TBSの日曜劇場『御上先生』(みかみせんせい)第9話が2025年3月16日に放送された。
- 冴島の不倫問題と不正入学の関連
- ヤマトタケルの正体と裏での連携
- 槙野や津吹と不正入学者の関係性
- 御上がステゴサウルスを握っていた意味
- バブーンやライオンの意味
- 是枝の口パクの内容
- 最終回の展開予想
これらについて徹底考察!
『御上先生』9話あらすじネタバレまとめ


御上(松坂桃李)と次元(窪塚愛流)はゲームセンターの外にいた富永(蒔田彩珠)のもとに駆けつけた。
富永は弟のりゅうちゃんが脊髄に損傷と知的障害があること。親がかかりきりだが手に負えないほど暴れたので自分が呼ばれたが、「いい加減にしろ」と言ってしまったことを話し、「自分が家にいると弟がいつも不安定になる」と泣いた。
御上は翌日富永と次元と一緒に母を訪問し、「自分が宏太ではなく孝だ。宏太は死んだ」と22年間言えなかったことを伝えた。
御上が母と向き合ったのを見て、富永も弟と和解した。
是枝は父に、徳井という人物から話を聞き隣徳が塾をやっていたときに監査をしていたが、その頃から裏金があったと聞いと話す。父は徳井のことを教えてくれたのは母だと言った。
古代は御上に、「溝端の代わりにあなたを選ぶ」と言った。塚田は電話で古代に「中岡が槙野はダメだと言っていた」と伝える。
神崎は戸倉樹(高橋恭平)から、隣徳の生徒だった時に期末試験問題へ不正アクセスしたのがバレて退学処分を下されそうになり、冴島にかばってもらったと聞かされた。
冴島は戸倉の処分を取り消すことを条件に不正入学を手伝っていたがそれが同僚の筒井にばれ、脅されて性被害にあったため学校を辞めることになった。
冴島は神崎と一緒に弓弦に面会し、もう1度あなたと話がしたいと言った。
冴島は神崎に不正の証拠のUSBを渡す。
神崎は次元の家に富永と御上を呼ぶ。ヤマトタケルがやってくる。槙野(岡田将生)だった。
USBのデータを見ると3年2組の中で不正入学をした人物は千木明遥(髙石あかり)だと判明。
『御上先生』9話の考察まとめ
全体的に↓
- 富永と弟
- 御上と母
- 是枝と母
- 冴島と弓弦
この4家族が和解していくストーリーが神がかっていた。
冴島の不倫問題の真相
冴島は4年前に生徒だった戸倉が期末試験の問題に不正アクセスしたのを、退学処分にならないようにかばった。
戸倉を退学にしないことを条件に、冴島は不正入学の手伝いをさせられた。
不正入学の手伝いをしているのが同僚の筒井にバレて性的な関係を迫られた。そして性被害にあい、学校をやめることになった。
戸倉の「この4年、何かが起こるんじゃないかと思ってました」との言葉や、神崎の「戸倉さんから聞きました」の話ぶりから、戸倉は冴島が自分をかばうために何か条件を突きつけられたことを勘づいていたようだ。
(戸倉が隣徳に不正入学していたかは定かでない)
隣徳の不正入学を手伝ったことで冴島自身のメンタルも不安定になり、娘・弓弦のケアを十分できなかったなどの影響が出たことも容易に想像ができる。
ヤマトタケルの正体が判明
ヤマトタケル=槙野だと判明した。
御上は隣徳学院の、槙野は文科省の不正の証拠を集めていたことが判明。
御上は天下り斡旋疑惑で隣徳に来たが、その情報を密告したのは槙野で、御上と計画してのことだったのだろう。
槙野には、かつて部下の高見が倒れたあとで精神的に追い詰められて自死を選択してしまった過去がある。
高見が仕事を抱えて大変なときに、御上から「気にかけてやれ」的なことを言われたようだが意地になってそうせず、結果高見は死んでしまった。その時のことを悔やんで官僚改革を成し遂げようとしているのだろう。
槙野と津吹と不正入学者の関係性
USBで不正入学者のリストを見た槙野の顔が若干険しかったのが気になった。
槙野はリストに載っていた千木明遥(髙石あかり)か他の人物を個人的に知っていたのかもしれない。
第2話で津吹が「御上さん、隣徳でやりたい放題らしいですね…同期の妹が隣徳で情報がくる」と言っていた。もしかすると津吹の同期の妹が不正入学者なのか。
やりたい放題だと知っているということは、同期の妹は3年2組にいるのでは。
津吹の同期の妹=3年2組の千木明遥の可能性があると考える。
御上がステゴサウルスの人形を握っていた理由
御上が母・苑子に自分は宏太じゃなくて孝だと語るときにステゴサウルスの人形を持っていた。
これはかつて宏太が言っていた当時の学説「恐竜は体がデカすぎるから痛みを感じるのに時間がかかる」にかかっていて、御上が自分の心の痛みに気がつくのに22年がかかったという意味を持たせる演出だと思った。
古代理事長は御上に何をさせようとしている?
古代は塚田に、御上が東元官房長官の件で火消しをしてくれそうだと言っていた。御上に中岡に会ってもらった際にお願いしたいこともこの件だろう。
溝端がやっていた汚れ仕事を御上にさせようとしているだけかと思いきや、元官房長官の不正入学を断り、その責任をすべて御上になすりつけそうな気もする。
御上は是枝に、古代が国家予算の概算を修正させるために自分を取り込むつもりだと話した。
古代は隣徳への助成金を増やそうとしてもいるのだろう。
ただ古代理事長は教育者としての信念や理想は一応持っている模様。最終回では、古代が不正に手を出すことになった経緯と葛藤が描かれると思われる。おそらく不正入学で裏金を集めないと立派な学校など到底作れない現実があったのだろう。
バブーン(ヒヒ)とライオンは誰のこと?
御上は是枝に、古代理事長はガゼルにライオンが来たことを教えてその隙にガゼルの子供を食べるバンブー(Baboon/ヒヒ科のサル)のようだと話した。
ガゼルは生徒の親、ガゼルの子供は生徒のことだ。これはわかりやすい。
御上たちは古代理事長がバブーンで、ライオンにガゼルを食われるくらいなら自分が食うやつだと言った。
ライオンは誰を指すのか?
塚田や中岡のことを指しているのか?と思ったがそうではなく、弱肉強食の理不尽な世の中=ライオンと表現しているのだと思った。
古代理事長は、どうせ金持ちの子供で学力が低い者はどこかへ不正入学することになるのだから、それなら隣徳で引き取って立派に育ててあげよう、寄付ももらえるし…と考えているのだと思う。
古代理事長の理想の裏が動物に例えられたかなりハイレベルな会話だと感じた。
是枝の口パクの内容は?伏線回収
是枝先生は3年2組の生徒たちが模試を受けているときに口パクで何かを言っていた。
口の形からおそらく「頑張れ」だと思う。
御上も第1話で蝶を窓から逃すときに口パクで何かを言っていた。1話の御上の口パクは何を言っていたのかちょっと判別できないが、励ましの言葉であることは確か。
全話を通して口パクはこの2回だけなので似たような意味のシーンなのだろう。
是枝の生徒を想う気持ちから、御上が第1話から優しさに満ち溢れていたことが導き出せる神脚本。
御上先生の最終回はどうなる?
御上先生の最終回では生徒たちが卒業するまでが描かれるもよう。
不正入学の件については、御上は古代から、槙野が塚田や中岡からそれぞれ情報を引き出し、神崎が冴島から受け取ったUSBも合わせて不正の証拠を繋ぎ合わせていくと思われる。
溝端が隣徳のジャージを脱いでいた。これは是枝や御上に協力する決意だろう。溝端が持っているSDカードも大事な証拠になる。
塚田は中岡から「槙野が御上への嫉妬でダメになっている」と聞いたと言っていたが、中岡は槙野と一緒に塚田を出し抜こうとしており、結局は槙野に裏切られるパターンもありそう。
また、3年2組の千木良が不正入学だということが判明したため、古代が「千木良が不正入学だと暴露されたくなかったら黙っていろ」と脅してきそうだ。
隣徳が不正の温床だとバレたら御上のクラスの生徒たちの進路と人生は甚大な被害を受ける。不正入学をしていた生徒たちは自分が被害者でもあるにもかかわらず人生がメチャクチャになる。
それでも御上は全てを告発するだろうか。本作は割と現実的な路線を取ることが多いので、隣徳の不正については古代にもう2度させないことを約束させるにとどめ、千木良の件も公表は控える展開がありそう。
その流れから、御上、槙野が仕方なく古代理事長と手を組んで塚田と中岡を失脚させるパターンがある気がする。
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