ついに最終回11話まで配信されたTBSドラマ『ライオンの隠れ家』。最終話までの伏線や考察をまとめていきます。
X(岡山天音)の正体や牧村美央(齋藤飛鳥)が内通している理由、橘祥吾(向井理)はサイコパスなのか?について徹底考察。
ライオンの隠れ家 考察1:逃し屋Xと母・愛生の計画,「私が殺しました発言」や口パクの内容
第5話でX(岡山天音)が愛生(尾野真千子)に会いに行ったやり取りを見る限り、Xは愛生からの依頼を受けて彼女を逃していたことがわかる。
また4話では横部宗司という人物から「横部宗司を消してください」のタイトルで、文面は競馬で人生が狂って全てを失った趣旨のメールが入っていた。
「消してください」という言葉から、逃がすだけでなく死を偽装したり、他の戸籍に乗り換えさせたりを生業にしているのだろう。つまり、Xは逃し屋だけでなく裏社会の何でも屋の線が濃厚だ。
5話ではXと愛生のセリフから2人が何らかの計画を立てていることが確実になった。6話で愛生が祥吾から逃れるために、2人(愛生とライオン)の偽装死をXに依頼していることが判明。
川から愛生の血痕がついた青いTシャツが見つかったのは、愛生による偽装死の工作だった。
愛生の計画については、第8話で祥吾がライオンにも暴力を振るうようになったからとハッキリ語られる。
ただそれだけでなく8話では、愛生が「祥吾は想像よりも危険な人物…」と語っている。
当初の計画では、愛生が逃げることで夫・祥吾が妻・愛生を殺したのでは?と世論を煽って警察が祥吾を捜査するように仕向け、捜査の過程で山梨で死体で発見された亀ヶ谷議員の秘書・松脇奈美子の殺人犯が夫だと明らかになることを願っていたのか。
しかし9話では、かつてお互いに愛があった相手を責めたり訴えたりしたくなかったからだと判明。愛生はなんとなく祥吾が危険だと感じとっていたものの、具体的に彼が事件に関わっているなどは知らなかったようだ。
愛生は第5話のラストで警察に捕まり「私が息子を殺しました」と自供をしている。これは、ライオンだけでも偽装死を成立させて祥吾の元から離れて生活できるようにするため。
6話で警察に連行された際の愛生の口パクシーンは「守って」と言っていたと考えられる。
考察2:Xは美央をコントロールしている
Xは牧村美央(齋藤飛鳥)に洸人やライオン(佐藤大空)の監視をさせている。
美央が素直に従う理由は2パターン↓
- Xに脅されている
- Xに情報を伝えることが洸人やライオンの安全を守ることにつながる
美央はかつて保育士として働いていたが退職した過去を持つ。美央のフラッシュバックで虐待を受けた子供の映像があったので、園児を守れなかった悲しい過去があり、Xと連携してライオンが父・橘祥吾(向井理)の元へ帰るのを防ごうとしていたと判明。
第5話時点では美央はXから電話で「そうやってまた見殺しにするんですか?」と言われて利用されていた。
Xは、愛生が殺人事件も一緒に暴こうとしているなどの計画を美央には話せないために姉の愛生が虐待親であると嘘をついた。そして美央は、姉の愛生が虐待親であることを好きな洸人に伝えることが心苦しくてできなかった…そんな複雑な背景があるのでは…と思っていたが、6話で美央はXから「ライオンを守るために警察に行くのを防げ…」とシンプルに頼まれていただけだと判明。祥吾の虐待について話を聞いていたようだ。
6話以降は洸人に正直に話して誤解が解ける。
考察3:最終話の橘祥吾
1話や2話の時点でライオンが母・愛生のマヨネーズ好きを受け継いでいることから母のことは好きだとわかる。ライオンは自分が熱を出したことで洸人が仕事を休んだことを律儀に謝ることなどから、やはりライオンにDVを働いていたのは父・橘祥吾(向井理)だということも推測でき、実際に当たっていた。祥吾はDV父親というだけでなく、サイコパスっぽくもある。
橘家の次男である祥吾は実は養子で、体の弱い兄の代わりに後継として養子に迎えられたが、兄の体調が回復したために平社員どまりとなった不遇の人物。
第8話での愛生の「祥吾は想像以上に危険…」という言葉や天音の調べで、祥吾とたちばな都市建設、亀ヶ谷議員、リニア事業や殺人事件が関連していることが発覚した。
そして第9話では祥吾とよく一緒にいる樺島(後藤剛範)が、死亡した亀ヶ谷議員の秘書・松脇奈美子を車に乗せていたことが判明。祥吾も松脇の死亡に関わっている線が濃厚になった。
実際に祥吾が殺人犯かは不明だが、祥吾か樺島のどちらかが殺人を犯した可能性は十分にある。
最終回の第11話では祥吾は懲役3年を言い渡される。DV以外の具体的な罪については明らかにならなかったが、刑期的に実行犯は樺島なのだろう。
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