
VIVANT(ヴィヴァン)第16話の徹底考察!
生きていた劉銘軒(リュウ・ミンシュエン/堺雅人)とシンシーがテントの孤児院を狙う理由や、野崎に別班員の隠し場所を伝えた人物を解説していきます。
『VIVANT』16話考察まとめ(ネタバレ)
シンシーと劉はなぜテント孤児院を狙う?
シンシーの狙いは、エリシャ博士が発明した核融合の研究データだと判明。
とするなら、シンシーがなぜテントの孤児院を狙うのか一気に見えてきました。
核融合に高純度のフローライトが必要なのでしょう。
フローライトからフッ素を製造 → リチウムとベリリウムにフッ素をくっつけて液体化→ リチウムで炉を囲み核融合を起こす→ 核融合の燃料となるトリチウムが取れる…という仕組みらしい。
高純度のフローライトが必要なようです。
だから、シンシーは高純度のフローライトを握っているテントを狙った。しかし、実態のわからないテントを正面からは崩せないので、テントの弱みである孤児院を狙い、テント側と交渉する狙い。高純度フローライトを独占するつもりなのでしょう。
フローライトと同じ場所で取れる可能性が高い、ベリリウムも狙っている可能性もあります。
ただ、ハン・リンシンがエリシャ博士と交渉しているのは2018年。その時点でテントのことを調べていた。ノコルがフローライトを発見したのは2020年頃。
そう考えると、エリシャがハンにテントのフローライトを要求しているわけではなさそうです。
他のパターンとしては、シンプルにエリシャ博士の身内がテントの孤児院にいる可能性があるとか、そういう事情かもしれません。
バルカで生き別れた家族がいる?
もしくは、エリシャが核融合の技術をノゴーン・ベキ主導で世界に発信したいとかそういう理由。エリシャは過去にベキに助けられたとか?そうなるとベキ復活も絡んできそうですが。
エリシャは旧約聖書から
エリシャという名前も気になります。旧約聖書には預言者エリシャが出てきます。エリヤの後継者で、名前の意味は「神は救い」。
エリシャの有名な奇跡のひとつが、水に落ちた鉄の斧の頭を浮かべた話。鉄が水に浮く。たたらの奥出雲、船通山の埴船、アール山(アララト)の箱舟。
鉄と船と水。やっぱりノアの方舟伝説が絡んできそうですが。
シャキ城の情報を野崎に伝えたのは誰か?
シャキ城の情報を電光掲示板で野崎に伝えたのは誰でしょうか。いくつかのパターンがあります。
まず、考えられるのは現地にいた別班員(レイヤマダという俳優が演じている)。
別班が情報つかんだならそのまま櫻井に伝えればよさそうです。しかし、ゴルバド国ルモーは外の世界と通信ができない設定。
なので現地の別班員は野崎に情報を託した。野崎の頭脳が東条への送金とπで乃木に座標を伝えるメッセージを送ることを思いついた。こういう経緯かもしれません。
ちなみに、「π」を使うのは最初から考えていて、送金額によって座標の位置を調節する予定だったのでしょう。
あとはドラムが情報をつかんで伝えた線。ドラムは野崎の裏切りを最初から聞いていた。つまりお餅を食べないのも全部演技だったということになります。
樊林杏/ハン・リンシンが、私に最近、変な尾行がついている…と言っていましたが、これはドラムでしょう。
あとは、シンシー側に野崎側のスパイが紛れ込んでいる可能性。黒須たちを拉致した5人の中に野崎のスパイがいたりして。
野崎は劉からどう逃げるのか?劉の真の目的
ポリグラフをクリアした野崎。しかし、劉にシャキ城の情報を電光掲示板から読み取っていたことを見破られる。Shaki Castleと書かれていたので、メモせずに覚えれば良かったのでは?父も思いましたが笑。
とにかく野崎は絶体絶命。ドラムが助けてくれるのか。もしくは、劉に愛を打ち明けて、隙を見て逃げ出すしかないような。
5年前の北京のシーンで、見つめてくる劉に野崎が「お前の想いには答えられんぞ、天地がひっくり返ってもな」と言います。
狂気を孕んだ劉なら「天地がひっくり返っても?じゃあ本当にひっくり返してやろう」と考えていそう。核融合の技術を使って世界情勢を転覆させようと計画してそう。
劉の動機は愛、そんな展開がありそうですが。
劉がハンを殺してシンシーのボスに
劉はシンシーの幹部だろう。劉のキャラが強すぎなので、最終的に劉がハンを殺してシンシーのボスになる可能性もありそう。堺雅人 VS 堺雅人!
乃木と劉は双子?
乃木と劉がただ単にそっくりさんなだけなのかも気になります。一卵性双生児だったとか、乃木憂助の出生に秘密があったりして。
Fを作り出したのは、乃木が劉の存在を感じ取っていたから?
でもそこまで超常的なドラマではないですかね。
16話の解説&考察まとめ:乃木と劉の関係とノアの箱舟
劉ミンシュエンのキャラクターですが、乃木と同じく二重性を孕んでいます。劉の野崎の愛も本物、でも中国への忠誠を誓うエージェントという相反するパーソナリティ。
この二重性が、乃木とFを思わせますよね。乃木の完全なる対極にいるのが劉です。野崎の不自然なセリフから、劉の本当の狙いや今後の動向が見えてきます。
まずは、πが乃木と劉の関係をあらわしていたことから説明していきます。
野崎はπと東条への送金額を使って、別班員たちがシャキ城にいることを知らせました。
πという数字は最初から利用するつもりで、送金額を調整することで座標を示すことに使えると読んでいたのでしょう。でもπの意味はこれだけじゃないような気がします。
この方法で座標を知らせるなら、別にπじゃなくても良かったはずですよね。例えば、ファイφ(黄金比)1.61803とかでもよかった。
まあ制作側からすれば、πならみんな知ってるし、という感じで使ったのかもしれません。
ただ、野崎からすれば別に黄金比などの暗号を使ってもよかったわけです。でもπを使った。やはりここに野崎の心情が隠されているような気がします。
πは円周率ですが、半径が1の円の場合、円周の半分(半周)の長さは πになります。ラジアン(弧度法)だと、半周は円の大きさに関係なくπです。つまり、πは反対側の位置を表しているとも読めます。
つまりπは、その位置から半周したちょうど対極・反対側を表しています。
同じ容姿ながら日本と中国の対極の位置にいる乃木と劉みたいですね。野崎は乃木と劉が似ているけど反対側にいる。だからπという言葉を思いついたのかもしれません。
πの世界とは、乃木と劉の関係をも表しているのでしょう。
ちなみに、乃木と劉が完全に瓜二つなのは、そっくりさんで片付けるのでしょうか。現実的には双子・一卵性双生児とかしかあり得ませんが、今さら、乃木は双子だったとかそういう設定を入れてくるかは微妙なところです。
あるとしても、乃木の異母兄弟とかくらいでしょうか。ベキの兄・寛道の子供とかの可能性もありますが。。
では話を元に戻して、ここからは、野崎と劉ミンシュエンの会話を深掘りして違和感を探していきます。
5年前の北京のシーンで、劉は野崎を熱い眼差しで見つめます。劉が野崎のことを愛しているのは確かなようです。
そして、見つめているときに流れている楽曲=雨に濡れても(rain that falling on my head)。これは、雨に濡れてもあきらめずに幸せを待つ心情を歌詞にしたもの。
楽曲が劉の心情と重なりますね。そして雨、雨といえば11話の別班準備室のシーンでニュースで流れた線状降水帯、線状降水帯といえば洪水、洪水といえばノアの方舟。考えすぎかもしれませんが、つながってくる気がします。
そして、見つめる劉に対しての野崎の言葉「お前の想いには答えられんぞ、天地がひっくり返ってもな」。このセリフ、なんか変ですね。
野崎がストレートだと劉に伝えているセリフですが、わざわざ天地がひっくり返っても!って言うのが不自然です。特に部下思いの野崎なら、お前の思いには答えられんぞというだけに、とどめるはず。天地がひっくり返ってもは、劉の気持ちを完全に否定するような、かなり強い言葉です。
野崎の側に何か意図があったわけではなく、野崎はポロッと言ってしまっただけかもしれません。
しかし、これが劉を狂気へと駆り立てさせてしまった言葉になった可能性があります。
つまり、のちの劉の行動を示唆するセリフ、なのでは。
勘違いしやすい劉の性格なら、天地がひっくり返っても野崎は俺のものにならない?本当にそうか試してみよう。野崎さ〜ん!と狂気が暴走しそうです。
次に考えたいのは、シンシーのアジトで、劉が野崎と対面するシーン。
劉は、日本で5歳からスパイの教育を受け、ダブルエージェントとして中国に赴任した経緯を話します。そして、最初は人間関係も仕事もうまくいかず、ブルーな日々を過ごしていました。しかしあなたが北京に赴任されたときから、私の中の何かが動いたのです。と言いました。
野崎が現れたことで、劉の人生の意味が変わった。それくらい、野崎との出会いは衝撃的だったのでしょう。
そして、気になるのが、ブルーな日々という言葉。劉がシンシーや中国を盲信しているなら、たとえ仕事がうまくいかなかったとしても、ブルーという鬱っぽい言葉を軽々しく使うでしょうか?
劉はシンシーや中国のために働いているが盲信しているわけではない可能性が見えてきます。
いろんな意見や文化が許容される日本で育った劉、さらにLGBTQです。スパイの歯車としてだけでなく、自分の価値、自分の人生について真剣に向き合って生きてきていそうです。
劉の中の優先順位としてはシンシーより野崎のほうが上なのでは。
つまり、劉の第一目的は野崎の愛を手に入れること。拷問で北朝鮮兵から見捨てられたと言われるまで野崎を信じていた劉。殺されたチョウから、野崎が劉を助けようと必死になっていたことを聞いた劉は、野崎の愛をさらに強めたことでしょう。
ちなみに劉はめちゃくちゃ乃木に嫉妬してそうですね。絶対乃木を殺しにかかってくるでしょう。堺雅人 VS 堺雅人。映画で完結する噂もありますが、映画のクライマックスは2人の対決でしょう。
16話の予告に、物語は5年前から始まっているとありましたが、劉も野崎を手に入れる計画を5年かけて温めていそうです。
あくまで劉の中での話ですが、ノアの箱舟計画を立てているのではないでしょうか。
ノアの方舟伝説に、核融合の話やフローライトの話がつながってきます。
結論からいうと、劉の方舟計画とは、核融合技術で世界の勢力図を塗り替えられる力を持ち、野崎を意のままに操れる状態を作ること。
核融合の技術で世界の勢力図を塗り替えるのが洪水の暗喩というわけです。天地がひっくり返っても、という言葉をそのまま表現できます。最初に核融合の技術を手に入れれば、世界経済は大混乱。ノアの方舟=核融合技術の経済圏に乗れるのは一握り。
そして方舟に乗れるのは劉と野崎。
天地がひっくり返ってもと言った野崎に精神的な復讐を果たし、彼が手に入れる。劉が完全に方舟にそった計画を立てるかはわかりませんが、頭がぶっ飛んでいる彼なら超権力を手に入れて最愛を手に入れるとか、極端と極端を結びつけたことを考えていそうです。
あとはハン・リンシンが野崎に別班の情報を渡せと言った理由は、中国の国益もあるでしょうが、散々やられているの、と言っていたのでシンシーの仲間が別班に何人も殺された経緯があるのでしょう。ハンリンシンの恋人が別班に殺されたとか、そんな経緯がありそうですね。
では今日のまとめです。野崎はπと送金額を使って別班員の拉致場所を伝えたが、わざわざπを思い浮かべたのは乃木と劉ミンシュエンの関係が対極にあると考えたから。
リュウミンシュエンと野崎のセリフ、流れていた楽曲から、劉がシンシーや中国の国益より野崎を手に入れることを優先している可能性がある。
シンシーがテントの孤児院を狙うのは、エリシャ博士が高純度のフローライトを提携の条件に挙げているため。テントの孤児院の運営を圧迫し、フローライト事業を乗っ取ろうとしている。
いやあ、16話はどんでん返しと劉ミンシュエンのキャラクターがめちゃくちゃ面白かったですが、17話もさらに加熱していきそうですね。
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