TBSの日曜劇場『御上先生』(みかみせんせい)第3話を鑑賞(三上先生は間違い)。
ついに御上を見つめる幻影の少年の正体が明らかに!
御上の中学校時代の闇、そして隣徳にきた本当の目的が見えてきた!FAXの倭建命(やまとたける)は誰のことか徹底解説!
『御上先生』第3話あらすじネタバレ結末



ネタバレ1:真山弓弦との面会
御上は東京拘置所で真山弓弦(堀田真由)と面会をする。
御上は真山が国家試験会場に自作の爆弾を持ち込んで自爆テロを起こそうとしたが、起爆スイッチが作動しなかったこと。仕方なく渋谷を刃物で殺害した経緯を知っていると話し、なぜそんなことをしたのか尋ねる。
さらに御上は、地下鉄サリン事件や9.11のテロ犯と君がやったことは何が違うのか?と問い詰める。そして真山が美人であることから塀の外でファンクラブができていると言う。
御上は真山に、君が孤独だったことを多分僕は知っている。また来ると言って退席した。
真山は御上に言われたことがショックでその場で泣き叫んだ。
ネタバレ2:神崎と冴島の対話
神崎(奥平大兼)は冴島(常盤貴子)に話を聞きに行く。冴島は仕方なく神崎を自宅アパートに入れた。
神崎は冴島に、辞職には何らかの圧力があったのではないかと尋ねる。
冴島は、古代理事長から隣徳ゼミナールに出向を打診されたのは本当だが、隣徳と縁を切って辞職するべきだと思った。不倫は夫の暴力に苦しんで行き場がなかったせい。あなたが書いた記事はすべて事実で訂正するところはない…と語った。
神崎はショックを受ける。
ネタバレ3:東雲の葛藤
富永蒼(蒔田彩珠)は東雲温(しののめ たずね/上坂樹里)から、「母と離婚した父と話したい」と相談を受ける。2人は東雲の実家へ。すると東雲の父が倒れていて病院へ搬送された。
翌日、東雲は御上に詰め寄り、父は中学校の国語教師だったが自作のテキストの利用を止めなかったため授業をさせてもらえず辞職した。それが原因で母と離婚し、生活が不安定になった…と怒りをぶつける。
官僚が定める中学の学習指導要領には創意工夫や個性など聞こえのいい言葉が並んでいるが、義務教育では文科省が許可した教科書を主に使用しなければならないルールがある。
ネタバレ4:御上の過去と現在
神崎と富永蒼は次元賢太(つぎもと けんた/窪塚愛流)に誘われて彼の家へ。自動車整備工場の営む彼の実家は裕福なようで、次元は自室に最新のPC設備を揃えていた。“次元(じげん)”だけに、パソコンにはルパン三世の声で話すAIアシスタントを備えていた。
次元はある衝撃的な写真を見せる。22年前に御上の兄・宏太(こうた/新原泰佑)が中学校で自殺した時の写真だった。
神崎はそれを御上に見せ、隣徳に来た本当の目的は復讐か?と聞いた。
翌日、週刊誌などのメディアに神崎が書いた「御上は犯罪者…」の記事が送られてくる。
さらに学校にはFAXで↓
隣徳はくにのまほろば
このくにに平川門より入りし者たち数多あり
お前の不正をわたしは観ている倭建命(やまとたけるのみこと)
という文章が送られてきた。古代理事長はイタズラだと嘲笑う。
官僚の槙野(岡田将生)は中岡に今度2人きりで会いましょうと約束をこぎつけた。
槙野は誰かの墓に花をたむけていた。
『御上先生』第3話 終わり
『御上先生』第3話の考察:自爆テロと怪文書
考察1:真山弓弦のテロと母・冴島の不倫
真山弓弦は当初試験会場で自爆テロを計画していた衝撃事実が判明。
爆弾が爆発しなかったのでその代わりに渋谷を刺したのだが、渋谷とは会場の入り口でぶつかっており、その衝撃で起爆スイッチが壊れてしまったのかもしれない。真山がそう考えている可能性はありそうだ。
(2人がぶつかったこともバタフライエフェクトのテーマに通じる)
真山弓弦は数年前にいじめを受けて高校を中退し、その後に通信制の大学で勉強したことがわかった。
また真山弓弦の母・冴島の言葉から、彼女が実際に不倫をしていたようだが夫の暴力で家庭が機能不全に陥っていたことも明らかに。
真山弓弦は恵まれた家庭で育って国家試験を受けようとする人間たちが許せないのかもしれない。
元教師の冴島は神崎に「夫から暴力を受けていたものの不倫は事実だ」と語っていた。
夫の暴力が背景にある不倫も許されないか?と世間に問いかける意図があるようにも見える。
加えて冴島は神崎に「これ以上深入りするな」と言っているので、隣徳学院には裏がありそうだ。
冴島は隣徳の不正や闇を知って告発しようとしたために、不倫を仕組まれて辞職に追い込まれてしまったのかもしれない。
考察2:御上の兄・宏太の過去とFAXの繋がり
御上の兄・宏太(新原泰佑)は、啓陵学園に通っていたが、校内放送で何らかの声明を発表した後に自殺してしまったようだ。(煙が上がっていたので、練炭か何かだろうか。悲惨すぎる)
おそらく啓陵学園も隣徳学院と同じ進学校だったが何らかの不正があり、宏太はそれを暴露しようとするも失敗→抗議の意味で自殺したのだろう。
啓陵学園も隣徳学院の不正が同じ類のもので、両学校に繋がりがある可能性もある。
また、メッセージ性を伝えるという点で宏太の自殺と、真山弓弦の自爆テロには共通するものがある。
そして現在の隣徳学院にFAXで送られてきた下記の文章。
隣徳はくにのまほろば
このくにに平川門より入りし者たち数多あり
お前の不正をわたしは観ている倭建命(やまとたけるのみこと)
まほろばは豊かな素晴らしい場所、平川門は徳川家などに利用されていた橋・裏門である。不浄門と呼ばれ、死人などもこの門から運ばれていた。
よって文章は、政府側の人間が隣徳学院に入り不正を働いている。それを倭建命(やまとたける)が監視しているという意味になる。
結論からいうと倭建命=御上先生だろう。
倭建命は勘違いから兄を殺害してしまったと古事記に記載がある。
「兄・宏太の暴走と自殺を止められなかった。俺が殺したも当然だ…」と思っていそうな御上が倭建命の名を借りるのはありそうなことだ。
推測も入るがFAX文章は、官僚の塚田や中岡が隣徳学院で古代理事長を通じて不正を働いており(政治家の子供の成績を操作。東大や有名大学への推薦入試斡旋、その見返りに有力者同士のコネクションを作るetc)、御上がその不正を正す意味と読み解ける。
ラストで槙野が墓参りした相手は御上の兄・宏太で、御上と槙野は協力して不正を暴こうとしているのかもしれない。真の教育改革とは官僚改革でもあるのだ。



『御上先生』キャスト
御上孝(みかみ たかし)|cast 松坂桃李
隣徳学院の教員↓
是枝文香(これえだ ふみか 国語教師)|cast 吉岡里帆
溝端完(みぞはた たもつ 学年主任)|cast 迫田孝也
一色真由美(いっしき まゆみ 養護教諭)|cast 臼田あさ美
文部科学省の官僚↓
槙野恭介(まきの きょうすけ/御上の同期)|cast 岡田将生
津吹隼人(つぶき はやと)|cast 櫻井海音
塚田幸村(つかだ ゆきむら)|cast 及川光博
隣徳学院 3年2組の生徒↓
神崎拓斗(かんざき たくと)|cast 奥平大兼
富永蒼(とみなが あおい)|cast 蒔田彩珠
次元賢太(つぎもと けんた)|cast 窪塚愛流
椎葉春乃(しいば はるの)|cast 吉柳咲良
宮澤涼(みやざわ りょう)|cast 豊田裕大
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