ABEMA TVオリジナルドラマ『わかっていても the shapes of love』を鑑賞。
沼落ちする人が続出したソン・ガンとハン・ソヒの同名韓国ドラマの日本リメイク版だ。横浜流星さんの魅力が遺憾無く発揮されている。
あらすじと感想、「韓国版のあらすじネタバレ詳細」や「日本版との大きな違い」、「日本版の最終回までの全8話のネタバレ解説」「最終回まで視聴した感想」をまとめました。
ABEMA『わかっていても』あらすじ・作品情報
配信開始 2024年12月9日(1〜3話)、12月16(4・5話)、12月23日(6・7話)12月30日(最終回8話)
話数 全8話
監督・演出|中川龍太郎
脚本|中川龍太郎/佐近圭太郎/横尾千智
原作:LINE漫画「わかっていても」(ジョンソ著)
原案:Netflix韓国ドラマ:「わかっていても」
エグゼクティブプロデューサー|藤井道人
美大の彫刻科に所属する浜崎美羽(南沙良)は、恋人からひどいフラれかたをして大きく傷ついた。
そんなある日、大学に海外でも有名な芸術家・香坂漣(こうさかれん/横浜流星)が臨時講師として赴任してくる。漣が日本に帰ってきたのには理由があった。
漣は美羽に堂々とアプローチしてくる。美羽は漣が遊び人だと知りながらも、彼の瞳に惹き込まれていくのだった…。
ちょこっと感想(ネタバレなし)
韓国ドラマ版がなかなか良かったので日本版のクオリティを心配していたが、横浜流星さんの魅力で引き込んでくれていると感じた。恋愛と芸術に揺れる男女をわかりやすく、かつメッセージ性もそえて描き切っているのが良い。
ただ、良くも悪くも芸術とポエムで青春と恋愛を描き切っているため、ほろ酔い気分でみないとキツい部分はある。韓国版に比べてストーリーにえぐみがないぶん深みもない。その辺で賛否分かれると感じた。
ABEMA『わかっていても』キャスト
香坂漣|cast 横浜流星
芸術大学に赴任した臨時講師の香坂漣(こうさかれん)27歳。演じたのは横浜流星さん。
韓国ドラマ版の主人公パク・ジェオン役はソン・ガンだったけど、横浜流星さんも負けてない。ミステリアスな表情が反則級。
横浜流星 出演作↓
浜崎美羽|cast 南沙良
恋や芸術に悩める美大の助手。27歳。浜崎美羽を演じるのは南沙良さん。
韓国版でヒロインポジションを演じたのはハン・ソヒ。今回の美羽のキャラはメイクや髪型などハン・ソヒににせているな〜という印象。
南沙良 出演作↓
その他のキャスト
生島琉希(飲食店の店員・美羽が好き)|cast 佐野玲於(GENERATIONS)
美大・彫刻科の関係者↓
椎名光莉(しいな ひかり/彫刻科の院生2年・24歳)|cast 福地桃子(写真左上)
長壁颯(おさかべ そう/彫刻科の院生2年・24歳)|cast 浅野竣哉(写真右上)
吉野愛実(よしの めぐ/彫刻科の助手・26歳)|cast 夏子(写真右下)
川瀬咲(かわせ さき/彫刻科の先輩・社会人・29歳)|cast 朝倉あき(写真左下)
宇佐美早子(うさみ はやこ/彫刻科教授)|cast 中山忍
漣の関係者↓
今井千輝(ちあき/美羽のライバル(ユン・ソラ)のポジション)|cast 鳴海唯
韓国版の内容、日本版との違い
大筋のストーリーは同じだが細部はけっこう違う。
大きな違いは、主人公の漣が学生でなく売れてる芸術家で講師として大学に来たということ。漣はソン・ガンが演じたジェオンよりも社交性がある感じ。
ヒロインも韓国版は学生だが、日本版の美羽は教授の助手であり、学生ではない。
また、鎌倉バンクシーという謎のストリートアーティストも日本版のオリジナル。
あとは主人公の元カノ(ユン・ソラ)ポジションの女性・千輝が「漣と幼馴染でアートキュレーター」との設定も韓国版にはない。
千輝が病気を患っているのも日本リメイク版のオリジナル要素。
韓国版『わかっていても』の全話の解説と結末、原作漫画のストーリーについてはコチラの記事へ↓
ABEMA『わかっていても』全話ネタバレ解説
1話ネタバレ
(望んではいけないとわかっていても)
美大の彫刻科に所属する浜崎美羽(南沙良)は、恋人で先輩でもある武藤尚也に自分の裸体を作品にされて心に傷を負った。武藤からフラれて「別れないで」と裸体で叫んだときの様子を彫刻にされたのだ。
2年後、彫刻科の助手となった美羽は、学長の銅像にペンキをぶっかけた香坂漣(こうさかれん/横浜流星)を目撃する。
後日、漣が有名なアーティストであり臨時講師だと聞いて驚く美羽。
漣は椎名光莉(しいな ひかり/福地桃子)や長壁颯(おさかべ そう/浅野竣哉)に連れられて歓迎会に行く。漣や美羽たちは、琉希(佐野玲於)が料理を作っているお店で楽しく酒を飲み交わした。
翌日、漣は美羽と一緒に倉庫へ行く。漣はかつて美羽を傷つけた裸体作品をレンチで殴って破壊。レンチを受け取った美羽は吹っ切れて、その作品を粉々にした。
川瀬咲(かわさき さき/朝倉あき)は、住む場所がないという後輩のメグ(吉野愛実/よしの めぐ/夏子)をアパートに泊めることにする。
2話ネタバレ
(特別じゃないとわかっていても)
美羽は漣と性○為をしている夢を見る。
宇佐美教授は大学構内の銅像にペンキがかけられた件について漣に質問。漣は「自分がやった」と笑う。学校近くでは鎌倉バンクシーというストリートアーティストが出没していた。漣は「鎌倉バンクシーは自分ではない」と言う。
漣は作品で溶接をしている最中に火傷をした光莉の火傷の手当てをする。
漣と美羽、光莉たちはまた飲み会を開催。
美羽は途中で抜けて大学へ戻り、作品の制作をしていた。漣がやってくる。美羽は漣のほほに触れ、キスをした。その様子を目撃してしまった琉希はショックを受ける。
帰り道、酔った光莉は颯にキスをする。光莉のことが好きだった颯は驚いた。
3話ネタバレ
(踏み出してはいけないとわかっていても)
漣の母親・美月が日本に帰ってくる。新しい外国人の彼氏を連れていた。
漣は風邪をひいて寝込んでいる美羽のアパートに様子を見にやってくる。翌日、美羽の調子がよくなると二人はデートにくりだした。夜になり、美羽は「蝶が見たい(漣が飼っている)」と言う。
漣と美羽は家で体の関係になった。しかし翌日、美羽は女モノのイヤリングを部屋で見つけ、やっぱり彼は本気じゃないのでは?と不安になる。
咲は同性のメグに好きだと言えずにいた。休日に外に遊びにいく2人。
後日、咲はバーからメグに電話をかけて好きだと告白しようとするが言い出せなかった。
美羽は漣の家から女性が出てくるのを見て自分のことも遊びだったと考え、走ってその場を後にする。
4話ネタバレ
(大切にしたいとわかっていても)
美羽は、漣は自分との関係を遊びだと思っている?と悩んでいた。
漣は美羽に電話して「今井千輝(ちあき/鳴海唯)は幼馴染で、帰国したから会っていただけだ」と話す。夜、漣は美羽を呼び、足のデッサンをする。そして体を重ねた。
千輝が芸術祭を手伝うということで芸大にやってきた。美羽は嫉妬心を隠せない。
そんな中、また鎌倉バンクシーがストリートにスプレーアートを残していく。
光莉は颯が鎌倉バンクシーだと見抜く。そして、彼の中にも黒い部分があることに共感し、「付き合うってやつに挑戦してみようかな」と告白。抱きしめ合う2人。
いっぽう、美羽は漣に「昨日の絵(鎌倉バンクシーの)を描いたのはあなたでしょ?」とたずねる。漣は「俺がやった」と答えた(実は漣は颯が鎌倉バンクシーだと気づき、一緒に絵を描いた)。
そこへ千輝もやってくる。千輝も漣が鎌倉バンクシーだと思っていた。
美羽は「そんな道に外れた方法で芸術を表現しなくてもいいはずだ」と言い、千輝と口論をする。
美羽は漣の存在が浮世離れしすぎているように感じ、琉希(るき)のことが気になり出した。
5話ネタバレ
(そばにいたいとわかっていても)
琉希は寂しそうな美羽に温かいうどんを振る舞う。
宇佐美教授が「甥っ子・慎太郎が、益子にアーティスト・イン・レジデンス(アート制作できる宿)を作ったからみんなで遊びに行こう」と提案。
美羽、光莉、愛実ら芸大メンバーだけでなく、講師の漣や千輝、会社員の咲や琉希もくることになった。
みんなで陶芸をしながら、青春の合宿を楽しむ。
琉希は漣に「本気で美羽が好き。美羽のことは俺が幸せにします」と宣言する。
漣は「本気で好きだってなぜわかるの?」と冷ややかに言葉を返した。
バーベキューの後、琉希は美羽に好きだと告白。
そんなとき酒を飲んでいた千輝が突然倒れる。すぐに駆け寄る漣。
6話ネタバレ
(誰よりも大切とわかっていても)
千輝は幼い頃に病気だった。しかし幼馴染の漣に励まされて奇跡的に回復。
千輝は漣を追ってアトリエに通う。そして芸術の道を志すようになった。
漣と付き合ったこともあるが、別れてもとの関係に戻ろうと言われた過去がある。
そして現在、千輝は病院で病気が再発したことを告げられる。
千輝は漣に、最後にもう1度だけ恋人になってほしいと言う。
咲は、益子のアトリエの慎太郎からスカウトされて再び芸術の道を目指すことに。引っ越しの前にメグに好きだと告白した。メグはどうして良いか分からず外へ出る。
琉希は店に飾りつけをして美羽を呼び出して付き合ってほしいと告白。美羽は付き合うと約束はしなかったが、二人は何回かデートを重ねる。
美羽は同じようにデートをする漣と千輝とエスカレーターですれ違う。
千輝は漣が自分を好きでないと気づき、恋人役をクビにする。
美羽は琉希からキスされそうになるが拒否する。琉希は、思う通りに行動した方がいいと言った。
美羽は漣に電話。2人は会う約束をするが、漣はこなかった。
7話ネタバレ
(空っぽとわかっていても)
千輝が死んだと連絡を受け、漣は茫然自失として美羽のもとへ行く気力を失っていた。
千輝の葬式が終わり、抜け殻のようになる漣。
美羽が話しかけようとするが、千輝の死にショックを受けていた漣は今さら2人の関係に意味があるのか?というような冷たい態度をとる。
漣は千輝が生前準備を進めてくれていたニューヨークでの個展のために作品を作ろうとするがうまくいかない。
メグは咲先輩が好きだと美羽に打ち明ける。そして咲がいる益子へ向かった。
メグと咲の2人が手を繋いでいる作品をプレゼントする。相思相愛だと知って涙ぐむ二人。
美羽は漣の家をたずね、あなたとの時間から受け取ったものを私なりに表現してみせる。もう会わない…と宣言した。
最終回8話ネタバレ
(永遠なんてないとわかっていても)
千輝が死んだ上に美羽にまで別れを告げられた漣は、家に引きこもって落ち込んでいた。
そこへ母親・美月がやってきて、全部諦めたような顔で生きるのはやめろ。信じるものがないなら自分勝手に生きろとアドバイスをしてくれた。
漣は少年時代に千輝と一緒に通っていたアトリエに行き我妻善一(村上淳)に会う。そこで我妻から永遠なんてないけど、それを形にしたいと願うことは人間である限りやめられないと言われる。
漣は颯、光莉、メグ、咲とビーチで酒を飲み、どんなことを考えて生きているのか尋ねた。それぞれが、自分の望むものが手に入るかわからないとわかっていても前に進むという気持ちを正直に話した。
漣は大学で制作をしている美羽に会いに行き協力させてほしいと言う。2人で共同作業が始まった。永遠なんてない。でも形に残したい。
漣は美羽のスケッチブックを間違えて持って帰ってしまう。美羽が描いた漣。漣が描いた美羽。お互いの気持ちが通じ合う。
漣は美羽に好きだと告白。美羽は「私も」と返す。漣は後悔しないか?と尋ねた。美羽はするに決まっているとほほ笑む。
漣は大学祭で美羽が製作した彫刻・永遠の形を見る。そして見つめ合う2人。
わかっていても最終回まで視聴した感想
1話〜序盤は面白いと感じたが、全体的にあっさり薄味すぎた印象。
それぞれの登場人物が自分の心情をポエムっぽく独白するシーンが見どころだが、実際に葛藤する場面の描き方がキレイすぎるため人間味を感じなかった(それが狙いでもあると思うけど)。
青春と恋愛のみずみずしさやリアリティではなく、透明感だけをこしとったイメージ。
セリフでは深いこと言ってるけど抒情的じゃない(映像に気持ちが滲み出ていない)アッサリ味の作品だったのが残念でした。
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