『川っぺりムコリッタ』ネタバレ感想,ラストシーンの行進は願い?島田の過去や死者とのつながり

映画『川っぺりムコリッタ』

映画『川っぺりムコリッタ』

映画『川っぺりムコリッタ』を鑑賞。松山ケンイチムロツヨシ、そして満島ひかりの絡みが最高だった。

物語の結末までのあらすじ正直な感想島田の過去やラストシーンの行進の意味などを徹底考察&解説していく。

『川っぺりムコリッタ』あらすじ

山田たけし(松山ケンイチ)は刑務所からの出所後に港近くにあるイカを捌く工場に就職する。社長の沢田は前科者の山田を受け入れて励ますが、山田の目には生気がない。

山田は新しく住み始めたアパート・ハイツムコリッタで風呂上がりの牛乳をごくごく飲む。隣に住む島田(ムロツヨシ)が給湯器が壊れたから風呂に入らせて!と言ってくる。山田は島田を押してドアを閉めた。

あくる日、島田は山田の部屋に入り込んで炊飯器からご飯をよそって食べ始める。

島田は育てた野菜を持ってきてくれた。2人は一緒に食事をする。

大家の南詩織(満島ひかり)はいつも元気ハツラツとしていた。しかし島田に聞くところによると5年前に夫が癌で先立ってしまったらしい。

向かいに住む溝口(吉岡秀隆)はお墓の訪問販売をしていた。ハイツムコリッタの住人は個性派揃いだった。

山田に役所からの手紙が来た。幼い頃に生き別れた父が孤独死したという。山田は市役所の堤下靖男(柄本佑)に連絡し、遺骨を引き取った…。

山田は前科者として人生に絶望しながらも、島田や詩織など他の住人の笑顔に救われていた。しかしみんなにも秘密があり…。

ラスト結末までのあらすじ解説はコチラ

ネタバレ感想:川っぺりで流されずにもがいている人たち

松山ケンイチムロツヨシがご飯と味噌汁と塩辛と野菜を食うシーンによだれがたれる。家族じゃなくてもいい、誰かと一緒に健康的な食事をとる。これこそが生き直す秘訣なのかもしれない。「ご飯は誰かと一緒に食べたほうがうまい!」と島田は言うが、それこそが真理だと思う。

山田は元詐欺師、島田は元詐欺被害者だと終盤で判明するが、そんな2人を包み込むハイツムコリッタという空間に癒される。

詩織(満島ひかり)が夫の遺骨を噛んでそれで体をま○ぐるなど際どいシーンもあったが、それによって「生きている者が死者に執着する気持ちはもはや理屈ではない」と伝わってくる。表面上はみんな穏やかだけど、心の底はみんな台風状態…そんな不思議なヒューマンドラマ映画だった。

川っぺりは川沿いという意味。島田が台風になると川っぺりに住むホームレスたちが流されて死ぬ…と語っていたが、ハイツムコリッタの住人たちも、川っぺりのようなギリギリのところで生きていると感じた。

次のページでは島田の過去や息子について、イカの宇宙人ののぼり、ラストシーンの行進の本当の意味などを考察&解説していく↓↓

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