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Netflix映画『レベルリッジ』ネタバレ感想,ラスト結末/アメリカ地方警察の実情と黒人差別!

Netflix映画レベルリッジ

Netflix映画レベルリッジ

Netflix映画『レベルリッジ』を鑑賞。

『Old/オールド』のアーロン・ピエールが主演。『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』などのドン・ジョンソンが悪徳警察署長に扮する。チャーリーとチョコレート工場の子役だったアナソフィア・ロブが裁判所で働くサマーを演じる。

 

映画『レベルリッジ』あらすじ

テリー(アーロン・ピエール)は麻薬所持で捕まった従兄弟の保釈金を届けるために自転車をこいで隣町の裁判所へ向かう。イヤホンでメタル音楽を聴いていたためパトカーの停止命令に気づかなかった。

パトカーはなんとテリーの自転車をこづき、横転させる。テリーは軽傷だったが、持っていた保釈金が麻薬がらみではないかということで押収されてしまった。

裁判所に相談に行くと、保釈金がないなら保釈は無理だと突っぱねられる。

警察署へ行くが、バーン署長(ドン・ジョンソン)から金は返せないと言われる。従兄弟も刑務所へ送られてしまった。

テリーは裁判所で働いているサマーから「警察官たちが軽犯罪者たちから不当に金を押収している」と聞かされて怒り、警察署へ乗り込んでいく。テリーは元海兵隊員で、柔術の教官でもある接近戦のスペシャリストだった…。

テリーはバーン署長と警官のエヴァンを拘束し、金を返せと脅す。黒人警官のジェシカに協力して警察署を出た。

しかしテリーと彼に協力するサマーは町中の警官から狙われることに。テリーたちと警察の全面戦争が始まろうとしていた…。

 

ラストシーンまでネタバレ解説はコチラ↓

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ネタバレ感想:アメリカの地方自治体の問題と差別を融合

サスペンスアクションかと思いきや、地方自治体の運営資金不足と黒人差別の問題を融合させた社会派映画だった。エンタメ作品ではないけど、アメリカの社会問題とひどい実情と、差別に対して尊厳を失わない心が学べる。

昔ながらの警察腐敗映画を現代版にアップデートした印象。

アメリカの警察は日本と違って地域の自治体が運営している→地方自治体の運営が資金不足に陥ると、警察の待遇も悪くなり、警察官も減り治安が悪化→バーン署長はそれを改善するために軽犯罪者から金を巻き上げさせていた(違法じゃない)→金を自分たちのものにしつつ、警察の運営費にも当てている。

そういう感覚で金目の物を押収する警察官が実際にいて、その問題提起のために作られた映画なのだろう。

バーン署長は「税金のようなものだ」と言っていた。バーンがやっていることは最悪で擁護しようもないが、「じゃあ運営費がないから警察もいなくなっていいの?」と言われると、答えるのが難しいと思う。

 

レベルリッジのオープニングのメタル曲の意味やラストシーンの考察はコチラ