2024年12月8日放送の『海に眠るダイヤモンド』第7話「消えない火」のあらすじネタバレあり解説。視聴率は大コケしているらしいが、個人的にはすごく楽しんでいる。7話の視聴率は8.8%で上り調子!
坑内火災と進平の身に起きた最悪の出来事から鉄平のその後が浮かび上がってきた。朝子と結婚しなかった理由も見えてくる。
あとは8話予告の謎の男性の正体。鉄平と玲央は全く関係なく、容姿も違う説を考察してみた。
『海に眠るダイヤモンド』第7話あらすじ
1964年。鉄平(神木隆之介)と朝子(杉咲花)はひっそりと交際していた。
賢将(清水尋也)と百合子(土屋太鳳)は結婚して1周年。リナ(池田エライザ)と進平(斎藤工)の息子も1歳の誕生日を迎える。
しかしある日、炭鉱内でガスによる大規模な火災が発生。鉄平と進平らが必死に被害を食い止めようとするのだが…。
『海に眠るダイヤモンド』第7話ネタバレ解説
ネタバレ1:最後の幸せ
2018年:いづみ(宮本信子)から、鉄平がどうなったか知らないと聞いた玲央(神木隆之介)は、もし真実が知れるならどうする?といづみに尋ねる。いづみは「家も会社も全て投げうってもいい…なんてね」と答えた。
1964年:進平とリナの息子・誠が1歳になり、餅踏みのお祝いをする。一平(國村隼)ハル(中嶋朋子)は、いろいろなものを失ったが、こんな幸せなこともあるもんだと喜んだ。
鉄平と朝子はみんなに内緒で付き合っていた。鉄平はいつもこっそり花束を渡していた。百合子は気づいており、鉄平に早くプロポーズしろと言う。
ネタバレ2:ガス爆発で坑内火災
炭鉱内でガス漏れによる坑内火災が発生。消火活動で火は消えたように見えた。しかし様子を見に行った一平がガス爆発に巻き込まれて怪我を負う。
鉄平や賢将、炭鉱長たちが話し合い、ポンプを逆流させて海水で消火活動をすることに。進平たちの班が作業にあたる。しかし火は消せなかった。
炭鉱長・辰雄(沢村一樹)は坑内の道を壁で密閉して酸素を無くして火を止める作戦を命じる。進平の班が作業にあたる。壁を作ったがガスの圧力で壊れ、進平たちは怪我を負った。
連絡を受けた炭鉱長はこれ以上作業をさせると最悪の被害が出る可能性があると考え、炭鉱の閉鎖、海水による地下640m以下の水没を命じた。
ネタバレ3:進平が死亡?
鉄平は涙ぐみながら海水のバルブを閉める。地下深くが徐々に海水で満たされていく。
進平はガスが充満する坑内で他の作業員を助けながら最後尾にいた。
しかしガス中毒で幻覚を見出す。死んだ・エイコ(元妻)が見えた。エイコは死んだと思い直し、リナと息子・誠のことを思い浮かべて歩き出した。しかし意識を失って倒れてしまう。進平の体を海水が濡らす。水位が上がっていく。
『海に眠るダイヤモンド』7話の考察&解説まとめ
進平が死亡?→鉄平のその後が明らかに
残念なことに進平が最悪の事態に巻き込まれた。
死亡にいたるまでの時間はガスの濃度による。よって進平が死亡したとは断定できない。
ただ海水が上がってきている状態で一酸化炭素中毒で意識不明なので、危険すぎる状況なのは間違いない。
怖かったのは、進平がガスで栄子の幻覚を見ていたこと。ギリギリのところで進平はリナと誠を思い出したが、栄子の亡霊が海の底から迎えにきたようで、恐怖と切なさで胸が締め付けられた。
また生きていたとしても一酸化炭素中毒による後遺症などが気になる。助かったとしても普通の暮らしができるのかどうか…。
1964年の坑内火災は実際に端島で起きた史実であり、1人が死亡、重軽傷22人となっている。果たして進平の運命は…。
進平こそが海に眠るダイヤモンドになってしまうのか?
鉄平は進平と端島の喪失を背負う
死亡、もしくは後遺症などの悲しい事態になった場合、鉄平は一生の心の傷を負うことになる。
ポンプを閉めて炭鉱地下が海水で水没するようにしたのは鉄平だからだ。自分のせいで、兄が…と考えてしまってもなんら不思議ではない。
誰よりも端島を想っていた鉄平がポンプを占めて炭鉱を終わらせ、そして間接的に兄を殺害してしまう…残酷という言葉では言い表せないほど酷な展開だ。
鉄平は進平の死と炭鉱を終わらせたことに心に大きな傷を負った→リナが警察に追われた際に舟で島外へ逃し、自分も失踪した…などの悲しい結末が考えられる。
いずれにせよ進平の存在が「消えない火」として鉄平の心でくすぶり続けるのだろう。
炭鉱長が言ったように島の灯火は消えないが、鉄平の罪悪感も消えない。
ただ第8話の予告では数カ月後も朝子との関係は続いているようなので、鉄平の失踪については他にも理由があるかもしれない。
第8話では鉄平は坑内火災のあとで端島を存続させるために新しい炭鉱のための地盤を探しているようだ。
史実でも、火事の後に1年以上かけて端島内の三ツ瀬区域に新しい炭鉱を開発したという。鉄平はその事業に関わっていくのだろう。
もしかするとその過程で、端島存続のために犯罪や違法行為に手を染めてしまうのか。
船でリナと赤ちゃんを連れ出したのは鉄平
進平の事故により、1965年に小船でリナと赤ちゃんを連れ出したのは鉄平だということが濃厚になった。連れ出した理由はヤクザ絡みなのか、他の理由なのか明らかになっていない。
鉄平はリナと赤ちゃんを育てるために、朝子との結婚を諦めて端島を出たのだろう。
第8話の予告でも母・ハルが鉄平に「リナさんと一緒になる?」と言っている。まさか鉄平は未亡人のリナと結婚するのか?ただ、戦後の時代を考えればあり得なくもない話だ。
鉄平と朝子が秘密裏に付き合っているのが裏目に出ることになりそう(大っぴらにしていたら周囲が鉄平にリナと一緒になれと言えない。脚本上で鉄平と朝子の関係を揺さぶるのが必至だったために秘密の交際にしたのだろう)。
そしてどうやら進平が殺人を犯したこともバレてしまったようだ。
リナはそのせいで警察などに狙われ、鉄平が助けることになるのでは。
なぜ今更事件がバレたのかについては朝子が関わっている気がする。その説については下記の記事で詳しく解説↓
ちなみに、進平とリナの息子・誠と、第1話に出てきた赤ちゃんと顔が違う気がする。小船で連れ出されたのは第二子なのか? 進平は死亡したがリナが妊娠していたとか。
第8話の予告の人物は生きていた鉄平?
第8話の予告には謎の男性が登場↑。
和馬(尾美としのり)のような気がしたが、よく見えないので年齢もキャストもわからない。もしかするとこの男性が現代に生きている鉄平なのか?
第8話の本編で明らかになるのだろう。
澤田(サワダージ)の正体は?リナの息子
いづみの秘書・澤田(サワダージ/演-酒向芳)は玲央と関係があるのか。
賢将と百合子の子供だという説があったが、百合子はリナから子供の話をされたときに顔を曇らせていたので、出産を決断するか微妙だと感じた(被爆の影響などの理由で)。
とすると澤田はリナと進平の息子の可能性の方が高い。名字しか明かされていないが、名前は「誠」なのではないか。
実は玲央と鉄平の顔はぜんぜん違う説
第8話のあらすじで、和馬(尾美としのり)がいづみ(宮本信子)に認知症のテストを受けさせる…という内容があった。
和馬が何か企んでいるだけならまだいいが、いづみの認知症が本当に進んでいたら…もしかすると玲央を見て鉄平の姿を重ねているだけかもしれない。
玲央は鉄平と何の繋がりもない人物で、実際は顔も全然違うのでは?
2018年の玲央の姿はあくまでいづみ目線で、最終回で神木隆之介さんから他の役者に変わる…という超衝撃かつトリッキーな結末もありそう。
最終回までにまだまだ重い展開が待ち構えていそうだ。
また、リナがヤクザの店で働いていたせいで進平が殺人を犯し、鉄平が逃亡する羽目になった→これが現代パートで玲央がホストの設定に繋がっていると思う(客商売の社会問題テーマとして)。
いづみは端島の思い出に包まれつつ、何の関係もない玲央を救って人生の幕を閉じる心温まるラストがあるかも。
炭鉱長・辰雄の決断の意味、朝子の花瓶、第7話の感動の演出についての解説は次のページへ↓↓
『海に眠るダイヤモンド』全エピソードのネタバレと考察まとめ
全話の考察まとめ↓
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