「イカゲーム2の1話から最終回7話までのストーリーあらすじをネタバレありで解説」。
「シーズン2の考察」「各ゲームの内容」や「シーズン2の忖度なし感想」もまとめました。
『イカゲーム2』最終回まで全話ネタバレ解説
1話ネタバレ
エピソード1「パンと宝くじ」
シーズン1の直後:デスゲームで優勝したギフン(イ・ジョンジェ)は、娘がいるアメリカ行きの飛行機に乗らずにイカゲームと運営陣を止めることを決意する。共に戦った仲間たちの命をゴミのように扱った運営者たちが許せなかった。
耳の後ろに監視のためのチップが埋め込まれていると気づき、ギフンは自分でカッターを使って耳を切ってそれを取り出した。
フロントマン(イ・ビョンホン)に撃たれたジュノ(ウィ・ハジュン)は海に落ちたあとで偶然通りかかった漁船に救われた。その後、警察でデスゲームと島のことを話すが嘘だと思われ、交通課に異動となる。
それから2年後。
ジュノは自分を助けてくれたパク船長と毎週海へ繰り出してゲームが開催された島を探していたが見つけられない。
ギフンは借金取りのキム代表(シーズン1にも登場)を雇い、半グレたちを総動員させてめんこ男(スーツの男/スカウトマン/コン・ユ)を2年間ものあいだ探していた。そしてついにめんこ男が発見される。
キム代表と部下のウソクはめんこ男を尾行した。
めんこ男は100個のアンパンと100個の宝くじを買い、公園へ行ってホームレスにどちらか1つを選ばせていた。宝くじを選択し、その場でコインで削ってハズレと知って残念がるホームレスが多い。
めんこ男は余ったパンを踏み潰し、「パンを捨てたのは皆さんです!」と叫んだ。
キムとウソクは路地裏に入っためんこ男を倒そうとするが、逆にボコボコにされて拉致されてしまう。
キムたちは椅子に縛りつけられたまま「じゃんけんぽん、どっち引くの?」のゲームをさせられた。負けた方はロシアンルーレットになり、めんこ男に引き金を引かれる。
2人はゲームを続けるが、めんこ男は「つまらない」と言ってリボルバーに弾丸を5つ込めた。
キムはウソクをかばってわざと負け、めんこ男に撃たれて死亡。
ギフンがアジトにしているピンクモーテルへ行くと、めんこ男が来ていた。
めんこ男は、以前は島で参加者たちの死体を燃やす仕事をしていたこと。脱落者の1人が自分の父親だったがためらわずに殺したことなど、これまでの経歴を話した。
ギフンは「リーダーのフロントマンに会わせろ」と言う。
めんこ男は条件としてロシアンルーレットを提案した。リボルバーをリセットしないルールのため、6回までにどちらかが確実に死ぬゲームだ。
4回までどちらも死ななかった。
めんこ男は「胸に入っている招待状でフロントマンに会える」と言う。そして銃を持ったギフンに「その銃で俺を撃ったなら、お前はどこにでもいるゴミクズだと」言い放った。
ギフンは自分のこめかみに銃身を当て、5回目の引き金をひく。弾丸は発射されなかった。
めんこ男の負けが確定した。めんこ男は狂気の表情で自らのアゴに銃身を当てて引き金をひき、死亡した。
2話ネタバレ
エピソード2「ハロウィンパーティー」
交通違反歴の切符からギフンが生きていたことを知ったジュノは、彼が何かを企んでいると考えてピンクモーテルのそばで張り込んでいた。
銃声を聞きつけ(ロシアンルーレットの)、ジュノは建物に侵入してギフンがいる部屋へやってくる。ジュノはめんこ男の死体を見てギフンを逮捕しようとするが、背後から現れたウソクに殴られて縛られる。
ギフンはジュノに「ゲームを止めたい」と話した。ジュノは兄の行方を探すためにギフンに協力することにした。
ジュノは警察を辞職する。そしてギフンが金で雇った傭兵たちとゲーム会場の場所を探すことに。しかしフロントマンが兄だとは話さなかった。
めんこ男のポケットに入っていた招待状には、“10月31日、クラブHDH”と書かれていた。
ギフンは奥歯に発信機を埋め込み、ハロウィンの日にそのクラブへ行く。
イカゲーム運営のコスチュームを着た男がギフンをリムジンに案内した。リムジンは走り出す。ジュノやギフンに雇われた兵士たちがそのリムジンを追うが、狙撃者に車をパンクさせられる。
ギフンはフロントマン(音声のみ)と話し、「デスゲームを中止しろ!」と言った。
フロントマンは「世の中が変わらない限りゲームは続く」と言った。
ギフンは「ならば俺をゲームに参加させろ」と返した。車内はガスで包まれる。ギフンは気を失う。運転席にフロントマンがいた。
いっぽう、とある遊園地では数年前に生まれたばかりの息子を置いて脱北してきたカン・ノウル(パク・ギュヨン)がウサギの着ぐるみのバイトをしていた。ノウルは白血病を患う女の子・ナヨンにキャンディーをあげる。
ノウルはブローカーに多額の金を支払い、息子がどこで何をしているか確認してもらっていた。生死すら不明だった。
ある日、遊園地でナヨンが倒れる。園内で似顔絵を描く仕事をしている父親のギョンソク(イ・ジヌク)は、病院で「保険適応外の治療をすれば助かるかもしれない」と聞かされる。しかし治療費はない。ギョンソクはデスゲームへの参加を決意した。
駐車場の車内で寝泊まりしていたノウルは、イカゲームの招待状を渡される。
ノウルは着ぐるみのバイトを辞め、運営側としてゲームに参加する。
3話ネタバレ
エピソード3「001」
ギフンはゲーム会場のホールで目覚める。緑のジャージを着せられていた。胸には456番のマークがある。3年前と同じ光景だった。
ギフンは旧友のチョンベを見つけ、彼も参加していることに驚きを隠せなかった。
いっぽう、ジュノとウソクたちはパク船長の船でギフンの奥歯に仕込んだ発信機の信号の位置へ向かう。しかし発信機は、とある島で釣りをしていた人の餌の中にあった。情報がフロントマン側に漏れている。ジュノは自分たちの中にスパイがいると確信した。
会場にいるギフンは奥歯に仕掛けた発信機がなくなっていることに気づいて愕然とする。
広い会場に集められる参加者たち。奥には巨大な少女のロボットがある。第1ゲーム:だるまさんが転んだがはじまった。
ギフンは「ゲームに脱落したら本当に殺される!」と叫んだ。1人が撃たれて死亡し会場はパニックに。大勢が動いてしまい狙撃されていく。
元北朝鮮兵士のノウルは運営側のピンクガード(ピンクのコンスチュームを着た運営側の人間)の011番として参加し、脱落者を次々に射殺していた。ノウルは参加者の中に遊園地によく来ていたナヨンの父・ギョンソクの姿を見て動揺する。
ラッパーのサノスはドラッグを飲んでハイになり、他の参加者を押して脱落させていた。
ギフンは隊列を組めと指示し、なるべく多くの人間をクリアさせようとする。参加者たちは健闘するが、第1ゲームが終わって生き残ったのは365名だった。
各ゲームの終了後には「○を押してこのまま続行するか、×を押してゲームをやめ、生き残ったメンバーで賞金を分け合って解散するか投票できる」システム。投票がはじまる。
ギフンは3年前に自分がゲームに参加して、自分以外の全員が死んだことを参加者たちに告げる。
しかし投票結果は1票差でゲーム続行だった。
最後の1票を入れたNo.001の参加者はイノ(フロントマン/イ・ビョンホンだった)。
4話ネタバレ
エピソード4「6本の脚」
イノ(フロントマン)はギフンに近づき、オ・ヨンイル(韓国語で01番の意味)という偽名を名乗った。
イノは「妻が妊娠したが肝硬変を宣告されているため、治療費を稼いで妻子ともに助けたい」とギフンに話した(これは実際にイノが経験した過去。イノは知り合いから金を援助してもらったが収賄といわれて警察官をクビになり、妻子を助けられなかった)。
いっぽう、ノウルは運営側の部隊長(パク・ヒスン)に呼び出される。ノウルは7年前に北朝鮮の兵士たちを倒して脱北した後で、部隊長と出会って助けられたようだ。その経緯があってイカゲームの運営側として参加していた。
部隊長は「邪魔をするな」と言う。部隊長と仲間たちはゲーム参加者の死体から抜き取った臓器を売買していた。
ノウルは臓器売買を阻止するために脱落者の頭を撃ち抜いていた。すぐに脳死させて死体を早めに腐らせ、臓器を使い物にならなくするためだ。
ギフンは、次のゲームは型抜きだと説明する。
しかし参加者たちが移動してみると、第2ゲームは5人6脚だった。
参加者は5人でグループを組み、横一列に並ばされて足首を縛られる。そしてコースの各場所で①メンコ、②碑石打ち③コンギ遊び④こま回し⑤チェギ蹴りをそれぞれのメンバーが攻略し、最後にゴールするゲームだ。
ミッションをクリアできず、制限時間5分を過ぎたグループはその場で射殺されいく。
5話ネタバレ
エピソード5「もう一勝負」
クムジャとヨンシクの母子はヒョンジュやヨンミとチームを組み、なんとか第2ゲームをクリア。
ギフンはチョンベやデホ、ジュニ、ヨンイル(イノ/フロントマン)とチームを組んだ。
ギフンたちはメンコなどをスムーズにクリアしていくが、ヨンイル(イノ)がコマ回しを何度も失敗する。
ヨンイルはなんとかコマを回転させることに成功。ギフンがチェギ蹴りを成功させて第2ゲームクリアとなった。
第2ゲーム後に、続けるか辞めるかの投票がはじまる。借金の額が大きい人物が多いため、また僅差でデスゲーム続行となった。
ノウルは部隊長の部下から、臓器売買の邪魔をするなら殺す!と脅しを受け、ナイフで顔に傷をつけられた。
6話ネタバレ
エピソード6「○×」
第3ステージは「マッチゲーム」 だった。童謡が流れ終わった直後に宣告された人数でグループを作って制限時間内にその人数で円周上に設置された各部屋に駆け込む。
チームを作れなかった者、部屋に入れなかった者は運営スタッフに射殺されていった。
クムジャは息子のヨンシクが他のグループに引きずられていくときに抵抗する素振りを見せなかったことにショックを受けた。ギフンとヨンイルがクムジャをグループに入れ、彼女を助ける。
ヒョンジュは転んだヨンミを助けようとした。しかし突然現れたミョンギがヒョンジュを押しこんで部屋の鍵をかける。ヨンミは外で撃たれて死亡した。
チョンベはヨンイル(イノ)が生き残るための人数合わせのために部屋の中で1人の男性の首の骨を折って殺したのを見て驚いた。
第三ゲーム終了。ギフンたちは何とか生き残った。
ゲーム続行か中断かの投票がはじまる。最後に投票したヨンイルがゲーム中止を選んだことで50対50になった。明日、再投票が行われることになる。
最終回7話ネタバレ
エピソード7「敵か味方か」
会場近くの海上ではジュノたちが怪しい島を発見。島に上陸して下へ降りる扉を見つける。しかし近づくと爆発して1人が死亡した。
ジュノたちは船に戻った。
夜、パク船長が自分の正体に勘づいたスタッフの1人を殺害した。フロントマン側にこちらの情報を密告していた裏切り者・スパイはパク船長だった。
ミョンギはトイレでサノスたちに襲われる。ミョンギは食事のキンパに入っていたフォークでサノスの首を刺して殺した。
トイレでゲームを中止したい者と続行したい者で乱闘がはじまり、数名が死亡した。
就寝後にゲームを続行したい参加者たちが、中止したい側の人間を襲って殺し始めた。参加者同士の殺し合いという特別ゲームの始まりだ。
最終回のネタバレ・ラスト結末
特別ゲーム・参加者同士の殺し合いで、ミンスは仲が良かったセミ姉さんがナムギュに殺されたのを見て恐怖で震える。助けに入ることができなかった。
殺し合いがほどほどのところで銃を持ったピンクガード(運営スタッフ)がホールに入ってきて止める。死体のフリをしていたギフンたちが隙をついて銃を奪い、ピンクガードを倒していった。
ギフンは、ゲームを支配している上の人間たちに攻め込むことを宣言。投票でも中止にならないし、ここでアクションを起こさなければ待つのは死だ!チョンベ、ヨンイル、ギョンソクたちも賛同する。
ギフンはピンクガードの1人を捕まえて管理室に案内させる。しかし迷路の途中で他のピンクガードたちと銃撃戦になった。
ヨンイル(イノ)は「後ろから回り込む!」と言って引き連れていった2人銃殺し、無線でギフンに連絡して、ヨンイル自身も殺されたように見せかけた。
デホはヒョンジュの指示でマシンガンの弾倉を集めるするためにホールへ行く。しかし死ぬかもしれない恐怖でヒョンジュたちのところへ戻れなかった。
時間がかかりすぎだと思ったヒョンジュがホールに戻り、震えているデホを見つける。ホールにいたメンバーはそこでピンクガードたちに制圧された。
戦っていたギョンソクたちはピンクガードに撃たれていく。
弾切れのためにギフンたちは投降せざるを得なくなった。黒いマスクを被ったフロントマンが現れ、目の前でチョンベを撃ち殺した。
泣き叫ぶギフン。
イカゲームシーズン2 終わり
『イカゲーム2』ゲーム内容とルール
『イカゲーム2』考察と伏線
フロントマン(イノ)がNo.001のヨンイルとして参加する驚愕の展開。
フロントマンは自分の信念が間違っていないことを確認したいがために、ギフンが間近で諦めて絶望するところを見たいのだろう。
かつてゲームの黒幕であるオ・イルナムがギフンに賭けで負けた(シーズン1の内容)ことを受けて、復讐したいのかもしれない。
第2ゲームでヨンイルは、コマ回しを何度も失敗していたが、これはワザと利き手ではない右手を使っていたから。最後は左手を使ってサクッと成功させている。
巫女のソンニョがギフンに「定めより長く生きているのは理由がある…」的なことを言ってジュニを見つめていたが、これはギフンがジュニを助ける伏線だろう。
イカゲームシーズン2の詳しい考察、めんこ男の行動原理、マトリックスの引用、運営側のノウルや残された謎の解説はこちらの記事で↓
イカゲームシーズン2のぶっちゃけ感想
良い点:それぞれの人間ドラマ
コン・ユがロシアンルーレットの引き金を引くときの狂気の表情が本当に見応えがあった。1話で死んでしまったのが悲しいけど。
デスゲームに行くまでにまるまる2話を使っている部分に賛否あると思うが、ストーリー全体を考えると狂気や経緯を示すために必要だったと思う。
あとはイ・ビョンホン(フロントマン)がまさかのギフンと同じチームになるどんでん返しにビックリした。イ・ビョンホンが緑ジャージを着る展開は想像を超えてきた。
そして前作から引き続きデスゲームで描かれる人間ドラマで魅了してくれる。
特にトランスジェンダーのヒョンジュが、自信なさげな少女・ヨンミから「お姉さんもきれい」と存在を肯定されてハッとしていたシーンが印象的だった。
老齢のクムジャがトランスジェンダーのせいで家族に捨てられたヒョンジュや、妊娠中のジュニの母親代わりになっているのも感慨深い。
擬似家族による人間ドラマが熱かった。
悪い点…つまんなくはないけど
シーズン2はシーズン3の繋ぎ…この構成が1番問題だと思う。風呂敷を広げるだけのシーズンといえばその通りだろう。
シーズン1は全9話でデスゲームとギフンのその後と黒幕まで描かれてスッキリ終わったが、シーズン2はデスゲームに反旗をひるがえした中途半端な状態で終了。
結末まで描かれず、そのせいでカタルシスが得られずつまらないと思ってしまった人も多いだろう。
そしてイカゲームの本当の醍醐味である「参加者同士で育まれた友情が見事に裏切られていく展開」も多くがシーズン3に持ち越された。
すべて続編で回収してくれると思うし、シーズン3と合わせたら前作を上回る傑作になるかもしれない。
ただなんにせよシーズン3も早めに配信したほうが評判を落とさずに済みそう。
長文の感想つづきはこちら↓
イカゲーム3 配信日決定?内容は?
イカゲームのシーズン3は2025年に配信されることが決定している。配信日の詳細は未定。
シーズン3の撮影もシーズン2と同時進行ですでに完了。2023年7月から2024年6月に1年もの期間をかけて撮影された。
内容はシーズン2の完全な続きであり、残りのデスゲーム、ギフンとフロントマンの対決、ジュノたちの潜入が描かれる事になる。
ギフンは革命を起こそうとしてフロントマンに捕まってしまったが、またゲームに戻されることになりそうだ。
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