TBSの日曜劇場『御上先生』(みかみせんせい)第8話が2025年3月9日に放送された。
今回は謎の青年の正体が判明した。さらに富永がピンチを迎える。
- 富永が抱える問題は何なのか?
- ヤマトタケルの正体は意外な人物?3パターン
- 冴島が元生徒・戸倉樹をかばった理由
これらを徹底考察!


『御上先生』8話あらすじネタバレまとめ
津吹が倒れたことと3年2組の生徒の成績が下がっていることもあり、御上に文科省に戻るよう通達が来る。生徒の成績が戻らず、御上が応じない場合は、担任からの降格か強制的に戻されるかの二択となる。生徒は御上を救うために勉強法を教えあって成績を上げることにした。
槙野は塚田に今の時期に御上を戻すことは官僚派遣の失敗と見られると言う。塚田はそう見せないために御上が戻った場合は室長に昇格させると言った。槙野は夜に中岡と会い、ここまでやったのに御上が先に昇進するのは許せないと言った。
是枝は父から高志印刷会社の先代が隣徳学院の応援団のような存在で地域の寄付をまとめていたと知る。高志印刷へ行くと、半年前に御上が寄付者の名簿を取りに来たと聞かされて驚く。
是枝は御上にあなたがヤマトタケルだと言う。しかし御上は違うと言い、一色先生と自分が隣徳の不正を暴こうとしていると伝え、プランオカミ2に協力してほしいと持ちかける。
是枝は溝端に真山弓弦と冴島が親子だというFAXをメディアに流したのはあなただと告げ(FAXの店番号が溝端の家の近くのコンビニ)、隣徳の不正について話せと迫る。
御上は古代理事長に溝端のリークのことを話し、自分と一緒に隣徳を全国のトップ校にしようと持ちかけた。
神崎は真山弓弦からの手紙を読み、彼女が幼少期から母が父に暴力を振るわれているのを見て育ったこと、高校で嫌われたが、人と関われずプライドが高い自分が嫌われるのはわかっていたこと、「世界があなたを変えれば、あなたは世界を変えられる」という革命家・チェ・ゲバラの名言を読んで共感したことが書いてあった。父親のことは憎いという感情すら湧かず、神崎が父親を憎めることは羨ましいと書いてあった。
神崎は次元から2019年の隣徳生徒の出席名簿を見せられ、冴島が担当した生徒・戸倉樹(とくらいつき/なにわ男子・高橋恭平)が理由不明の欠席をしていると知る。神崎は戸倉に会う。そして2人で冴島の自宅へ行き、不倫じゃなくてある条件で戸倉をかばっていたんですよね?と迫る。
御上は次元から「富永から助けてほしい。御上なら自分の居場所を知っている」と電話が来たと聞かされ、急いで富永のところへ向かう。
『御上先生』第8話の考察まとめ:富永の闇と葛藤
富永が抱える問題とは?
富永蒼(蒔田彩珠)は何のトラブルに巻き込まれたのか? 富永は「御上なら(私の)居場所がわかる」と電話で次元に言っていたので、2人がいつもスト2をしていたゲーセンにいると推測できる。富永はゲーセンの路地裏にいるのだろうか?
割れたビンが散らかっているが、誰かが近くにいてその人物がやったのか、富永が自分でやったのか定かでない。
誰かが近くにいる様子はなさそうなので、富永が自暴自棄になって自分でやってしまったように見える。
ストーリーに沿って考えるなら、富永自身が不正入学をした生徒でそれについて悩んでいるという可能性もゼロではない。
ただ、少し前の午後の描写でスマホを見てからクラスから出て行ったので、スマホに入ったメッセージが富永の葛藤に関わっていると考えられる。よって不正のことではないと思う。
富永は泣きながらお腹の当たりを触っていたので、もしかして妊娠?とも思ったが、ただ単にお腹のあたりに手があっただけの可能性もあるし、妊娠の連絡がスマホにくるのも納得感がない。そもそも妊娠の問題なら妊娠検査薬でわかるし。
ありそうなのは家族に関する重い問題。富永の家には車椅子があったので、親か兄弟か誰かが病気だが、富永自身はそれに向かい合えず、家に帰りたくないというパターン。
家族の誰かが精神的、肉体的に問題があるので家に帰ればずっとそのことを考えなければならない→「蒼、もう死にたい…」などのメールが事あるごとにくる。耐えられなくてとうとう家に帰れなくなったとか。
富永がクラスメイトの役に立とうとしているのは、自分の家族を救えないこと、向き合えないことに対しての反動なのかもしれない。
ヤマトタケルは誰なのか?
御上と一色の話を信じるなら、ヤマトタケルは2人とは別の人物ということになる。
まず考えられるのが槙野か塚田。槙野に関しては、官僚改革と教育改革を一緒に成し遂げようということで御上と裏で手を組んでいる可能性がある。
御上が電話で敬語を使っている人物(「明日、実行します」など)がヤマトタケルだと考えると、槙野は同期なので敬語の必要はない。となるとヤマトタケル=塚田の線も出てくる。
塚田は東元官房長官の不正入学を手伝うふりをして不正を暴露し、東元官房長官を失墜させることで他の人物から事務次官のポストを約束されているのかもしれない。
あとは、意外なパターンとしてヤマトタケル=溝端の線もあると思った。
溝端は塚田と中岡と会い、東元官房長官の不正入学を受け入れると約束した。その件について古代理事長と話をし、会話を録音して告発に使う気なのかもしれない。
9話の予告で溝端が机にしまっていたSDカードに不正に関する情報が入っているのだろう(告発のためか、保身のためか不明だが)。
ただ、溝端=ヤマトタケルの場合は怪文書を送る理由はなんだろう(下手すると自滅するため)。
不正の実務を担当していたけど、良心の葛藤があって他の先生たちに知ってもらいたかった。そして不正入学を止めたかった。それか官僚の御上に情報を与えたかったなどの理由だろうか。
あとはヤマトタケル=冴島がかばっていた生徒、戸倉樹(とくらいつき/なにわ男子・高橋恭平)のパターンもありそう。
戸倉は自分が不正入学だったと知って苦しんだ→冴島に支えられ、なんらかのトラブルを解決してもらった→冴島の件と弓弦の殺人事件を知って自分にも責任があると思うと同時に、不正入学について告発することにした、、などの経緯がありそう。
冴島が元生徒・戸倉樹をかばった理由
第8話で神崎は冴島の元生徒・戸倉樹と会い、2人は冴島のところへ。
冴島が不倫問題について真実を話さない理由は、戸倉をかばっていたからだと確定した。
かばったことが隣徳の不正に絡んでいるようだが、どう繋がっているかがまだ謎だ。
次元の調べによると、戸倉は2017年に隣徳に入った。そして2019年の3年の時に期末テストの後に理由不明の欠席となっており、何かトラブルを起こしたと考えられる。
父親は大手商社勤務で、戸倉は隣徳に卒業したあとに1浪して2021年に東大の理科二類に進学している。現在は大学生ということになる。
まず、2019年の戸倉の理由不明の欠席は期末の直後なので成績に悩み、自分が不正入学をした生徒だと気づいて自暴自棄になった・告発しようとしたなどの経緯がありそう。
そして冴島が同僚の筒井とラブホテルに入って神崎に不倫リーク記事を出されたのはドラマの中では去年2023年の話。このときに戸倉はすでに卒業して大学生のはず。
何らかのトラブルを起こして冴島たちが対処してくれた。しかし神崎に不倫だとスクープされてしまった…ということになる。
正直、経緯についての考察はかなり難しい。戸倉が隣徳に不正入学で入ったことで何者かに脅迫され、ラブホに呼び出された→信頼している冴島を呼んだなどの理由だろうか。
戸倉としては冴島が自分をかばったせいで離婚になり家を出た→孤独になった弓弦が殺人テロを起こしてしまったと考えているのだろう。
真山弓弦(堀田真由)からすれば、母・冴島悠子は父から自分を守ってくれなかったのに生徒を守ったことになる。そこでどうしようもないドス黒い感情が生まれ、革命家チェ・ゲバラの名言に感化されたこともあいまって試験会場で殺人テロを起こしてしまったのかもしれない。
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