ドラマ『ちょっとだけエスパー』(ちょっとだけえすぱー/Just a bit Espers)を鑑賞。
『逃げるは恥だが役に立つ』『アンナチュラル』『MIU404』『海に眠るダイヤモンド』など数々のヒットドラマを手がけた脚本家・野木亜紀子がSFジャンルに挑戦した注目作!
- キャスト相関図
- 最終回まで全話のあらすじネタバレ:兆と市松は未来人
- 考察:四季は未来の記憶をインストールされた?
- 黒幕は兆ではなく未来の文太
これらの情報をまとめました!


第6話の考察:兆と市松ら未来人の目的、白い男=文太?はコチラ↓

第7話の考察:兆が四季に記憶をインストールした理由、文太にも記憶がインストールされている?はコチラ↓

ドラマ『ちょっとだけエスパー』相関図

©︎テレビ朝日
『ちょっとだけエスパー』初回の第1話あらすじネタバレ
サラリーマンの文太(大泉洋)は他の社員もやっているように経費で接待費を捻出し、ネクタイを買った。それだけで見せしめとして横領でクビを宣告され、妻に離婚を突きつけられて絶望する。
漫画喫茶で寝泊まりしていたところ謎の会社・NONAMARE(ノナマーレ)から連絡が来て面接を受けることに。最終面接で社長・兆(岡田将生)に「赤と青の色が入ったカプセルを飲め」と言われていう通りにする。文太は合格して社員になる。カプセルを飲んでちょっとだけエスパーになったらしい。ノナマーレのイノベーションで世界を救う会社だった。
社宅はたこ焼き屋の2階。謎の女性・四季(宮﨑あおい)がいた。兆が言うには、エスパーだと世間にバレないために文太は四季とかりそめの夫婦として生活しなくてはならないという。
翌日、社員の半蔵(宇野祥平)からコードを貰い会社支給のスマホでアプリにログイン。ミッションは見知らぬ人に夜まで傘を持たせる。ある人の目覚まし時計を5分進めるなど意味不明なものだった。
文太は自分の能力が「人に触れている間はその人の心が読めること」だとわかる。街の人に触れて歩くと、心に絶望を抱えている人ばかりだった。
文太の社宅の下(元たこ焼き屋)に、ノナマーレ社員の半蔵、円寂(高畑淳子)、桜介(ディーン・フジオカ)が集まって飲み会をする。
円寂は「四季は社員ではないから秘密を漏らすな」と文太に言った。塀の外では大学生・市松(北村匠海)が文太と桜介のエスパーの話を盗み聞きしている。
文太は四季の心を読んでみる。心から幸せを感じていた。彼女は演技をしているわけではない!
文太は兆から電話で「①人を愛してはいけない②正体を知られてはならない」と会社のルールを告げられる。
2話あらすじネタバレ:四季の正体判明
文太、半蔵、円寂、桜介の次なるミッションは、千田守という画家が目的地へ着くのを防ぐこと。仕事が休みの四季がクリーニング屋の車を出し、千田守を追う。円寂はレンチン能力で前の車の千田の膀胱を温めてトイレに寄らせようとする。
しかし文太の膀胱が温まりサービスエリアへ寄ることに。千田も同じサービスエリアに寄った。文太は千田に触れる。彼は芦ノ湖まで行って絵を300万円で売りに行くようだ。半蔵が鳩に頼んで千田の車のフロントガラスに糞をしてもらい車を止めてもらう。
ロープウェイで文太が千田に触れる。彼は贋作を描き、それをバイヤーに売ろうとしていたが、良心を葛藤させてもいた。文太たちがあれこれ説得したことで、千田は贋作を売るのをやめて黒い卵の絵を描こうと思いつく。
文太たちは芦ノ湖でくつろぐ。
円寂が四季の正体を話す。四季は旦那が事故死したのを目の前で見てしまい、心が壊れてしまったという。記憶が不安定なので、文太を旦那だと信じ込んでいるようだ。
文太にミッション成功、スマホに「千田守は画家として一生を終える」と送られてきた。
いっぽう、家に帰ろうとした千田はトラックに轢かれて死亡した。
3話あらすじネタバレ:四季がエスパーに?
四季(宮﨑あおい)は、事故で夫を亡くしたショックから、文太(大泉洋)を“亡き夫”だと信じ込んでいる。文太は次第に四季に惹かれていく。
だが、社長の兆から「ヒーローの恋はアイドル以上になってはならない」と警告を受ける。
文太はエスパーの力を保つための“Eカプセル”を受け取るために桜介(ディーン・フジオカ)とノナマーレ本社へ。
そこで文太は、普段は飄々としている桜介に“息子がいる”と知って驚く。
桜介には17歳の息子・紫苑(しおん)がいた。桜介は高校生の彼を見守る。息子が小さい頃に付き合いがあった半グレの先輩に脅迫されて犯罪行為をさせられそうになり、その先輩を殺害。桜介は刑務所へ。妻は再婚し、息子・紫苑は桜介が父だと知らない。
円寂(高畑淳子)や半蔵(宇野祥平)にも人には言えない過去・秘密があった。
新たなミッションは“爆発で人が死ぬのを防げ”。場所は、多くの人でにぎわう神社の祭り。屋台でガス漏れを発見。間に合わず引火して爆発!桜介は鉄板を盾に祭りに来ていた紫苑を守る。文太は父親とはぐれた少年を守った。謎の大学生・市松(北村匠海)が文太たちの行動を監視していた。
翌日、四季が熱を出す。文太は四季がEカプセルを飲んでしまったと気づいて慌てる。
4話あらすじネタバレ
四季にエスパーの能力の兆候は出ていない。
社宅の下に市松がやってくる。四季のクリーニング屋の客だという。大学でたこ焼き研究会に所属しているらしい。文太は、市松が四季に恋を抱いているストーカーだと思って警戒する。
文太は半蔵は大学に潜入し市松を探る。たこ焼き研究会に行くと、市松は先月突然入ってきたらしい。怪しい点はなかった。
いっぽう、市松は四季、文太、半蔵、桜介の能力を探っていた。
文太は四季が勤める小林クリーニングに立ち寄り、オーナー夫妻から「久しぶり!」と言われる。そして今日が四季の誕生日だと聞いた。
文太は四季の誕生日プレゼントをモールで探すが何を選べば良いかわからず、何も買えず。四季にそのことを正直に話し、お互いに抱きしめあった。
文太は市松が四季を見張っていることに気づき、半蔵と彼のアパートへ乗り込む。市松は超能力研究会に入っているらしく、「僕を弟子にしてください」と文太に言う。
桜介は花を買いに来た息子・紫苑と仲良くなり、彼が母に送るようの花・紫苑を渡す。
しかし、紫苑はその花束をあとで捨ててしまった。彼は目的があって桜介に近づいていただけだった。
文太と四季はデートをする。文太は蜂のネックレスをプレゼント。自分の携帯にもお揃いの蜂のストラップをつける。ケーキのろうそくを四季に消してもらう。文太は吹っ飛んだ。四季の能力は猛烈に強い息吹だった。
いっぽう、市松と紫苑は謎の女性からEカプセルを受け取り、飲む。彼らがヴィランになってしまうようだ。
兆は目的達成を阻む不確定因子の正体を発見する。
5話あらすじネタバレ
四季は吹っ飛ばし系エスパーとなる。文太は四季がエスパーだと円寂たちにも知らせた。四季は5人のチームをビットファイブと名付ける。文太は社長の兆に四季のことを話せなかった。
兆は文太に「10年後に1万人が死ぬ出来事があり、ちょっとづつ未来を変えてそれを阻止するのが使命だ」と話す。
さらに兆は「文太がノナマーレに入る前の7月に未確認因子(ジャンクション・分岐点)が生まれた」とディシジョン3(ビックデータ)を見せながら話す。
文太たちは特別ミッションを与えられる。モールで謎の組織が青いアタッシュケースを受け渡しするから、それを奪って海に沈めろ!というものだ。
文太たちは謎の2人組からアタッシュケースを奪い、リレー方式で海まで持ってくる。そこにはビリビリ系の能力を手に入れた紫苑。脱水系エスパーの市松と、モスキート音エスパー・久条がいた。
文太たちは市松たちYoung3と争う。四季もやってきて加勢する。
文太は市松の心を読み、彼らが自分達と戦っているのは未来で1千万人を救うためだと知って驚く。
そんな中で突然、謎の白い老人が現れ、「未確認因子を戻す」と言って市松たち3人を消した。
アタッシュケースの中身は空だった。ミッションは兆が未確認因子(Young3)について確認するためのものだったのだ。
兆は四季がエスパーの能力を手に入れたと知る。ジャンクションはさらに大きくなっていた。

6話あらすじネタバレ:兆と市松の正体が判明
Bit5 の前に姿を現したヴィラン・Young3は、市松、紫苑、久条(向里祐香)。兆は、市松はのちの市松博士だ…と一人考え込む。白い男の正体も不明だ。
兆は四季と会う。四季は会ったことありますか?と言ってきた。兆は彼女が自分を覚えていないことに安堵した。
市松は文太に、自分たちのボスがアイという名前だと語り「兆がお前たちがやらせているミッションのせいで、未来では1000万人が死ぬ」と続ける。
Bit5はYoung3と大学構内で話し合うことに。白い男はYoung3の仲間ではないようだ。市松たちは気づいたら港で3人で倒れていたという。
久条は、親友だった八柳は兆に雇われてEカプセルを作っていたが、殺されたと話す。久条は兆のビックデータをハッキングし、未来で1000万人が死ぬと知ったという。
四季の中で文太との思い出が兆の顔で書き変わっていって揺れる。文太は兆に会い、あんたが四季の夫なんだろ?とつかみかかる。つかめなかった。兆はホログラム映像だった。兆は私にエスパーはない。私の本体は2055年にいる。過去にデータを送る技術があると話す。
桜介は市松の家で彼につかみかかり、紫苑に近づくなという。市松の左半身の細胞が死ぬ。紫苑がそれを見て激怒した。
市松は未来の自分自身=I(アイ)から指令を受けたことを思い出していた。
第6話の考察:兆と市松の目的は?真の黒幕は文太?についてはコチラ↓

7話あらすじネタバレ:兆の目的は…
四季が“ぶんちゃん”と呼ぶ夫の正体は、ノナマーレの社長・兆(岡田将生)。彼の本名は、文人(ふみと)だった。
文太に桜介から電話があり、市松の家へ。体が変色して倒れている市松がいた。久条とともに市松にEカプセルを飲ませて彼自身の脱水の能力を活性化させて何とか蘇生させた。
桜介の能力は“花を咲かせる”だったはずが、実際には活性酸素を操る能力だと判明。
そしてYoung3を導いていた“アイ”の正体は、2055年の《未来の市松》本人――。
市松とアイは何を狙っていたのか?
文太は毎日市松の看病へ行く。彼の心を読み、アイから突然連絡が来なくなった場合は①連絡しなくていい未来になった②市松が死亡したのどちらかだと知る。
その頃、円寂と半蔵は、自分たちがミッションで助けたはずの男・千田守が、
実は“救われた後に突然死していた”と知ってしまう。
「私たちは本当に正しいことをしていたのか?」信じていたものが、全部ウソかもしれない――。
文太は四季の記憶を頼りに、現在の文人(兆)に会いに行き、彼に触れる。文人は独身だった。そのとき新たなジャンクションができた。
アイが市松に再びチャットで呼びかける。
四季に起きた出来事:2025年の4月に四季の前に兆が現れる。兆は「私とあなたは1年後の2026年に出会う。私は未来の夫だ」と話し、「四季の命を救うために2025年から2035年までの記憶をインストールする」と言った。四季は兆を信じてナノレセプターという液体を飲むが、停電が起きて記憶が最適化されていない状態になってしまった…。
四季は失われていた記憶を取り戻した。たこ焼き屋に兆が現れて「もう1度ナノレセプターを飲んで記憶を再インストールしよう。この半年の記憶は失われるが構わないだろ」と四季に告げる。
四季はナノレセプターを飲まなかった。そして「私の文ちゃんは文太だ」と言った。裏で話を聞いていた文太がやってきて四季を抱きしめる。半蔵や桜介もやってくる。
兆がノナマーレについて話す。文太たちは世界に何も影響を与えないDecision tree(兆がみている未来のマップ)の外にいる人間で、エスパーにならなければ1年以内に死んでいたはず。だから社員に選んだと言う。
愛してはならないルールは、いらない人間だからだった。
第7話の考察:兆が四季に記憶をインストールした本当の理由はコチラ↓

『ちょっとだけエスパー』考察まとめ
四季には未来の記憶がインストールされている
『ラストマイル』『海に眠るダイヤモンド』などを手がけた野木亜紀子脚本らしいSF×社会派な作品。
四季がよく見る文太が死ぬ夢で、文太の映像が兆に書き換わる。
四季の本当の夫は兆だった。
四季が文太を本当の夫だと思い込んでいるのは何故だろうか?
第7話で、四季の本当の夫である兆が半年前に四季に会い、2025年〜2035年までの10年間の記憶をインストールしていたと判明した。四季と兆が出会うのは2026年で1年後の予定だ。
しかしインストールが失敗し、四季の頭には現在の記憶と過去の記憶が混在することに。
現在の文人(兆)を四季に会わせると大幅に未来が書き変わってしまうので、仕方なく文太を不安定な四季と一緒に住まわせたのだろう。
また、兆の言う「1万人を救う」と、市松の言う「1千万人を救う」がトレードオフの関係になる展開がありそうだと考えているが、兆の本当の目的は何千万人の命を犠牲にしても四季を救うことだと考えられる。
黒幕は兆ではなく文太
第一話の冒頭で、文太は絶望してビルから飛び降りて「GAME OVER」になるVRゲームをやっていた。
兆によると、文太たちは世界になんの影響も与えない人間で、エスパーにならなければ1年以内に死んでいた存在。
文太は自分が飛び降りる場面を思い出すが、これは文太が死ぬはずだった未来の記憶だろう。
だとすると、文太も四季と同じように現在と未来の記憶が混在している→文太もナノレセプションを飲まされて記憶をインストールされている可能性がある。
このナノレセプションは偽の記憶をインストールできるのかまだ明らかになっていないが、未来から過去への情報伝達とナノレセプションを組み合わせれば、実は〇〇が黒幕でした!って設定がいくらでも作れる。
黒幕である兆も実ナノレセプションで記憶を改竄されている→黒幕は未来の文太=白い男だったなどのぶっ飛んだ最終回もありそう。
現在の文太と四季との愛によって未来の自分自身を倒すみたいな展開が浮かぶ。
あとは、実は半蔵が黒幕だったとかも面白いかも。文太がビルから飛び降りるシーンで見たカモメは半蔵が送り込んだヤツだよね多分。
野木亜紀子・脚本作品のレビュー↓


日本ドラマ解説レビュー関連記事↓









キャスト
| 役名 | 役柄 | キャスト名 |
|---|---|---|
| 文太(ぶんた) | 会社をクビになり、人生どん底のサラリーマン。謎の会社「ノナマーレ」に採用され、“ちょっとだけ”エスパーに。 | 大泉洋 |
| 四季(しき) | 文太と社宅で“夫婦”として暮らす謎の女性。文太を自分の夫だと思っている。 | 宮﨑あおい |
| 桜介(おうすけ) | 文太と同じ“ちょっとだけエスパー”仲間。普段は花屋として働き、花を咲かせる能力あり。 | ディーン・フジオカ |
| 市松(いちまつ) | 文太ら“ちょっとだけエスパー”チームに接近する謎の大学生。味方か敵か分からん存在。 | 北村匠海 |
| 円寂(えんじゃく) | 「ノナマーレ」の社員で、文太たちの“ちょっとだけエスパー”仲間の一人。 | 高畑淳子 |
| 半蔵(はんぞう) | 「ノナマーレ」の社員、“ちょっとだけエスパー”仲間。動物と話せる能力という設定あり。 | 宇野祥平 |
| 兆(きざし) | 「ノナマーレ」の社長。文太らを“ちょっとだけエスパー”に任命する張本人。 | 岡田将生 |


コメント