Netflixのオリジナル映画『アグリーズ』を鑑賞。キュートな印象のジョーイ・キングが主演のSF。監督は『チャーリーズ・エンジェル』シリーズや『ターミネーター4』で有名なマックG。
Netflix『アグリーズ』あらすじ
16歳になると誰もが美容整形を受けて完璧な容姿を手に入れられる世界。手術を受けていない少年少女が暮らす寮に住んでいるタリー(ジョーイ・キング)は手術を受けて金色の目と金髪、そして自らが望む容姿を手に入れられる日を待ち望んでいた。
親友のペリス(チェイス・ストークス)がついに美容整形手術を受ける。しかし1カ月経っても橋の向こうの完璧な人間たちが暮らす街から戻ってこない。
ペリスは完璧な容姿の人間たちが暮らす地域に侵入。ペリスを見つけるが、お前も美容手術を受けたらまた親友に戻れると言われる。
タリーは寮にいるシェイから、私は美容整形手術を受けて人間性まで失いたくないから手術を受けずに自然の中で暮らすスモークという集団に入ると言われる。翌日、シェイは消えた。
タリーは、ドクターケーブルから、整形手術を受けたければシェイを探してスモークの集団のアジトを突き止めろと言われる。タリーの冒険が始まった。
↓ラスト結末までネタバレ解説はコチラ↓
ネタバレ感想:薄味のティーン向けSFアドベンチャー
端的にいうと、全体的に薄い味付けすぎて全然のれなかった。ティーン向けの映画でも面白いものはたくさんあるが、今作は登場人物を深く掘り下げようとしていなかった。特にヒロインの恋人役のデヴィッド(キース・パワーズ)がただのいい奴だったのがいただけない。お互いにさらっと好きになる恋愛部分がぜんぜん共感できない。
また、スコット・ウエスターフェルドの原作は(未読だけど)全部で4巻あるらしく、ということはそれなりにSFの世界観部分もきっちり描かれているのだろうけど、Netflix映画されたのは多分1巻目の『アグリーズ』(Uglies)だけ。そのせいなのか、世界の設定に細かい説明がほとんどなく、ヒロインがどんな日常生活を送っているのか?世界がどういう経済で回っているのか、世界の他の場所はどうなっているのかなど全然わからない。
SF映画は世界観をどう表現するかが1番大事な気もするが、今回は説明いらないんじゃね?という感じで制作されてしまったのだろう。ラストを見る限り続編ありきなような気もするが、海外のレビューサイトでの評価も低いので制作されるかは微妙…。ということで結構残念な映画でした。