映画『レッド・ワン』(Red One)を鑑賞。
日本では2024年11月8日に公開されたばかりなのにもうアマプラに来ていた。なかなか面白そうだと思って見てみたが…。
忖度なしの感想レビューを熱量たっぷりで書いていく。
映画『レッド・ワン』あらすじ・キャスト
クリスマス・イブ前日。サンタクロース(レッド・ワン/J・K・シモンズ)は、ショッピングモールで子供達の願いを聞いていた。
ELF(物流管理防備)のカル(ドウェイン・ジョンソン)がボディーガードをし、周囲のセキュリティを部下に逐一チェックさせている。
サンタは北極のアジトに戻り、筋トレをする。カルは人間の大人に希望を見出せなくなり、542年勤めたサンタの職場を退職する意向を伝えた。
いっぽう、天才ハッカーのジャック・オマリー(クリス・エヴァンス)は、匿名で依頼を受けて巨大なエネルギーで地震が起きている地点を特定し座標を送信する。
その夜、北極のアジトに何者かが侵入し、サンタクロースを拉致した。カルはサンタを誘拐した装甲車を追いかけるがそれはおとりで、サンタは小型機に乗せられて連れて行かれてしまった。
カルやゾーイ・ハーロウ(ルーシー・リュー)は、アジトの場所を特定したジャックのところへ行き「なぜサンタが狙われたのか!?」と理由を聞く。しかし、ジャックは依頼を受けただけで何も知らなかった。
カルとジャックは情報を流した男性のところへ行き、黒幕を特定するために大冒険を繰り広げる。
映画『レッド・ワン』ネタバレ感想と評価
良かった点:キャストとラスト結末
ドウェイン・ジョンソン、クリス・エヴァンスも魅力的だけど、J・K・シモンズのサンタクロースが熱い!
名バイプレイヤーのJ・K・シモンズ。出演作では『セッション』とかも好きだけど、今作のムキムキJ・K・シモンズはクリスマスプレゼント用のフィギュアになりそうなくらいビシッと決まっていた。まさに理想の上司。
そんなJ・K・シモンズ演じるサンタが最後に超ハイスピードで世界中にプレゼントを配るシーンが1番感動した。
そしてカル(ドウェイン・ジョンソン)がジャック(クリス・エヴァンス)の中に“少年”を見出す粋なラストが素晴らしかった。
ジャックは大冒険で自分の息子を救い、クリスマスを救い、最後は自分の心の中にあるひねくれた少年の心も救っている。コンセプトだけ見れば本当に素晴らしい。
悪かった点
ストーリーが残念すぎる
なんかもう自分の感覚が世間とズレているのかもしれないが、ストーリーは全く面白くなかった。
別にファンタジーなのはいい…。ただカルが険しい顔をしつつ、策略も戦略もナシに割とノリで動いているのがすごく気になった。
(ぶっちゃけストーリーの脈絡のなさはAmazon MGMスタジオの弱点のような気もする。Netflixとの差を詰めるのにはまだ数年はかかりそうだ)
「クリスマスまで残り17時間…」とかタイムリミットも一応言ってはくれるんだけど、カルとジャックがやったことって魔女グリラの情報をつかんで、スノードームに吸い込まれて、北極で対決しただけ。そこまで時間との戦いという感じはしない。
最後は頑張ってグリラと戦ってたらトナカイが倒してくれる…。すべてがノリ。物語に脈絡を求める人には不向きな映画だと思った。
いくら子供向け映画だとしても、対象年齢は8歳くらいまでじゃないかコレ。
海外の評価はチグハグ
海外のレビューサイト、ロッテントマトズでは批評家が30%の支持率とかなりの低評価。いっぽう一般の鑑賞者は90%の支持率と、大幅な乖離が見られる。
大人が1人で見る映画でなく、ファミリーがなんとなく楽しむための映画なのだろう。
私は完全にターゲット層から外れている。1mmもかぶってない。ロック様(ドウェイン・ジョンソン)とJ・Kシモンズ目当てで見てしまったが、間違いだったかもしれない。
CGバリバリで臨場感がない
ファンタジーの世界はCG過多で見ていてあまり面白くなかった。
CGってなんでもできるけど、ゲームの画面を見ているだけのような臨場感のなさにもつながる。
序盤でドウェイン・ジョンソンが巨大な滑り台(っぽいやつ)を移動するシーンとか、アイデアは素晴らしいけど、アクションに没頭できるほどの臨場感はないと思った。
格闘シーンはドウェイン・ジョンソンもクリエバもルーシー・リューも頑張っていたけど、そのほかのアクションに見応えがなかった。
この映画を見た子供たちは、これが本物のアクション映画だと思ってしまうだろう。それでいいのか?(古い考え方かもしれないけど)。
まとめ
ネットのレビューではFilmarksが3.9、映画ドットコムが3.7…割と高評価なのが信じられない。
ジャック・オマリーのように少年の心をなくして捻くれているのはもしかしたら僕自身ではないか。僕も悪い子リストに入ってる?そんな1人反省会をしてしまった。
楽しめなかったけど、純粋な心を取り戻す努力を始めようと思った。
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