映画『キャドー湖の失踪』(Caddo Lake 2024)をU-NEXTで鑑賞。
時系列や登場人物の相関関係が複雑なタイムリープスリラーで最高に面白かった。M・ナイト・シャマラン監督も制作に携わっている。
記事では大枠のストーリーをラスト結末まで解説。さらに登場人物の相関図、ネックレスが2つある理由、ラストの本当の意味、ワニの伏線など、全貌がわかるように考察していく。
映画『キャドー湖の失踪』あらすじ
キャドー湖で母と継父と暮らす少女・エリーは母と仲が悪く喧嘩ばかりしていた。ある日、エリーの義理の妹・アンナがキャドー湖へボートを出して行方不明になる。
エリーはボートで湖の奥まで行きアンナを必死に探していた。ある地点を通過すると時間が1日前に戻っていた。湖にタイムリープする地点があることが判明。
いっぽう若い男・パリスは数年前の事故で心に傷を負っていた。パリスは母が運転する車の助手席に乗っていたが、母が発作を起こしてキャドー湖に落下。パリスは助かったが母は死亡したのだ。パリスも湖のある地点からタイムリープすることを発見し、母を救うために過去へ戻ろうとする。しかしパリスは湖の陸地で倒れていたアンナを発見し、事態は予想だにしない方向へ転がるのだった。
映画『キャドー湖の失踪』考察ネタバレ,時系列でネックレスが2つの理由とワニ解説
序盤のエリーとパリスのパートが実は時系列が別である構成からして巧すぎる。中盤になるまで鑑賞者はエリーとパリスが同じ年代に生きてるようなミスリードを味わい、別の年代でした…とわかるどんでん返し。
タイムトラベルものとしては、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』が主に2つの時代を描いているのに対し、『キャドー湖の失踪』は2つの時代に2人の主人公を置いてタイムリープがクロスする構造なのでそれだけでも複雑だ。
しかし複雑なタイムパラドックスを細かく見ていくと、ネックレスや壊れた橋、発作、ワニなど全てが綺麗に繋がっていて1つのパーツも欠けることができない。
まるでストーリーラインそれ自体が、無限を表すようなネックレスの模様とリンクしているようで感動した。
さらに、血が繋がっていないかと思いきや本当に家族だったという感動もある。
失踪した8歳のアンナが過去で生きていたことがわかり、主人公のエリーとパリス、そしてアンナがどんな血縁関係だったか明らかになる。
次のページでは、登場人物の関係を相関図と時系列でまとめて解説、ラストシーンの本当の意味、ネックレスが2つに分岐した地点、ワニの伏線などを徹底考察していく↓↓
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