TBS日曜劇場ドラマ『キャスター』を鑑賞。
阿部寛が悲しい過去のあるキャスターを、永野芽郁が報道の正義に目覚める演出家を熱演!
永野芽郁のゴシップが話題だが、打ち切りや代役はまぬがれて最終回10話まで放送された。
終盤に差し掛かり進藤(阿部寛)と華(永野芽郁)の過去が判明。
最終回では進藤の父の死の真相と大きな陰謀が明らかになった。そして伏線と謎が残された。。。
- 最終回で残された謎や伏線の考察&続編の解説
- 芦根村の洞窟に隠された物、43年前の隠蔽とは?
- 進藤の父親の死や黒幕について
- 華の過去と家族崩壊の真相
- 清掃員・鍋田(ヒコロヒー)の正体
- 最終回まで全10話のあらすじネタバレ
細かい伏線を徹底解説していきます!
ドラマ『キャスター』相関図
©︎TBS
『キャスター』考察まとめ、最終回で残された謎
闇組織のボス、続編がある?
4年前に進藤の離婚した元妻が数年前に何者かに刺される事件があった。元妻は現在も自分で歩くことができず、車椅子で生活を送っている。
進藤が違法臓器売買を斡旋していた「難病支援の輪」を告発したせいで、妻が狙われてしまった。
最終回で難病支援の輪の裏には景山会長が操る裏組織・Together Spaceがあり、進藤の元妻はその組織のメンバー(寺西拓人)に刺されたと判明。
足を引きずっている男が組織のボスのようだ(正体は不明)。
ボスはメンバー(寺西拓人)に、「今度は進藤の娘・すみれ」を狙えと命令。すみれの命が危ない…明らかに続編がありそうな終わり方だった。
自衛隊輸送機のプルトニウムと日米安保の核機密の件もモヤっと隠蔽して終わったし、続編の可能性もありそう。
ただ、永野芽郁のスキャンダルもあり実際に制作されるかどうかは微妙なところだろう。制作されるとしても永野芽郁抜きになるのでは?
市之瀬のリークとノートPC破棄の理由
本橋のPCから進藤が官房機密費を受け取った写真を盗み、リークした人物が市之瀬咲子(宮澤エマ)だと判明。市之瀬はノートPCを破棄しようとしていた。
動機だが、前後の内容からして市之瀬は週刊世潮から“身内に反社がいる”という記事が出るのを防ぎたかったからだと考えられる。
市之瀬は週刊世潮の南記者と進藤が繋がっていることを知っていた→自分の記事を進藤がリークした可能性を考えて、その前に進藤のゴシップを出して“身内に反社がいる”記事の信憑性を無くそうとしたのでは。
本橋が「アクセス履歴に市之瀬のIPアドレスが残っていた」と言っていたので、会社内で誰のPCから接続されたかを調べるプライベートIPアドレスが残っていたと考えられる。
ノートPCを破棄しようとした理由は、本橋がローカルデータに市之瀬に関するデータを残していたらまずいと考えたから。
または、市之瀬自身か彼女の身内が景山の闇組織に脅迫されていた線もある。市之瀬が芦根村の洞窟にすぐ駆けつけたことから、反社の身内が芦根村付近にいる可能性が高い。今回の事件について話し合いか報告をしたのかも。
ただ市之瀬は何があったのか語らなかったので、真相は不明なまま。続編で明らかになるのだろうか。
芦根村の洞窟に隠された物とは?
8話で山火事が起きると、原子力燃料再処理センターの所長・江上保夫(井上肇)は洞窟内の倉庫に何かを隠した。放射線防護服をつけていたことから、原子力施設に関わる放射性廃棄物か?
第9話で、隠されたのが放射性物質を含むレアアースだと判明。
羽生の秘書で景山会長の娘婿である池内邦明(松尾諭)が放射性レアアースを海外に横流ししていた。原子力センターの江上たちは横流しに加担しており、山火事の際にまずそれを洞窟に隠したのだ。
鍵の開錠番号が1005(10月5日)なのは43年前の自衛隊輸送機の事故で隠蔽があったことを忘れてはならないという山井和雄の意思だったように思える。
進藤の父親の死の真相、黒幕は国定会長?
43年前の1982年に進藤の父・哲が自宅でガス爆発に巻き込まれて死亡。哲が芦根村で起きた自衛隊のC1輸送機の墜落を取材した直後のことだった。
哲は景山重工と羽生による自衛隊輸送機墜落の隠蔽の情報をつかんだが脅されて記事を発表できず、それを苦に自殺した…こういう経緯かもしれない。
芦根村は羽生一族と景山重工に支配され、原子力関連施設と癒着がある。
羽生一族と景山重工は輸送機事故の原因の隠蔽の見返りとして原子力関連施設を誘致したのだろうか。
1話で進藤はリハーサルで羽生を想定し、「人を殺してますよね」と言っていたが、これは収賄を受けての秘書の自殺のことだけでなく、進藤の父のことも指したダブルミーニングなのではないか。
進藤は1話で金を受け取ったあとですぐに尾崎に返していたと判明。
9話で、国定会長が43年前に哲と一緒に自衛隊輸送機墜落を取材していたとわかった。
実は哲は自殺ではなく、ガス漏れによる火事と見せかけられて口封じのために国定に殺された?
国定は、自衛隊輸送機墜落の真相を隠蔽し、羽生一族、景山英嗣(景山重工の会長/石橋蓮司)とズブズブの関係になって権力を得たのだろうか。
7話では国定が深沢(臓器売買を斡旋した人物)を刑務所で殺害させたことが示唆された。国定会長が闇の組織に関わっている?
最終回10話で、実は国定は哲の殺人に関わっていなかったことが判明。
墜落した自衛隊輸送機にはプルトニウムが積まれており、さらにプルトニウムは米軍基地に運ばれ核兵器の燃料として利用される物だった。
「公表されれば日米安保に亀裂が入り日本の利益にならない」と羽生から説得された哲は記事を差し止める。しかし記事の存在が景山にバレて、哲は影山が操る闇組織に殺されたのだった。
国定は黒幕かと思っていたが報道によって日本を変えようと奮闘した人物だった。羽生も日本のために闇を背負った志のある政治家だった。
9話で山井を殺した人物や、和雄を崖から突き落としたのは、景山の組織 Together Spaceの構成員だった。
華の過去、家族が臓器売買を利用
華(永野芽郁)の幼少期に姉・沙羅(サラ)が死亡。葬式には進藤も来ていた。
当時、華の母親は「進藤のせいで沙羅が死んだ」と葬儀で叫んでいた。
5話では華の家庭を崩壊させたのが臓器売買の組織だと判明。
そこから考察するに、姉・沙羅は病気だった→両親が臓器売買の組織・NPO法人「難病支援の輪」と取引→進藤が組織について報道→そのために沙羅は臓器提供を受けることができず死亡した線が濃厚→6話でそれが確定した。
華の母は18年前に沙羅を海外に渡航させて手術を受けさせようとしていたが、進藤がスクープで「難病支援の輪」を潰した。現地にも警察が来て医者が逃げ、沙羅は手術台の上で死亡。
その結果、華の母は正気を失って精神病院に入院しており、華のことを沙羅だと思っている(前クールの『御上先生』と同じパターン)。
6話では「難病支援の輪」の深沢たけし代表が新たに「ひまわりネット」を立ち上げ、違法な臓器売買と手術を斡旋していることが判明。
18年前に進藤のスクープにより、深沢たけし代表は起訴されるはずだったが検察に潰されたもよう。ここにも国定会長が絡んでいそうだ。
6話で華の父で外科医の川島圭介(山中崇)が深沢に協力して違法の移植手術をしていたと判明。娘・沙羅を救えなかった後悔で移植手術に手を貸していた。
川島の話では深沢はある組織のメンバーであり、その組織に上納金を収めなくてはならないと判明。そして国定会長が何者かから電話を受け取ったあとで深沢が死んだ。
会長が深沢の殺害を指示した可能性がある…と思いきやそれはミスリードで、深沢を殺したのは景山の命令だったと最終回で判明した。
深沢が所属していたのは景山が操っているTogether Spaceという組織だった。
鍋田雅子(ヒコロヒー)はスパイ?潜入捜査官?
掃除スタッフの鍋田雅子(ヒコロヒー)の動向が怪しい。2話では賭博法を熟知してたし、ただの掃除係ではない。
国定会長に情報流してそう…と思いきや鍋田は国定会長の部屋を掃除していたときに机の上を探っていた。7話でも会長の話を盗み聞き。もしかして潜入捜査!?そう考えると賭博法を熟知していた説明もつく。
第5話では駒井部長が警察との内通者だという証拠をつかんで進藤に暗に知らせていた。公安かどこかの潜入捜査官なのだろう。国定会長、羽生一族、景山重工が犯罪組織に関わっている情報を掴み、その捜査をしているのではないだろうか。
最終回で、鍋田は国定会長の金庫にあった哲の原稿を持ってきて進藤から金を受け取る約束をした。
鍋田は進藤に雇われたフリーの探偵か何かなのか?どこかの組織に所属しているのか?正確には不明なままとなった。続編で明らかになるのだろう。
『キャスター』第1話あらすじネタバレ結末
視聴率が低迷するJBNの報道番組ニュースゲートの新キャスターに、進藤壮一(阿部寛)が抜擢された。進藤は公共放送のキャスターだったが干され、国定義雄会長(高橋英樹)直々の指名だった。
進藤は「この番組を壊す!」と言う。総合演出の崎久保華(永野芽郁)は進藤の破天荒な言動に唖然とした。
進藤が初めて番組に出演する日、内閣官房長官・羽生剛(北大路欣也)の生出演の予定だったがドタキャンされる。
進藤はAD・本橋悠介(道枝駿佑)と国際バレーボール大会の会場へ向かって羽生と会い、裏金疑惑で羽生の第二秘書が自殺した疑惑を追及した。進藤は「記事を揉み消すから夜の番組に出てくれ」と言い、羽生は了承。しかし羽生は心臓の持病で倒れた。
羽生は主治医がいる明慶病院でなくなぜか関東医科大へ運び込まれて手術を受け、一命を取り留めた。進藤は「羽生を執刀した田辺医師が過去に違法な人工血管を使った手術をした」とスクープを入手する。
進藤は病院長を生放送に呼び、田辺医師に違法手術を指示した件で問い詰める。違法手術を誘致した羽生も海外の会社から多額の寄付を受け取っていたはずだが、その証拠はすでに尾崎によって消されていた。
進藤と華は、羽生が関東医科大に運び込まれた理由は血液型がRH-のABで輸血用の血液がなかったからであり、羽生を生かすためにタクミという少年が手術中の血液不足で死亡したと気づく。
進藤はその件をスクープする予定だったが、急遽VTRを差し替えさせた。羽生や尾崎と交渉して金を受け取っていたのだ。羽生の息子秘書が明慶病院へ搬送先変更を伝えなかったために老婆が死亡したニュースに切り替えて報道させた。
華は進藤のボイスレコーダーから彼が金を受け取っていたことを知り、嘘つきの進藤を超える報道者になることを決意した。

2話あらすじネタバレ
スポーツバーにいた日本バレーボール界男子のエース・名和(鈴木貴之)とニュースゲートのアナウンサー・小池(月城かなと)が警察に連行され、店にいた客やスタッフが逮捕された。スポーツ賭博の容疑だった。
賭博の件を知ったイーストリーム社の社長・仁科(宮川一朗太)は国際バレーボール選手権のスポンサーを降りると言う。もしそうなれば国際バレーボール選手権を主催するJBN局は多大な損失を被ることになる。
進藤(阿部寛)は名和が賭博をしていなかったことを証明すると約束。
小池はニュースゲートで自らの潔白を説明しようとする。しかし進藤に詰められ、実は名和と付き合っておりあのバーでプロポーズされたと真実を話す羽目になる。
進藤は華(永野芽郁)にスポーツ賭博の予想サイトを運営するALLAN(アラン)の日本が関わる試合の的中率が80%だと伝える。名和は本当は賭博をしていたのか?
進藤は名和の口座からスポーツ賭博の胴元と金銭のやり取りがあったことを報道し、ALLANに名乗り出るよう迫る。ALLANは国外逃亡をする前に番組に電話出演。進藤は正体が名和のトレーナー・今井和彦だと言い当てた。今井は名和の怪我の状態を知っていて、彼の調子を見て予想をしていたから的中率が高かったのだ。今井は空港で警察に取り押さえられる。
スポーツ賭博を運営に関わっていた仁科は賭博場開帳図利の容疑で逮捕。尾崎は国際バレーボール大会の理事をクビになる。
そんな中、羽生官房長官が持病で死亡した。国定義雄会長(高橋英樹)は秘密を墓場まで持っていってくれたと笑う。

3話あらすじネタバレ
帝都大学の小野寺研究所で働く研究員の篠宮楓(のん)が発表した万能細胞・iL細胞が世界で大きな反響を呼んでいた。iL細胞があればほとんどの病気に対応できる。
進藤(阿部寛)と華(永野芽郁)は研究所へ独占取材に成功。研究員の栗林准教授(井之脇海)が本橋(道枝駿佑)のボストン留学時代の先輩だったからだ。
進藤はニュースゲートで篠宮のインタビューのあと、SNSでiL細胞の研究データが捏造していると告発するアカウントの主・黒猫のインタビューを流させた。その直後に世界的な科学誌・セオリーは匿名でデータを受け、iL細胞の研究結果が捏造だと発表。
栗林は小野寺教授に指示されてデータの改竄を行なっていた。良心の呵責に耐えられなくなった栗林は大学で飛び降り自殺を図る。一命を取り留めたが意識は戻らない。
本橋は不正のデータを入手するために研究所へ忍び込み、訴えられそうになる。
進藤は小野寺教授が不正を指示していたと確信。篠宮にも「不正を本当に知らなかったのか?」とせまった。
黒猫アカウントの正体は、Ida細胞でノーベル賞を受賞した高坂教授(利重剛)だった。高坂は医療の未来のためにiL細胞の検証を続けていた。そこに篠宮と小野寺も加わった。そしてついに、篠宮たちはiL細胞を作り出すことに成功する。
しかし高坂はiL細胞の権利をアメリカの製薬会社に売却してしまった。
栗林は目を覚ます。
進藤は上層部と掛け合い、研究所侵入で異動になりそうだった本橋を報道に残した。
4話あらすじネタバレ
盗撮被害に遭っていた女子大生・宮野雪が殺害される事件が起きる。元交際相手の吉木勇也が捕まったが誤認逮捕だった。犯人の斎藤剛が警察に出頭した。斎藤は盗撮サイトで仕事をしていたという。
そんな中、海馬局長(岡部たかし)の娘・灯里(竹下優名)が通う桐桜女子中学で盗撮事件が起きる。
本橋(道枝駿佑)は中学校へ取材に行き、バスケ部顧問・芳賀(高橋努)が犯人ではないかと考える。
華(永野芽郁)は灯里から「SNSで知り合ったヒロトという人物に試験問題を入手してもらって学年トップになってしまい、『それをバラされたくなければ盗撮しろ』と言われた」と聞く。
進藤が華を盗聴しており、灯里の件は父の海馬局長にバレる。
桐桜女子中学には進藤(阿部寛)の娘・すみれ(堀越麗禾)もいた。すみれの母と進藤は離婚していた。すみれの母は以前、通り魔に刺されたことがあった。
進藤の案で灯里にヒロトを夜中の公園に呼び出させて、カメラを回す。桐桜女子中学の警備員だった小津がやってくる。小津は逮捕された。
進藤は小津のスマホとPCを見つけ、誤認逮捕だと思われた吉木勇也が盗撮サイトの運営者で、宮野雪の殺害を斎藤に依頼していたことを突き止める。吉木は逮捕された。
華は進藤がずっと臓器売買に関わっている可能性のあるNPO法人「難病支援の輪」を追っていることを知った。
5話あらすじネタバレ
梶原(玉置玲央)は以前から情報を共有する仲だった赤坂南署の竹野署長(緒川たまき)から「警官による暴行事件が隠蔽された」と聞いた。大木巡査部長が佐野千晶という女性に暴行をしたようだ。
梶原はスクープを報道する準備をしていたが、竹野署長はなぜか会見で「暴行の情報は虚偽だった」と発表。
進藤(阿部寛)はJBNの内部に警察に情報をリークした人物がいると考えた。
進藤は一日署長をやって竹野署長のPCを調べ、暴行事件の調書を取った深川光恵が調書を消したと知る。
そして深川から「村崎参事官(手塚とおる)から調書の隠蔽を支持された」と聞き出す。深川は村崎から脅されていた。竹野署長も深川がトカゲの尻尾切りにあうとわかって発表できなかった。
進藤、華、本橋、安藤らは芝居をうち、村崎参事官に情報をリークしているのが社会部の部長・駒井(安井順平)だったと知る。
進藤らは、村崎が暴行容疑の大木巡査部長を通じて反社と繋がり多額の賄賂を受け取っていた情報をつかんで報道。村崎や駒井は逮捕された。
華は村崎が繋がっていた反社組織・パートナーファイナンスのロゴが、昔自分の家族を崩壊させた臓器売買・NPO法人「難病支援の輪」のロゴと一緒だと突き止める。
6話あらすじネタバレ
華(永野芽郁)は「脳死状態の夫の肺を娘・ユキノに移植したい」と話す藤井真弓(中村アン)に取材をする。現行の制度によりそれは難しかった。
ニュースゲートでの放送によって真弓と娘を応援する声が多くなる。しかし週刊誌で、真弓は持病があると嘘をついて自分がドナーになることを避けていたとわかり炎上。
まもなく真弓の夫は心停止し、肺移植は不可能に。
真弓は華に「ユキノに自分が実母でない(夫の連れ子)と知られたくなかったからドナーの検査をしなかった」と話す。
結局は真弓にも気管支喘息があることがわかり、移植はできない。
華は真弓が「医療サポートセンター・ひまわりネット」を利用して海外で違法の臓器移植を検討していると知る。
華はかつて姉・沙羅(サラ)が病気だったため母親がNPO難病支援の輪(ひまわりネットの前団体)を利用して海外で移植手術を受けようとしたが、進藤にスクープされて手術ができず死亡したことを思い出していた。
ニュースゲートのメンバーは華ぬきで警察と組んで真弓たちの海外行きを阻止し、それをスクープにしようとしていた。華は真弓から助けて欲しいと言われてタクシーで成田へ。本橋(道枝駿佑)もついて行った。華は真弓から「羽田からトルコへ飛ぶ」と聞かされていたので、メンバーたちの目を成田へ向けたのだった。
しかし真弓は華に嘘をついていた。ひまわりネットの深沢たけし代表(新納慎也)はドナーを日本に入国されており、ユキノの手術は国内で行われる手筈だ。
進藤はそれに気づいており、ひまわりネットの関連施設で真弓たちを待ち受ける。
7話あらすじネタバレ
進藤(阿部寛)と南記者は愛協病院へ移植手術のためにやってきた真弓(中村アン)とユキノを待ち受ける。しかし深沢の仲間・川島圭介が現れてスマホを出し、深沢とのテレビ電話がつなげられる。
深沢は進藤に「娘・すみれに危害を加えられたくなければ俺とその男(川島)を逃がせ」と言った。進藤は仕方なく了承した。
真弓は警察に逮捕される。しかし「セカンドオピニオンを聞きにきただけ」ど嘘をつき、釈放された。
華(永野芽郁)は愛協病院の前に止まっていた車のドラレコを確認し、進藤に接触したのが実の父親で医者の川島圭介だと知った。華は圭介に会い、なぜ深沢の仲間になったのか尋ねた。圭介は娘の沙羅(サラ)を救えなかった葛藤を話した。
進藤は尾野にユキノちゃんのクラファンの偽サイトを作らせ、2億円集まっているようにみせかけた。
そのサイトを見た深沢から真弓に「2億あれば手術できる」と連絡が入る。華は進藤と取引し「父・川島圭介がユキノの手術を成功させたあとで彼を逮捕してほしい」と言った。
移植手術直前に進藤と警察がやってくる。深沢は逮捕された。華は「話が違う」と進藤に怒りをぶつける。しかし、進藤はアメリカにいたユキノの実母を連れてきており、彼女がドナーになってユキノへの移植手術が無事に終わった。
華は父・圭介が逮捕される場面をカメラで映す。
後日、深沢は刑務所で服毒自殺した。
進藤は娘・すみれと元妻(4年前に刺された事件で歩けない)とをあるペンションに避難させていた。
8話あらすじネタバレ
山井P(音尾琢真)の故郷・芦根村で広範囲に渡って山火事が発生。芦根村には原子力関連施設がある。
山井は華(永野芽郁)や本橋と山火事のリポートのために現地に来た。そこで認知症の父・和雄(山本學)が徘徊して行方不明だと知る。和雄の靴にはGPSが入っているが、範囲外に出たようで使えない。
進藤(阿部寛)は尾崎(谷田歩)と会い、議員として初当選した羽生真一(元官房長官の息子/内村遥)にGPSの範囲拡大を依頼。真一は総理経由で自衛隊を派遣し、GPSの範囲を拡大した。
その結果、和雄は火災現場付近にいることが判明。進藤たちは夜に避難住民の取材を終える。
夜のうちに雨が降り、朝には山火事は無事鎮火した。
さらに和雄も発見された。原子力再処理センターで発見したと江上センター長が言う。山井が父に話しかけると、和雄の記憶は43年前状態に戻ったようだった。
進藤はGPS履歴で和雄が昨晩いた山中を確認。近くに大きな洞窟があり、入ってみると鍵がされた扉があった。扉の前に和雄らしき足跡が会った。和雄はここにいたのだ。
進藤は入院中の和雄に鍵の番号を聞き、再度洞窟へ行って扉を開ける。しかし江上に出て行けと言われた。
その日の夜、和雄は何者かによって病院から運び出され、崖から突き落とされる。
翌日、和雄は病院へ運ばれた。
進藤は江上と話し、彼が洞窟の中に何かを隠していること、和雄を突き落としたらしいこと、原子力関連施設が景山重工と羽生一族の癒着によるものだということをほのめかす。
洞窟がある場所は、43年前に自衛隊C1輸送機が墜落した場所のすぐ近くだった。
進藤が羽生元官房長官から官房機密費2000万円を受け取っていたことが週刊誌に載る。リークしたのはなんと本橋だった。
9話あらすじネタバレ
本橋(道枝駿佑)のPCから進藤(阿部寛)が賄賂を受け取っていた写真がリークされ、週刊誌に載ることが決定。何者かが本橋のPCの情報を抜き取ったようだ。
進藤は山井の父・和雄(山本學)が何者かに命を狙われたことを受け、息子の山井Pと和雄の家へ行って手がかりを探す。和雄の引き出しの中の日記に、哲(山口馬木也)ともう1人の3人である約束を交わしたと書かれている。哲は自衛隊輸送機の墜落後に真相を報道しようとして和雄に取材を申し込んでいた。
江上とコンタクトを取っている謎の人物が進藤を殺すため食堂に罠を仕掛けた。命を狙われた進藤の代わりに山井がガス爆発に巻き込まれて死亡する。進藤たちは涙をこらえながらその事故を報道。
後日、進藤たちは原子力燃料再処理センターの江上が乗る車を追って景山重工の研究所へ。しかし江上はそれを事前に察知して積荷を変えていた。
しかし進藤はその裏をかき、記者の南に別の車を追わせていた。南がセンターの車の中に発見したのは放射性物質だった。
羽生の秘書・池内が放射性物質を含むレアアースを海外へ横流ししていたのだ。洞窟に隠されていたのもこの放射性レアアースだった。
進藤は和雄と哲と一緒に国定会長(高橋英樹)が写っている当時の写真を江上から受け取る。自衛隊輸送機事故の時に裏切ったのは国定だった。
進藤はニュースゲートで羽生元官房長官から受け取った二千万はすぐに尾崎に返したと話し、その証拠動画を見せる。
進藤は父・哲の遺品のジッポライターと国定が持っているものがまったく同じだと知る。国定のライターを見せてもらうと、自分が小さい頃に父のライターにつけた傷がついていた。
哲は自殺ではなく、ガス漏れと見せかけて国定に殺されたのだった。その時にライターが入れ替わったようだ。
最終回10話あらすじネタバレ
43年前:ジャーナリストの松原哲(山口馬木也)と国定(高橋英樹)は自衛隊C1輸送機墜落事故を取材。しかし、哲が書いた衝撃の内容の記事は闇に葬られた。
現在:進藤(阿部寛)は父・哲の記事が公表されなかった理由が国定会長にあると考え、国定を問い詰めた。国定は言葉を濁す。
いっぽうニュースゲートの市之瀬が反社組織の娘だとスクープが報じられる。
本橋のPCから進藤の写真を抜き取ってPCを破棄したのも市之瀬だった。
市之瀬の件でJBNの株価が大幅に下がった。景山はゴシップの株価操作でJBN株を大量に買い、JBNを手中に収めようとしていた。
そして43年前の真実を知るために再び芦根村の洞窟へ入った。江上の娘・麻衣(夏子)も進藤について来る。しかし2人は何者かに閉じ込められてしまう。進藤たちは硫化水素ガスで気絶しているところを、やってきた江上と市之瀬に助けられた。
そんな中、国定会長が羽生元官房長官を毒殺したという週刊誌記事が出る。進藤はニュースゲートに国定を呼び、生で記者会見をさせる。
羽生元官房長官を殺害を命じたのは景山だった。
華のスマホに盗聴アプリが仕掛けられていた(景山の部下が仕掛けた)ので、進藤はそれを利用して景山側を動かし、羽生に毒のカプセルを飲ませた看護師を見つけて証拠を得たのだった。
看護師の自白により景山が逮捕された。
進藤は43年前の哲の原稿(鍋田が会長室の金庫から見つけた)を国定に突きつける。自衛隊輸送機に積まれていたのはプルトニウムだった。哲はそれを記事にしようとしたが何故か世に出なかったのだ。
国定は哲を殺したのは自分ではないと話す。当時、哲や山井和雄と密約を交わしたのは羽生元官房長官だった。羽生はプルトニウムの記事が出れば日本に核関連の施設が作れなくなると考え、記事の差し止めを哲に要請。哲も仕方なく了承したのだった。
しかし、国定が持っていた哲の原稿が上司づてに景山会長に知れ渡り、哲は景山が操る裏の組織に殺された。ライターは、ガス爆破で自宅から搬送された哲が死ぬ寸前に国定に託した物だった。
さらに国定は、自衛隊輸送機のプルトニウムが米軍の核兵器の燃料として使用されていたと話す。
進藤はこれを公表すれば日本が分断されると考え、仕方なく真実を闇に葬ることにした。
国定は辞任する。
景山が逮捕されたことで彼が操る裏組織 Together Spaceのメンバーは捕まった。しかしボスの“足が悪い男”は逮捕されていない。組織のボスは若い部下(寺西拓人)に「今度は進藤の妻でなく娘を狙え」と命令した。
進藤、華、本橋らニュースゲートのメンバーは今日も自らの正義をもって報道を続ける。
『キャスター』最終回 おわり
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『キャスター』キャスト
主要キャスト↓
進藤壮一(しんどうそういち)|cast 阿部寛
崎久保華(さきくぼ はな)|cast 永野芽郁(映画『かくかくしかじか』)
本橋悠介(もとはし ゆうすけ)|cast 道枝駿佑
テレビ局JBNのスタッフ↓
小池奈美(こいけ なみ/サブキャスター)|cast 月城かなと
尾野順也(おの じゅんや/編集担当)|cast 木村達成
チェ・ジェソン(AD)|cast キム・ムジュン
戸山紗矢(とやま さや/学生のアルバイト)|cast 佐々木舞香
梶原広大(かじわら こうだい/ディレクター)|cast 玉置玲央
安藤恵梨香(あんどう えりか/記者)|cast 菊池亜希子
市之瀬咲子(いちのせ さきこ/編集長)|cast 宮澤エマ
山井和之(やまい かずゆき/プロデューサー)|cast 音尾琢真
鍋田雅子(なべた まさこ/清掃スタッフ)|cast ヒコロヒー
滝本真司(たきもと しんじ)|cast 加藤晴彦
海馬浩司(かいば こうじ/報道局長)|cast 岡部たかし
国定義雄(くにさだ よしお/TV局の会長)|cast 高橋英樹
進藤の周辺人物
横尾すみれ(よこお すみれ/進藤壮一の娘)|cast 堀越麗禾
松原哲(まつばら てつ/進藤壮一の父)|cast 山口馬木也
南亮平(みなみ りょうへい/週刊誌の記者)|cast 加治将樹
政府関係者やその他の人物
羽生剛(はにゅう つよし/内閣官房長官)|cast 北大路欣也
羽生真一(はにゅう しんいち/剛の息子で秘書)|cast 内村遥
尾崎正尚(おざき まさたか/コンサル経営者)|cast 谷田歩
崎久保 由美(さきくぼ ゆみ/華の母)|cast 黒沢あすか
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