Netflix『Demon City 鬼殺し』あらすじ感想,ラスト結末ネタバレ相関図,ひどい?映画の海外評価

Netflixドラマ『Demon City 鬼ゴロシ』

Netflix実写映画『Demon City 鬼ゴロシ』(デーモンシティ鬼殺し)を鑑賞。

生田斗真が愛する人を殺されて狂気の復讐者に変貌する!

果たしてこのキリングアクション映画の出来栄えはどうだったのか!?

あらすじネタバレなしの感想、海外評価キャスト相関図ラスト結末のネタバレ忖度なしの感想・評価でぶった斬ります。

Netflix映画『Demon City 鬼殺し』あらすじ・作品情報

Netflixドラマ『Demon City 鬼ゴロシ』

公開日:2025年2月27日(木)Netflix 独占配信
長さ:1時間47分
原作|河部真道のコミック「鬼ゴロシ」既刊15巻
監督・脚本|田中征爾
音楽|布袋寅泰
アクション監督|谷本峰
あらすじ:新条の街には“50年に1度鬼が現れてたくさんの人を殺す”という伝説があった。凄腕の殺し屋の坂田周平(生田斗真)はヤクザの河野組長を殺害。この仕事を最後に殺し屋を引退する。愛する妻・葵(木竜麻生)と幼い娘・りょうのためだった。
しかし依頼主である奇面組のボス・般若たちが坂田の家にやってきて、葵とりょうを殺害。坂田は絶叫しながら頭を撃たれる…。
12年後、頭を撃たれながらも昏睡状態で生き延びていた坂田は医療刑務所から出所。かつての仕事仲間・藤田(駿河太郎)に世話されるが廃人当然だった。そんなある日、坂田は奇面組のメンバーに再び命を狙われて意識が覚醒!妻子を殺された復讐の鬼と化すのだった!

感想(ネタバレなし)

忖度なしでぶっちゃけるが、まったく面白いと思えなかった。

原作漫画も少し読んでみたが、映画には原作の迫力やグロさ、面白さはない。映画は主人公や敵の背景や心理描写が端折られていて“ストーリーがほぼ死んでいる”状態

確かにストーリーや内容がそこまでなくてもアクションだけで成立する映画はある。その最高到達点は『ジョン・ウィック』シリーズだろう。韓国映画でも『キルボクスン』などは良かった。

実写『Demon City 鬼ゴロシ』は和製ジョン・ウィックを狙っていたのだろうか?

ジョン・ウィックはおろか、韓国映画や他のアジアのアクション映画と比較してもシンプルにアクションのクオリティが微妙(好みもあるだろうけど)。

速さと血しぶきでごまかすタイプのキリングアクションにはリアリティがなく、没入感がない。生田斗真に敵の弾が当たらない主人公補正にもイライラする。

アクションがメインの映画なのにアクションがつまらない。。。私の中での『Demon City 鬼殺し』の評価は“虚無”に近いものとなった。

海外の評価

海外レビューサイトIMDbでの評価も10点中5.4点とかなり低め。海外での評価も微妙な作品となってしまった。

コメントには「口直しにジョン・ウィックを見なければならなかった」「主人公が不死身すぎてリアリティがない」「途中で見るのを止めたくなったはじめての映画」などなど辛辣なコメントもいくつかあった。

映画『Demon City 鬼殺し』キャスト相関図

※ただし、ほぼ全キャラ死にます。。。

ドラマ『Demon City 鬼ゴロシ』キャスト相関図

©︎Netflix

坂田周平|cast 生田斗真(『渇水』『湯道』『告白 コンフェッション』)
春原龍|cast 尾上松也
伏勘太|cast 東出昌大
篠塚孝太郎|cast 髙嶋政伸
竹本誉|cast 田中美央
坂田りょう|cast 當真あみ(『かがみの孤城』『忌怪島/きかいじま』)
坂田葵|cast 木竜麻生
藤田晶|cast 駿河太郎(『地面師たち』)
河野春夫|cast 竹中直人
滝川祥史|cast 音尾琢真
神山|cast 濱津隆之

映画『デーモンシティ鬼殺し』ネタバレ・ラスト結末の解説

新条市の市長・春原龍(演-尾上松也)の正体は奇面組のリーダー・般若(御前様)だった。般若は人身売買やドラッグなどの違法ビジネスや、カジノ型リゾートマホロバの建設事業で街を支配していた。

妻子を殺されて自分も撃たれた坂田は12年後に医療刑務所から出所。坂田は喋ることも動くこともできない廃人だった。藤田の子分・ラージが坂田の世話をする。

ある日、坂田はかつて壊滅させた河野組の生き残り・仁義(坂田に腕を切り落とされた)からナイフで襲撃されて腕を刺される。仁義は坂田が廃人だと知り、去っていった。

坂田は病院に運ばれた。しかし病室で奇面組のメンバーの翁(本名は篠塚/演-髙嶋政伸)に殺されそうになる。奇跡的に意識を取り戻した坂田は翁と戦い、彼を殺害する

坂田は藤田の手引きで奇面組がドラッグや死体の処理をしている新条クリーニングシステムへ乗り込み、たくさんの構成員を殺害。幹部の一角(本名は竹本/演-田中美央)が施設を爆発させるが、坂田は生き延びる。

坂田は、藤田が奇面組に家族のことを話していたと知ると彼も銃殺した。

一角を拉致して殴る。般若から電話がかかってきた。娘のりょうが生きていて、かつて妻を殺した稲荷(東出昌大)に育てられていると知って坂田は激怒する。

稲荷は当時の記憶が曖昧なりょうを育て、年頃になってきたら楽しむつもりだった。

坂田はかつて命を助けた警察官・滝川祥史(音尾琢真)と会い、さまざまな情報を得る。それから稲荷の職場へ行き、成長したりょうを見つける。坂田は稲荷と戦った。高校で弓道を習っていたりょうが坂田を弓で打った。坂田は建物の下へ落下する。

坂田は般若から「マホロバ(総合リゾート施設)へ来い」と言われる。昔のアジトでマサカリを手にして建物へ乗り込む。襲ってきたものたちを全員倒し、稲荷と対決。稲荷に刺されながらも彼を倒した

坂田は上の間でりょうを発見。ボロボロになりながら天狗(本名は神で般若の双子の弟)を倒す。

坂田はついに般若と対決。般若に左腕を切り落とされるも、鬼のような形相と化して般若を倒す

生きていた稲荷が部屋に乗り込んできた。りょうは稲荷でなく坂田が本当の父親だと気づく。

坂田は稲荷を殺害。りょうを抱きしめ「お母ちゃんを守れなくてごめん」と言って死亡した

1年後。生き延びていた般若の双子の弟・神(天狗)が兄になりかわって市長となっていた。

父の意思を受け継いで殺し屋になったりょうが弓で神を殺害する

映画映画『Demon City 鬼ゴロシ』終わり

映画『デーモンシティ鬼殺し』感想&評価レビュー

良かった点:ほぼなし

坂田(生田斗真)が翁を締め殺すシーンは迫力があった(髙嶋政伸さんの顔芸)。

あとは坂田が敵を下から銃でキルするアクションもスタイリッシュだった。

(それら以外にあまり褒めるところがない…)

残念な点、ひどい点、アクションのダメな点を解説

中身があってないようなストーリーなのに、アクションが微妙ってどういうこと?!

見応えがあるシーンはほんの少しはあるものの、大半は世界に通用するとはいえないアクションだった。「殺すじゃ足りない、鬼ゴロシだ。」という宣伝文句が泣いている。

まず、主人公の坂田(生田斗真)に敵の銃弾がぜんぜん当たらない…。『リボルバー・リリー』しかり、『鬼殺し』でも邦画アクションの悪い部分が存分に発揮されていた。

マシンガンすら全然当たらない。リアリティのかけらもない。

さらに坂田は建物全壊レベルの大爆発からも毛布みたいなのを羽織って生還。普通に不死身じゃん。主人公が不死身だと危機感とスリルがなくなる。

またアクションのダメな点を具体的に述べると、敵味方関わらず、打撃や銃撃、刃物によって攻撃を受けた部分が映されずに血しぶきでごまかされるのが良くない。

攻撃がインパクトする部分や傷口をしっかり映すのには技術もいるしコストもかかるから仕方ないかもしれないけど非常に残念だった。バイオレンスとして中途半端になっており、グロさもない。

あとは攻撃する側と受ける側でカットを割ってしまうシーンが多いのがイタい。
生田斗真が攻撃→カット割→相手が吹っ飛ぶみたいな感じ。一連の流れが断ち切られてしまうので臨場感がなくなってしまっていた

(キャストの悪口ではないが)キャスト自身が激しいアクションや格闘技にそこまで慣れていないためにカット割を細かくする必要が出てしまったのかもしれない(カットを割って繋げればなんとかなる的な)。

ジョン・ウィックのキアヌ・リーヴスみたく9割がたのアクションを本人がノースタントでやっているならカット割も最小限で済むのだろうけど、日本の俳優でそこまで出来る人は少なそうなので仕方ない。真田広之が出てくれれば…。

原作とも比較、演出について

原作ファンは非常に残念に思うだろう出来栄え(実写化なので仕方ない面はあるが)。

原作は絵が上手くてバイオレンスシーンに非常に迫力があるのだが、先述の通り映画からはバイオレンスやアクションの魅力が抜け落ちている。

また原作は各キャラの心理描写がしっかりとしているが、映画ではそれぞれの登場人物が何を考えているかまったくの意味不明

演出についても、12年間寝たきりだった坂田がいきなり戦えるのも普通に考えるとおかしい。原作漫画だと出所した坂田はギリギリ立てる状態ではあるし、翁の声を聞いて過去の記憶を呼び戻す展開に一定の説得力はあった。

また映画では坂田の家族が般若たちに襲われるシーンでまだ幼いりょうが銃声を聞いてもパニックにならないで意外と冷静でいるのが不自然だった。
りょうが異常に冷静なのは原作に沿っているのだが、そこは実写では脚色すべきだったと思う(りょうの心情がじっくり描かれるわけでもないので)。

ラストではりょうが殺し屋を引き継いだが、映画だけ見るとこの結末もかなり微妙に感じた。りょうの内面や坂田の血など原作の内容が端折られているので説得力がない。

とにかく実写映画のストーリーには疑問符?が浮かびまくりだった。

まとめると『Demon City 鬼殺し』はストーリーの面白さはゼロ、加えてメインのアクションも見応えがないため、予想を超えたつまらなさだった(すいませんけど)。

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コメント

  1. ゆう より:

    賛否両論あるだろうけど面白かったですよ
    原作が好き好き過ぎたんですね✨
    原作そのままやれるわけ無い漫画ですからそれなりの脚本しないと
    初見さんからでも観れる映画だとは思いましたけど違ったならすいません
    脚本、監督されてる方が今の時代で魅せれると思ったんでしょうね
    捉え方は人其々ですので
    僕は良い意味で面白かったです
    昨日3回観ました

  2. とんちん より:

    伊良波さんのレビュー、共感をもって読ませていただいています。

    Netflix(以下、ネトフリ)のドラマ版(映画と言っていいのか、これ1本だけのドラマ)が、あまりにも酷かったのでネット検索して原作マンガを読みました。もう、出だしから違う! 原作マンガは面白いから‼︎ 原作を改変する必要のない導入部ですよ。

    伊良波さんのご指摘にまったく同感で、ネトフリ版は原作マンガの上澄だけすくって更に水で薄めたような内容だったので、非常にガッカリしました。原作を読めば分かると思いますが、冒頭の襲撃シーンは不要だし、殺し屋引退(ネトフリ)→家族を惨殺という流れが既視感満載で、アクションも韓流アクション映画(とジョンウイック他アクション映画全般)のパクリとも言えない低レベルの作りですよね。賛否両論の『否』しかないと思っていたけど、そうじゃないんだぁ…。3回も観たんだぁ…。

    唯一新鮮な驚きだったのは、娘(當真あみさん)が弓道をやっていて、弓矢で主人公(生田とんまさん)を射るところでした…。しかも命中しました。

    Netflix(マーケットは世界規模)でやるなら、いろいろな部分で攻めた作品が作れるのに、なんじゃこりゃあ!と観ていて情けなく思った次第です。(原作マンガ『鬼ゴロシ』は、ピッコマで、今なら無料で読めます♡)

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