Netflix実写映画『Demon City 鬼ゴロシ』(デーモンシティ鬼殺し)を鑑賞。
生田斗真が愛する人を殺されて狂気の復讐者に変貌する!
果たしてこのキリングアクション映画に見応えはあったのか!?
あらすじ、キャスト相関図、ラスト結末のネタバレ、忖度なしの感想でぶった斬ります。
Netflix映画『Demon City 鬼ゴロシ』あらすじ・作品情報
感想(ネタバレなし)
忖度なしでぶっちゃけるが、まったく面白いと思えなかった。
ストーリーが重要じゃなくてアクションが見どころの映画の最高到達点は『ジョン・ウィック』シリーズだろう。韓国映画でも『キルボクスン』などが好きだった。
『Demon City 鬼ゴロシ』は和製ジョン・ウィックを狙っていたのだろうか?
ジョン・ウィックはおろか、韓国映画や他のアジアのアクション映画と比較してもシンプルにアクションのクオリティが微妙(好みもあるだろうけど)。
速さと血しぶきでごまかすタイプのキリングアクションはリアリティがなく、見ていて面白くない。生田斗真に敵の弾が当たらない主人公補正にもイライラする。
アクションがメインの映画なのにアクションがつまらない。。。私の中での評価は“虚無”に近いものとなった。
映画『Demon City 鬼ゴロシ』キャスト相関図
※ただし、ほぼ全キャラ死にます。。。
©︎Netflix
坂田周平|cast 生田斗真(『渇水』『湯道』『告白 コンフェッション』)
春原龍|cast 尾上松也
伏勘太|cast 東出昌大
篠塚孝太郎|cast 髙嶋政伸
竹本誉|cast 田中美央
坂田りょう|cast 當真あみ(『かがみの孤城』『忌怪島/きかいじま』)
坂田葵|cast 木竜麻生
藤田晶|cast 駿河太郎(『地面師たち』)
河野春夫|cast 竹中直人
滝川祥史|cast 音尾琢真
神山|cast 濱津隆之
映画『Demon City 鬼ゴロシ』ネタバレ・ラスト結末の解説
新条市の市長・春原龍(演-尾上松也)の正体は奇面組のリーダー・般若だった。般若は人身売買やドラッグなどの違法ビジネスやカジノ型リゾートマホロバの建設事業で街を支配していた。
妻子を殺された坂田は12年後に医療刑務所から出所。坂田は喋ることも動くこともできない廃人だった。藤田の子分・ラージが坂田の世話をする。
ある日、坂田はかつて壊滅させた河野組の生き残り・仁義(坂田に腕を切り落とされた)からナイフで襲撃されて腕を刺される。仁義は坂田が廃人だと知り、去っていった。
坂田は病院に運ばれた。しかし病室で奇面組のメンバーの翁(本名は篠塚/演-髙嶋政伸)に殺されそうになる。奇跡的に意識を取り戻した坂田は翁と戦い、彼を殺害する。
坂田は藤田の手引きで奇面組がドラッグや死体の処理をしている新条クリーニングシステムへ乗り込み、たくさんの構成員を殺害。幹部の一角(本名は竹本/演-田中美央)が施設を爆発させるが、坂田は生き延びる。
坂田は、藤田が奇面組に家族のことを話していたと知ると彼も銃殺した。
一角を拉致して殴る。般若から電話がかかってきた。娘のりょうが生きていて、かつて妻を殺した稲荷(東出昌大)に育てられていると知って坂田は激怒する。
稲荷は当時の記憶が曖昧なりょうを育て、年頃になってきたら楽しむつもりだった。
坂田はかつて命を助けた警察官・滝川祥史(音尾琢真)と会い、さまざまな情報を得る。それから稲荷の職場へ行き、成長したりょうを見つける。坂田は稲荷と戦った。高校で弓道を習っていたりょうが坂田を弓で打った。坂田は建物の下へ落下する。
坂田は般若から「マホロバ(総合リゾート施設)へ来い」と言われる。昔のアジトでマサカリを手にして建物へ乗り込む。襲ってきたものたちを全員倒し、稲荷と対決。稲荷に刺されながらも彼を倒した。
坂田は上の間でりょうを発見。ボロボロになりながら天狗(本名は神で般若の双子の弟)を倒す。
坂田はついに般若と対決。般若に左腕を切り落とされるも、鬼のような形相と化して般若を倒す。
生きていた稲荷が部屋に乗り込んできた。りょうは稲荷でなく坂田が本当の父親だと気づく。
坂田は稲荷を殺害。りょうを抱きしめ「お母ちゃんを守れなくてごめん」と言って死亡した。
1年後。生き延びていた般若の双子の弟・神(天狗)が兄になりかわって市長となっていた。
父の意思を受け継いで殺し屋になったりょうが弓で神を殺害する。
映画映画『Demon City 鬼ゴロシ』終わり
映画『Demon City 鬼ゴロシ』感想と評価
良かった点
坂田(生田斗真)が翁を締め殺すシーンは迫力があった(髙嶋政伸さんの顔芸)。
あとは坂田が敵を下から銃でキルするアクションもスタイリッシュだった。
(それら以外にあまり褒めるところがない…)
残念な点、ひどい点
中身があってないようなストーリーなのに、アクションが微妙ってどういうこと?!
見応えがあるシーンは少しはあるものの、大半は世界に通用するとはいえないアクションだった。
まず、主人公の坂田(生田斗真)に敵の銃弾がぜんぜん当たらない…。『リボルバー・リリー』しかり、邦画アクションの悪い部分が存分に出ていた。
マシンガンも全然当たらない。リアリティのかけらもない。
さらに坂田は建物全壊レベルの大爆発からも毛布みたいなのを羽織って生還。普通に不死身じゃん。主人公が不死身だと危機感とスリルがなくなる。
またアクションのダメな点を具体的に述べると、敵味方関わらず、打撃や銃撃、刃物によって攻撃を受けた部分が映されずに血しぶきでごまかされるのが良くない。
攻撃がインパクトする部分や傷口をしっかり映すのには技術もいるしコストもかかるから仕方ないかもしれないけど残念だった。バイオレンスとして中途半端になっていた。グロさもない。
あとは攻撃する側と受ける側でカットを割ってしまうシーンが多い。生田斗真が攻撃→カット割→相手が吹っ飛ぶみたいな感じ。一連の流れが断ち切られてしまうので臨場感がない。
(キャストの悪口ではないが)キャスト自身が激しいアクションや格闘技にそこまで慣れていないためにカット割を細かくする必要が出てしまったのかもしれない。
ジョン・ウィックのキアヌ・リーヴスみたいに9割がたのアクションを本人がノースタントでやっているとかならカット割も最小限で済むのだろうけど、日本の俳優でそこまで出来る人は少なそうなので仕方ない。真田広之が出てくれれば…。
演出についても、坂田の家族が般若たちに襲われるシーンでまだ幼いりょうが銃声を聞いてもパニックにならないで意外と冷静でいるなど、不自然なところが多かった。
12年間寝たきりだった坂田がいきなり戦えるのも普通に考えるとおかしい(そういうツッコミどころを押し殺してアクションに没頭したいところだが、アクションにものめり込めない)。
ラストではりょうが殺し屋家業を引き継いでいたようにも見えたが、この結末もかなり微妙に感じた。坂田は娘が殺し屋になることなど望んではいないだろう。神(天狗)を殺したらカタギに戻ってよ?
漫画なら許容できるストーリーかもしれないけど、実写だと?マークが浮かびまくり。
まとめると『Demon City 鬼ゴロシ』はストーリーの面白さはゼロ、加えてメインのアクションも見応えがないため、予想を超えたつまらなさだった(すいませんけど)。
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