映画『ロスト・イン・シャドー』(ロストインシャドウ/The Shadow Strays)を鑑賞。
インドネシア版&女性版のジョン・ウィックといっても過言ではない。グロテスクでスタイリッシュながら、洗練された武術が堪能できるグロアクションの傑作。
とりあえずアクション映画が好きな人にとってはNetflixで見る価値しかない映画。
映画『ロスト・イン・シャドー』あらすじ
死の影(The Shadow)と呼ばれる暗殺集団に属するNo.13は日本の樹海でヤクザの組を壊滅させる任務に当たっていた。しかし銃で撃たれて気絶。教官のウンブラがやってきて残りの戦闘員を殺し尽くした。
ウンブラは13に薬を打って目覚めさせる。帰りの車で13に「お前はまだまだだ…」と説教をした。
13はインドネシアのジャカルタへ帰り、待機を命じられる。隣に住む少年・モンジと母親がマフィアのような男たちに絡まれている。翌日、モンジの母親は死亡した。
13は母を亡くしたモンジを慰める。しかしモンジがマフィアに拉致されてしまう。13はモンジを助けるためにジャカルタの裏社会に壮絶な死闘を仕掛ける…。
映画『ロスト・イン・シャドー』ネタバレ感想:突き抜けたインドネシア伝統武術
昔空手もやってた私としてはここまで過激で完成度が高い武術映画を見られて幸せ。
インドネシアの武術シラットをベースにした格闘技術は相当にレベルが高く、どのシーンを切り取っても最高峰だと感じた。格闘ガンアクション映画は『ジョン・ウィック』がぶっち切りでトップだと思っているが、それに迫る勢い(カメラワークなどは差があるかもしれないが)。
両手に短剣を持ってぶっ刺しまくるシーンはシラットの典型的な攻撃。合気道のように相手を倒したり、かがんで相手の脚を斬ったり、後ろ回し蹴りをしたりなどもシラットのパターン。シラットを学んでみたくなった(殺し合いは絶対やだけど)。
ラストシーンでマスター・ブライとしてカメオ出演したのはヤヤン・ルヒアン。インドネシアのアクション映画『ザ・レイド』で有名なシラットマスター。彼は『ジョン・ウィック パラベラム』で板前ゼロの仲間として出演し、ジョンと死闘を繰り広げた。
ヤヤン・ルヒアンも出てきたし、主人公は13のままで続編もありそうな予感。
物語は特に凝っていたわけではないが、格闘技や殺傷に特化した映画ということで許容範囲内。後半は仲間がどんどん死んでいく非情さや哀愁があってよかった。
原題のThe Shadow Strays(ザ・シャドウ・ストレイズ)は「はぐれた影」という意味で主人公・13を表している。
次のページではなぜ13(ノミ)とウンブラは殺し合ったのか!?赤い錠剤について徹底考察していく↓↓
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