ドラマ『クジャクのダンス、誰が見た?』広瀬すず×松山ケンイチ×リリー・フランキーのヒューマンクライムサスペンス!
クオリティも非常に高いしキャストもみんなハマり役。
登場人物・キャスト相関図、最終回まで全話のあらすじネタバレ結末(※毎週更新)、東賀山事件や春生殺害の真犯人の考察や原作漫画との違い、最終回まで視聴した感想をまとめました。
クジャクのダンス原作漫画の全巻・最終回の真犯人の正体と真相解説はコチラ↓

広瀬すず出演作品↓

ドラマ『クジャクのダンス、誰が見た?』キャスト相関図
©︎TBS
ドラマ『クジャクのダンス、誰が見た?』考察:真犯人は!?
カラビナ男の正体は?
リュックにブルーのカラビナをつけているカラビナ男がドラマ版の真犯人、殺人の実行犯、共犯者のいずれかなのだろう。(原作漫画にも謎の男は登場するが、カラビナをつけてない、小麦を監視していない、阿南と直接会っていないなどの違いがある)
カラビナ男は一連の事件の隠蔽工作をしている。
カラビナ男が阿南検事の部屋によくくることから検察関係者の可能性が濃厚になった。よってカラビナ男の正体はヤメ検の鳴川弁護士(間宮啓行)だと考える。
阿南の回想で離れて暮らしていた実父の息子が司法試験を受けており、鳴川の息子も現在弁護士であることから、阿南の父=鳴川=カラビナ男の線もある。
第8話のラストでカラビナ男=鳴川=阿南の父だと確定した。
ラーメン屋の染田の嘘の自白(手紙の偽造の件)は鳴川の指示だと確定。
東賀山事件でも鳴川が遠藤力郎に自白を迫ったのかもしれない。
東賀山事件の現場にいて林川歌を2階へ連れて行った人物(心麦の夢のシーン)は捜査関係者がよくする白い手袋をはめていた。この人物が鳴川の可能性もある。
鳴川は林川家と何らかのトラブルを抱え、東賀山事件に関わった可能性が高い。ただ、彼が一家6人殺害の真犯人かはまだ不明。
9話で鳴川が東賀山事件の冤罪を隠蔽するために染田や阿波山、高畑に手をかけたことが判明。
自首をして娘の阿南検事のキャリアが潰えることになった。
心麦の正体について
心麦の正体は、東賀山事件の生き残りである林川歌だった。
春生と赤沢が、津寺井幸太から生後半年の歌を守るため阿波山院長に出生証明書を偽造させた→春生が育てたという経緯。
第4話の回想で心麦の幼少期に母・静香が「たくさん食べるから他の子より大きい」と言っていたのは、心麦=歌で実年齢が1歳上だという伏線だった。
個人的には東賀山事件で歌が生き残ったことには、実は歌は真犯人の子供だったなどの理由があると予想。事件の中心に心麦の存在自体があり、クジャクのダンスを見たのは心麦なのだと考える。
9話で心麦が赤沢京子の実の娘だと判明。
赤沢京子の正体、春生殺害について
赤沢家にある天然水のボトルにはウッドリバージャパン(WR)と書かれている。ウッドリバー=林川だ。
林川家が殺害された原因に水ビジネスが関係している。第8話では京子が1億円もの大金を通帳に貯めていることがわかった。京子が水ビジネスで貯めた金の可能性が高い。
神井がWR(ウッドリバー)のパンフレットに廣島育美の手がかりを見つけた。
WRは京子と育美の2人が興した会社だと判明。林川安成が出資し、京子は安成と不倫して歌を妊娠した。
5話で京子が心麦にネコのお守りを渡す。盗聴器かGPSが仕込まれていて鳴川の考えで心麦に渡した?とも考えたが、最終回ではお守りについて一切触れられなかった(ただのお守り?)。
9話で京子は夫の赤沢正を包丁で刺していた→最終回で自殺しようとした京子を止めようとして腹に包丁が刺さってしまったことが判明。
春生の放火殺人も京子の仕業だった。東賀山事件の真相を春生に暴かれそうになり、そうなると夫や息子・守の人生がめちゃくちゃになるからと、薬を使って春生の意識を失わせ放火したのだった。
真犯人の手:東賀山事件の真実
第1話のオープニングでは林川安成の首に女性らしき手が映っており、よく見るとロープをかけている。これは真犯人の手だろう。
真犯人=女性だとすると赤沢京子の可能性が高い。最終回で京子の手だったと判明。
林川安成と京子は不倫関係にあった。京子は妊娠し、安成は妻・里子と別れようとした。
精神を病んだ里子が狂って子供や義両親を殺害→安成が里子を殺害→林川家の名誉のために全員の首を吊って他殺に見せかける→京子が安成の自殺を手伝ったというのが真相。
さらに第6話では東賀山事件の現場で白い手袋をはめた人物が生後半年の歌を抱え1階から2階に連れていった描写がある(心麦の夢のシーン)。
最終回で歌を2階に上げたのは先に現場に来ていた春生だったと判明。
原作漫画の全巻・最終話の真犯人と共犯者と全真相解説はコチラ↓

ドラマ『クジャクのダンス、誰が見た?』第1話あらすじネタバレ結末
クリスマスイブ、大学生の心麦(広瀬すず)は父の春生(定年した元刑事/リリー・フランキー)と屋台でラーメンを食べていた。心麦はサークルの飲み会があったため父と別行動をする。その後、駅に迎えにきてくれるはずの春生に連絡するが電話に出ない。
心麦が帰ってみると家が燃えている。家の中から父・春生が遺体で発見された。
その後、過去に春生が担当した東賀山事件の犯人の息子・遠藤友哉が逮捕される。父親が逮捕されて死刑を宣告された怨恨による犯行だということだった。
葬儀のあと、心麦はラーメン屋の店主・染田から父が最後に残した手紙を受け取る。このリストの人物(三木田辰雄、津寺井幸太、遠藤友哉、廣島育美、阿波山京一郎、高畑まのか)が逮捕されたら冤罪だから弁護してほしいと書いてあった。すでに逮捕された遠藤友哉の名前もある。弁護費用の300万円も入っていた。
心麦は父の手紙に書いてある通り、弁護士の松風義輝(松山ケンイチ)に事件の真相究明を依頼するが…。
心麦(広瀬すず)は松風(松山ケンイチ)の事務所へ行き、遠藤友哉の弁護を依頼する。
しかし松風は「被害者の娘が容疑者の弁護を依頼すのも怪しいし、その手紙が本物かわからない」と断られる。
心麦は幼い頃から親交のある刑事の赤沢(父・春生の後輩)に遠藤友哉が冤罪の可能性について尋ねる。しかし赤沢は、近所のカメラに友哉が映っていたから犯人で間違いないと言う。
心麦は頼れる人がいなくなり、手紙を川に捨てようとする。その腕を松風に止められた。
松風は遠藤友哉に面会に行ったと話す。そのうえで心麦が嘘をついている可能性が低いと考え、弁護を引き受けることにした…と続けた。
心麦は父から昔言われた言葉、クジャクのダンス、誰が見た?と口にする。森の中でクジャクが踊った。誰も見ていないとしても、クジャクは踊った事実からは逃れられない…という意味だ。
松風も遠藤友哉から「知っているのはクジャクだけ」という言葉を聞いていた。
心麦は焼けた自宅に戻ってみる。過去の写真を見つけた。見知らぬ男が家に入ってきた。男は週刊誌・ジダイの神井孝だと名乗るが、心麦はパニクって逃げた。
松風は心麦に覚悟を聞き、正式に弁護の依頼を受けることにする。
心麦は記者の神井に会いに行く。神井は「山下春生の本当の娘じゃないのでは?」と言った。松風が間に割って入る。
ドラマ『クジャクのダンス、誰が見た?』第1話終わり
原作漫画のストーリー全巻ネタバレ解説はコチラ↓

第2話ネタバレまとめ
神井は、心麦(広瀬すず)と父・春生が似ていないことを指摘。2人は血が繋がってないのでは?と話す。
心麦は松風(松山ケンイチ)の事務所でバイトをすることに。
心麦は赤沢から、春生が死ぬ前に容疑者の遠藤友哉(成田凌)と口論になっていたという情報を聞かされる。
赤沢に春生が残した手紙を見せる。しかし赤沢は、友哉が春生を脅して書かせたのでは?と考察。
友哉は面会にきた松風に被疑者ノートを渡す。
松風はノートの内容の通り、神井に連絡。事務所にやってきた神井は心麦にDNA鑑定書を渡す。
心麦と叔母・木村夏美(春生の妹)との間に血縁がないことを示すものだった。それはイコール、心麦と春生が実の親子でない証明でもある。

心麦の正体については原作漫画で判明している↓気になる人は次の記事へ↓

第3話ネタバレまとめ
心麦(広瀬すず)は叔母の夏美(原日出子)と叔母姪の血縁関係がないというDNA鑑定結果に動揺する。心麦は夏美に会いに行くが、家族ではないから春生の遺産は私が管理すると言われた。
神井は夏美と協力関係にあり、心麦と夏美の会話を盗聴器で録音していた。
松風(松山ケンイチ)は神井から音声データを入手。春生(リリー・フランキー)が友哉(成田凌)と会話している。春生は「遠藤力郎と林川安成にとんでもないことをした」と語っていた。
阿南検事(瀧内公美)は赤沢刑事(藤本隆宏)から春生の手紙の存在を知らされ、バックにブルーのカラビナがついた男性に報告の電話を入れた。
赤沢刑事は、ラーメン屋の店主・染田(酒井敏也)を署で取り調べる。染田は部屋の外を通りかかった友哉と見つめあったあとで、「私が春生の手紙を偽造した」と自白する。
バックにブルーのカラビナがついた男性はラーメン屋の件は問題ないと誰かに電話をしていた。
その後、江戸川に何者かが浮かんでいた。

第4話ネタバレまとめ
松風(松山ケンイチ)は正式に遠藤友哉(成田凌)の弁護人になる。
松風は神井(磯村勇斗)と会い、春生と友哉の会話の音声データのもとになった録画映像を見た。動画で春生(リリー・フランキー)は友哉に謝罪し、東賀山事件について「遠藤力郎は冤罪だった。神井の力を借りて全てを世間に伝えたい…」と話していた。
心麦は友人のありさと会い「法学部の実習で裁判所へ行ったときに何回か麦パパ(春生)と会った」と聞いた。
心麦は屋台の横で「約束が違うじゃないですか」と電話で話している染田を見つける。染田は「脅迫されて『遠藤友哉に脅されて春生の手紙を偽造した』と嘘を供述してしまった」と心麦に告白した。
心麦は「一緒に警察に行って証言をやり直そう!」と言い、事務所に松風を呼びに行く。その間に染田は何者かから連絡を受けて姿を消した。
染田は江戸川に浮かんで意識不明の状態で発見される。状況から自殺と見られた。染田はその後病院で死亡した。
阿南検事は車にカラビナの男を乗せ、染田の死亡事故について「違いますよね?(あなたがやってませんよね?)」と尋ねた。男は「まさか」と答える。

第5話ネタバレまとめ
染田の死体から薬物が検出された。まだ自殺か他殺か判定はできない。
心麦(広瀬すず)と松風(松山ケンイチ)は東賀山事件で遠藤力郎の弁護を務めた三木田辰雄(石丸謙二郎)と会う。そこで春生(リリー・フランキー)が松風を遠藤友哉の弁護人に指名した理由は、三木田の推薦だったと聞かされた。三木田は刑事事件の勉強会で松風を見て真摯な姿に感動し、春生が東賀山事件について訪ねてきたときに松風を推薦したのだった。
波佐見(森崎ウィン)は刑事弁護人のメーリングリストに呼びかけ、ありさ(心麦の親友)が裁判所で春生を見かけた日時に弁護を担当していたのが鳴川だという人物だと突き止める。
松風の父は久世正勝という元警官で赤沢の先輩だったことがわかる。久世は警察だったときに窃盗容疑をかけられ、その後失踪していた。
京子は心麦の家へ行き、猫のお守りを渡した(赤沢の指示)。

第6話ネタバレまとめ
心麦(広瀬すず)は阿南(瀧内公美)から春生の手紙を染田が偽造した可能性について聞かれ、「父が書いた本物の手紙だと思う」と答えた。
神井(磯村勇斗)は、赤沢(藤本隆宏)が過去に東賀山事件に関わり、強引な取り調べで知られていると暴露記事を出す予定だった。それを知った阿南検事は赤沢に「遠藤友哉を殺人容疑で再逮捕して、染田に手紙を偽造させたと自白させろ」と言う。
赤沢は松風(松山ケンイチ)を見かけ、かつての上司・久世正勝を思い出して友哉の再逮捕を見送ることにした。
松風の事務所に波佐見(森崎ウィン)から連絡を受けた弁護士・鳴川(間宮啓行)がやってきて、一連の事件解決に向けて協力すると言った。
心麦と鳴川弁護士は、東賀山事件で生き残った林川歌を養子にした男性・津寺井幸太に会いに行く。彼の名前も春生の手紙に書かれていた。津寺井は歌の写真を見せ「歌は今シンガポールの大学に留学している」と話す。
心麦は「私はやっぱり林川歌じゃなかった」と胸を撫で下ろした。
第6話の詳しい考察まとめはコチラ↓

第7話ネタバレまとめ
心麦(広瀬すず)は自分が林川歌でないと考えて安堵し、鳴川と一緒に神井(磯村勇斗)に会いに行く。神井から心麦の母子手帳の写メを見せられ、産婦人科の院長と阿波山京一郎と助産師・高畑まのかの名前を見つける。2人とも春生の手紙に名前のあった人物だ。
心麦と心麦は松風(松山ケンイチ)と阿波山の自宅をたずねる。
阿波山は、赤沢から心麦の出生証明書を偽造してくれと頼まれたと暴露。東賀山事件の直後、生き残った林川歌は津寺井に引き取られることになっていたが、彼が歌のドキュメンタリーで一儲けしようとしていると知った赤沢と春生がそれを止め、春生が林川歌を心麦として育てることになったのだ。
心麦は阿波山が持っていたビデオを見せてもらう。春生と妻・静香が林川歌と初めて会い、心麦と読んで抱き上げる当時の映像だ。
心麦=林川歌だった。
夜、赤沢は阿波山に自宅に呼び出される。阿波山は「すべてを心麦に話した」と告白した。
赤沢が帰宅後、阿波山の自宅は炎に包まれていた。
第7話の考察ポイントまとめはコチラ↓

第8話ネタバレまとめ
火事で全焼した自宅から、阿波山と高畑が遺体で発見される。
心麦(広瀬すず)は阿波山夫婦の突然死にショックを受けつつ、赤沢刑事(藤本隆宏)に「東賀山事件と父・春生の殺害、染田や阿波山の事件はすべて関連しているから調べ直して欲しい」と言った。
松風は父・久世正勝と赤沢の繋がりについて調べるために母親(宮崎美子)と会い、父の連絡先を聞く。
松風は父と会い「春生が生前たずねてきて赤沢が東賀山事件の前後に京子と別居していたと話していた」と聞いた。
心麦は京子から1億円の入った通帳を渡され、「あなたが林川歌だということを誰にも言わないで」と口止めした。心麦は断った。
京子のスマホに廣島育美からメッセージが入る。
秋貞は上司の赤沢のスーツについていた毛が、阿波山院長が飼っていた犬の毛だと突き止める。
神井はWRウォーターのパンフに廣島育美(春生の手紙に名前のある人物)が写っているのを発見する。
阿南検事はカラビナ男を呼び出して阿波山の死に関係していないか問いただす。カラビナ男の正体は鳴川弁護士で、阿南の父親だった。鳴川が燃えさかる春生の家のすぐそばにいたことも判明。
第8話の考察や伏線まとめはコチラ↓

第9話ネタバレまとめ
心麦(広瀬すず)、松風(松山ケンイチ)、鳴川(間宮啓行)は春生が残した手紙に書かれていた廣島育美(ひろしま いくみ)が入院している病院へ行く。育美は心麦を見て「オカちゃん、歌チャンは元気?」と言った。
秋貞は阿波山院長夫婦を殺したのが上司の赤沢(藤本隆宏)だと考える。
そして神井は心麦たちに自分が遠藤友哉の幼馴染で力郎とも仲が良かったこと。神井は力郎から受け取った手紙を見せる。力郎は、東賀山事件の当日に家の中で物音がして、隠れていたら安成と赤ちゃんを抱えた知らない女性が家の中に入っていった。しばらくして家に入ったら一家6人が殺されていて、赤ちゃんの鳴き声が1階からした…と書かれていた。
さらに神井は廣島育美がWRウォーターのパンフレットを見せる。廣島育美が社長で、その隣に京子が写っていた。京子もWRウォーターの運営に携わっていたのだ。心麦の実の母親が京子で、東賀山事件の関係者なのか。
心麦は守に電話し、京子の旧姓が吉岡=オカちゃんだと突き止める。
神井が赤沢刑事に仕掛けたGPSをたどる。心麦と松風、神井は林川家にきていた。京子が赤沢正を包丁で刺していた。
9話の考察&解説まとめはコチラ↓

最終回10話ネタバレまとめ
心麦(広瀬すず)と松風(松山ケンイチ)神井(磯村勇斗)の3人は血を流す赤沢(藤本隆宏)の横にいる京子(西田尚美)を見て唖然とし、救急車を呼ぶ。
京子は逮捕された。赤沢は病院に運ばれて一命を取り留めた。自殺しようとした京子を助けようとして包丁で刺されてしまったようだ。
何日かがたち、心麦と松風は拘置所にいる京子と面会。京子は幼い頃に育児放棄にあい弟・ミキオが餓死したこと。守が生まれてから金に困らないために幼馴染の育美とWRウォーターを設立し、林川安成に出資してもらったこと。安成と不倫して心麦を産んだことを告白した。
安成は里子と離婚して京子と一緒になるつもりだったが、2人が歌を連れて林川家へ行くと里子が安成の両親と子供を殺害していた。安成は里子を殺し、全員の首を吊って他殺に見せかける。そして最後に自分の自殺を京子に手伝わせた。
鳴川(間宮啓行)は警察に自首をして染田や阿波山夫妻の殺害に関与したことを告白。面会に来た神井に22年前の冤罪が世間に知れ渡って娘の阿南検事のキャリアが台無しになるのを防ぎたかったと伝えた。
京子は裁判で、春生に呼び出されて東賀山事件の真実を語ってくれと言われたので薬を飲ませて意識を失わせ、放火して殺害したと話した。
すべての事件が解決した。心麦は松風に礼を言う。2人はラーメンを食べに行った。
最終回第10話の考察や感想はこちら↓

2025年 日本ドラマレビュー↓



ドラマ『クジャクのダンス、誰が見た?』最終回までみた感想・原作と比較
キャストも演出も良い。広瀬すずさんの心麦もハマり役だったが、リリー・フランキーさんの春生は雰囲気完コピレベルだと感じた。松山ケンイチさんは原作の松風っぽくはないけど、言動に嫌味があって納得感がある。
また美しいクジャクをしっかりビジュアル化して見せることでコンセプトが明確になっていたのが素晴らしいと感じた。
『クジャクのダンス、誰が見た?』は、誰も見ていない事柄(ダンス)は存在しているのか?という問いかけ。悪事についての印象的な比喩となっていた。
ただサスペンスとしてはストーリーの進行が遅く、見せ場も少ない。
事実が断片的にしか明かされていかないので、ドラマ中盤の時点で事件の謎は何一つ明らかにならない。
ドラマオリジナル展開をもっと入れて物語を進めてほしいと思っていたら、第9話で京子が林川家で自殺しようとして赤沢を包丁で刺してしまう改変あり。それは良いとして、京子があっさり捕まってすべてペラペラ自白していく最終回はかなり微妙だった。
また最終回では、春生が東賀山事件の現場に先について歌を2階に上げたことをなぜか他の刑事に言わず、そのせいで力郎の証言が疑われて冤罪になったとも考えられる原作にはない微妙な設定が追加されていた。
最終話は父と娘の絆を隠れのみのにツッコミどころ満載だったのが残念だった。
ヒューマンクライムサスペンスとの触れ込みだが、全体的にサスペンスとして20点、ヒューマンドラマとして70点くらいの印象。
ドラマ『クジャクのダンス、誰が見た?』キャスト
山下心麦(やました こむぎ)|cast 広瀬すず
松風義輝(まつかぜ よしてる)|cast 松山ケンイチ
山下春生(やました はるお)|cast リリー・フランキー
遠藤友哉(えんどう ともや)|cast 成田凌
神井孝(かみい たかし)|cast 磯村勇斗
波佐見幸信(はさみ ゆきのぶ)|cast 森崎ウィン
染田進(そめだ すすむ)|cast 酒井敏也
阿南由紀(あなん ゆき)|cast 瀧内公美
遠藤力郎(えんどう りきろう)|cast 酒向芳
コメント