ドラマ『ちょっとだけエスパー』(ちょっとだけえすぱー/Just a bit Espers)を鑑賞。
『逃げるは恥だが役に立つ』『アンナチュラル』『MIU404』『海に眠るダイヤモンド』など数々のヒットドラマを手がけた脚本家・野木亜紀子がSFジャンルに挑戦した注目作!
- キャスト相関図
- 最終回まで全話のあらすじネタバレ
- 考察:四季の本当の正体と能力
- 記憶をいじられた文太、文太=脳みそだけの存在
- マトリックスの赤い薬と青い薬:他のSF映画を手がかりに今後の予想
これらの情報をまとめました!

ドラマ『ちょっとだけエスパー』相関図

©︎テレビ朝日
『ちょっとだけエスパー』初回の第1話あらすじネタバレ
サラリーマンの文太(大泉洋)は他の社員もやっているように経費で接待費を捻出し、ネクタイを買った。それだけで見せしめとして横領でクビを宣告され、妻に離婚を突きつけられて絶望する。
漫画喫茶で寝泊まりしていたところ謎の会社・NONAMARE(ノナマーレ)から連絡が来て面接を受けることに。最終面接で社長・兆(岡田将生)に「赤と青の色が入ったカプセルを飲め」と言われていう通りにする。文太は合格して社員になる。カプセルを飲んでちょっとだけエスパーになったらしい。ノナマーレのイノベーションで世界を救う会社だった。
社宅はたこ焼き屋の2階。謎の女性・四季(宮﨑あおい)がいた。兆が言うには、エスパーだと世間にバレないために文太は四季とかりそめの夫婦として生活しなくてはならないという。
翌日、社員の半蔵(宇野祥平)からコードを貰い会社支給のスマホでアプリにログイン。ミッションは見知らぬ人に夜まで傘を持たせる。ある人の目覚まし時計を5分進めるなど意味不明なものだった。
文太は自分の能力が「人に触れている間はその人の心が読めること」だとわかる。街の人に触れて歩くと、心に絶望を抱えている人ばかりだった。
文太の社宅の下(元たこ焼き屋)に、ノナマーレ社員の半蔵、円寂(高畑淳子)、桜介(ディーン・フジオカ)が集まって飲み会をする。
円寂は「四季は社員ではないから秘密を漏らすな」と文太に言った。塀の外では大学生・市松(北村匠海)が文太と桜介のエスパーの話を盗み聞きしている。
文太は四季の心を読んでみる。心から幸せを感じていた。彼女は演技をしているわけではない!
文太は兆から電話で「①人を愛してはいけない②正体を知られてはならない」と会社のルールを告げられる。
2話あらすじネタバレ:四季の正体判明
文太、半蔵、円寂、桜介の次なるミッションは、千田守という画家が目的地へ着くのを防ぐこと。仕事が休みの四季がクリーニング屋の車を出し、千田守を追う。円寂はレンチン能力で前の車の千田の膀胱を温めてトイレに寄らせようとする。
しかし文太の膀胱が温まりサービスエリアへ寄ることに。千田も同じサービスエリアに寄った。文太は千田に触れる。彼は芦ノ湖まで行って絵を300万円で売りに行くようだ。半蔵が鳩に頼んで千田の車のフロントガラスに糞をしてもらい車を止めてもらう。
ロープウェイで文太が千田に触れる。彼は贋作を描き、それをバイヤーに売ろうとしていたが、良心を葛藤させてもいた。文太たちがあれこれ説得したことで、千田は贋作を売るのをやめて黒い卵の絵を描こうと思いつく。
文太たちは芦ノ湖でくつろぐ。
円寂が四季の正体を話す。四季は旦那が事故死したのを目の前で見てしまい、心が壊れてしまったという。記憶が不安定なので、文太を旦那だと信じ込んでいるようだ。
文太にミッション成功、スマホに「千田守は画家として一生を終える」と送られてきた。
いっぽう、家に帰ろうとした千田はトラックに轢かれて死亡した。
3話あらすじネタバレ:四季がエスパーに?
四季(宮﨑あおい)は、事故で夫を亡くしたショックから、文太(大泉洋)を“亡き夫”だと信じ込んでいる。文太は次第に四季に惹かれていく。
だが、社長の兆から「ヒーローの恋はアイドル以上になってはならない」と警告を受ける。
文太はエスパーの力を保つための“Eカプセル”を受け取るために桜介(ディーン・フジオカ)とノナマーレ本社へ。
そこで文太は、普段は飄々としている桜介に“息子がいる”と知って驚く。
桜介には17歳の息子・紫苑(しおん)がいた。桜介は高校生の彼を見守る。息子が小さい頃に付き合いがあった半グレの先輩に脅迫されて犯罪行為をさせられそうになり、その先輩を殺害。桜介は刑務所へ。妻は再婚し、息子・紫苑は桜介が父だと知らない。
円寂(高畑淳子)や半蔵(宇野祥平)にも人には言えない過去・秘密があった。
新たなミッションは“爆発で人が死ぬのを防げ”。場所は、多くの人でにぎわう神社の祭り。屋台でガス漏れを発見。間に合わず引火して爆発!桜介は鉄板を盾に祭りに来ていた紫苑を守る。文太は父親とはぐれた少年を守った。謎の大学生・市松(北村匠海)が文太たちの行動を監視していた。
翌日、四季が熱を出す。文太は四季がEカプセルを飲んでしまったと気づいて慌てる。
4話あらすじネタバレ
四季にエスパーの能力の兆候は出ていない。
社宅の下に市松がやってくる。四季のクリーニング屋の客だという。大学でたこ焼き研究会に所属しているらしい。文太は、市松が四季に恋を抱いているストーカーだと思って警戒する。
文太は半蔵は大学に潜入し市松を探る。たこ焼き研究会に行くと、市松は先月突然入ってきたらしい。怪しい点はなかった。
いっぽう、市松は四季、文太、半蔵、桜介の能力を探っていた。
文太は四季が勤める小林クリーニングに立ち寄り、オーナー夫妻から「久しぶり!」と言われる。そして今日が四季の誕生日だと聞いた。
文太は四季の誕生日プレゼントをモールで探すが何を選べば良いかわからず、何も買えず。四季にそのことを正直に話し、お互いに抱きしめあった。
文太は市松が四季を見張っていることに気づき、半蔵と彼のアパートへ乗り込む。市松は超能力研究会に入っているらしく、「僕を弟子にしてください」と文太に言う。
桜介は花を買いに来た息子・紫苑と仲良くなり、彼が母に送るようの花・紫苑を渡す。
しかし、紫苑はその花束をあとで捨ててしまった。彼は目的があって桜介に近づいていただけだった。
文太と四季はデートをする。文太は蜂のネックレスをプレゼント。自分の携帯にもお揃いの蜂のストラップをつける。ケーキのろうそくを四季に消してもらう。文太は吹っ飛んだ。四季の能力は猛烈に強い息吹だった。
いっぽう、市松と紫苑は謎の女性からEカプセルを受け取り、飲む。彼らがヴィランになってしまうようだ。
兆は目的達成を阻む不確定因子の正体を発見する。
『ちょっとだけエスパー』考察まとめ
四季の正体について
『ラストマイル』『海に眠るダイヤモンド』などを手がけた野木亜紀子脚本らしいSF×社会派な作品。
四季が文太を本当の夫だと思い込んでいるのは何故だろうか?
カプセルを飲んで能力に目覚める設定は映画『マトリックス』の赤い薬と青い薬の話に似ている。
ネオ(キアヌ・リーヴス)は赤い薬を飲んで、現実の世界に目覚める。そう考えると、文太はカプセルを飲んで現実に目覚めた→記憶喪失なのは文太の方ではないだろうか。
第4話では四季が勤めるクリーング屋の夫妻が文太のことを以前から知っているようだった。やはり文太が記憶を失っているか、記憶をすり替えられているのでは。
よって四季の正体は、文太の本当の妻となる。文太が前の会社をクビになったり、離婚を突きつけられたりしたのは偽りの記憶なのでは。
文太や四季、登場人物全員の名字が不明なのも怪しい。もしかしてみんな家族で、四季を守っている?
物語的には、四季の幸せを守ること=世界平和につながるSF設定もあり得る。
あとは、ノナマーレの本当の社長は文太で、兆は文太の代理とも考えられる。
第2話では四季が目の前で夫を悲惨な事故で失い、精神崩壊していることが判明。家に帰ってきた文太を旦那だと思い込んでしまうらしい。
もしかすると、四季の夫の死もノナマーレのミッションによるものだったのでは?
文太たちのミッションには未来予知が必要。予知能力を持っていそうな社長・兆は、完璧な世界を作るために人殺しのミッションもいとわない黒幕なのかもしれない。
私は兆でなく四季が未来予知の能力を持っていると予想していたが、四季はカプセルを飲み、猛烈な息吹の能力を覚醒させる。未来予知じゃなかった(笑)。
最終回では黒幕が未来の四季だと判明とか…さすがに妄想膨らみすぎた。
会社名・NON AMAREは=「愛してはいけない」という制約は、四季自身があとで恋愛感情に追い詰められて苦しくならないためのものでは?
大学生・市松と桜介の息子・紫苑はEカプセルを飲んでノナマーレの対抗組織に所属する模様。Eカプセルをくれた謎の女性がアイちゃんなのか?
文太は事故死して脳みそだけで存在、メタバース説
※映画『ミッション8ミニッツ』のネタバレを含みます。
マトリックスのオマージュがあるなら他の映画のオマージュもありそう。
第一話の冒頭、文太は絶望してビルから飛び降りて「GAME OVER」になるよくわからないVRゲームをやっていた。もしかすると文太が現実だと思っていたサラリーマン時代の出来事=仮想空間だったということなのか。
映画『ミッション8ミニッツ』っぽい設定だとすると、文太はすでに事故で脳みそだけの状態とかで、ノナマーレによってメタバースの中で延々と世界を救うためのシミュレーションをさせられている。
もしくは事故死した四季の旦那=文太で、脳の一部だけ復元されて精神崩壊した四季の頭につなげられているとか。
視聴者が見せられている世界は、精神崩壊した四季を救うために構築されたメタバース(仮想空間)…みたいな想定外のどんでん返しもありそう。
四季に秘密を漏らしてはいけないのは、四季が仮想空間だと気づいたらその世界が崩壊してしまうからでは? 最終的に現実世界では四季が救われれば世界が救われるとか。
あとは野木亜紀子さんっぽい展開としては、文太は四季の旦那でもなんでもない他人…というのも十分ありうる。飛び降り自殺後に脳みそだけノナマーレに利用されているとか。
最終回は、文太と四季が幸せに暮らす仮想空間もパラレルワールド(もう1つの世界線)として成立します!みたいなハッピーエンドが考えられる。
いろいろぶっ飛んだ妄想してみたが、まだ今後の展望が読めないドラマ。
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キャスト
| 役名 | 役柄 | キャスト名 |
|---|---|---|
| 文太(ぶんた) | 会社をクビになり、人生どん底のサラリーマン。謎の会社「ノナマーレ」に採用され、“ちょっとだけ”エスパーに。 | 大泉洋 |
| 四季(しき) | 文太と社宅で“夫婦”として暮らす謎の女性。文太を自分の夫だと思っている。 | 宮﨑あおい |
| 桜介(おうすけ) | 文太と同じ“ちょっとだけエスパー”仲間。普段は花屋として働き、花を咲かせる能力あり。 | ディーン・フジオカ |
| 市松(いちまつ) | 文太ら“ちょっとだけエスパー”チームに接近する謎の大学生。味方か敵か分からん存在。 | 北村匠海 |
| 円寂(えんじゃく) | 「ノナマーレ」の社員で、文太たちの“ちょっとだけエスパー”仲間の一人。 | 高畑淳子 |
| 半蔵(はんぞう) | 「ノナマーレ」の社員、“ちょっとだけエスパー”仲間。動物と話せる能力という設定あり。 | 宇野祥平 |
| 兆(きざし) | 「ノナマーレ」の社長。文太らを“ちょっとだけエスパー”に任命する張本人。 | 岡田将生 |


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