三谷幸喜脚本の水曜10時ドラマ『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』
三谷幸喜の自伝的要素が反映されたオリジナル青春群像劇!菅田将暉、二階堂ふみ、神木隆之介、浜辺美波ほか、25名の豪華キャストが一堂に会する超話題作!
しかし初回放送後は酷評の嵐となっている。2話から持ち直したと思うのだが!
- キャスト相関図
- 忖度なしの感想と考察
- 1話から最終回まで全話のあらすじネタバレ(※毎週更新)
これらの情報をまとめまています。
『もしもこの世が舞台なら楽屋はどこにあるのだろう』ネタバレ感想:面白くない?
評価は5点中2.5点。1話は想定を超えて面白くなかったが、2話から話が進んで少しワクワク感が出てきた。3話も頼みます。
妖艶な二階堂ふみなどみんなキャラは立っているが、1話は予想以上につまらなくて、登場人物の紹介だけで話も全く進まなかった。テンポの速いWEB配信ドラマを見慣れている世代を足切りにしている(笑)。
豪華俳優陣が矢継ぎ早に登場するバトンリレーのあとで、舞台バカの久部(菅田将暉)がストリップするリカ(二階堂ふみ)にスポットライトを向けて心を通じ合わせる。
憎い相手でも芸術面で通じ合える…というなんともありがちな展開。
2話からWS劇場で芝居を打つことが決まり人間関係が大きく動いていく。『王様のレストラン』のような展開だ。
3話あたりから面白くなってきた感はある…しかし1話の時点でで95%くらいが離脱してそう…。
キャストが超豪華だけど打ち切り…とかなったらある意味伝説かもしれない(笑)。
コンセプトとしては個々の登場人物というより八分坂の人間関係や、80年代独特の空気感が主人公なのだろう。
おばば(菊池凛子)と浅野フレ(長野里美)がお茶飲み友達で元ダンサー仲間、喫茶店のマスター・仮歯が朝雄の面倒を見てあげている意外な人間関係が面白い。モネ(秋元才加)たちが住んでいる4畳半アパートも雰囲気があって良い。
ただギャグシーンが結構すべっている気がする。『ザ・マジックアワー』のような、宮藤官九郎作品のような群像劇。ストリップ劇場でシェイクスピアを上演する過程で話がグッと面白くなるのか!?
演出面で言えば、菅田将暉が夜の八分坂横丁に吸い込まれた直後に凄んだ表情で「コーヒー飲もう」と言うシーンがなんか好きだったし、菅田将暉がぼったくり女の二階堂ふみのステージを見て照明に熱中するシーンも興味深かった。他にもハッとさせられる瞬間がたくさんある。
舞台劇のような演出や演技を楽しむ分にはいいかもしれないが、テンポの悪さ、ストーリー展開が微妙。三谷幸喜のハイレベル?なセンスについていけないところもある。
三谷幸喜作品は『振り返れば奴がいる』『古畑任三郎』『王様のレストラン』の3作品は、当時子供ながらリアルタイムで熱中していた思い出がある。映画だと『ザ・マジックアワー』は大好き。
ただ、最近だと映画『スオミの話をしよう』(2024)はこれまた超微妙だったし、年々彼のセンスについていけなくなっている気がする。

『もしもこの世が舞台なら楽屋はどこにあるのだろう』相関図



『もしもこの世が舞台なら楽屋はどこにあるのだろう』初回1話あらすじネタバレ
劇団「天上天下」が久部三成(くべ みつなり|菅田将暉)演出の『夏の夜の夢』を上演。しかし評判は散々だった。俳優たちと喧嘩した久部は「わかりやすい芝居はいらない!」と言い、夜の八分坂横町に吸い込まれていく。
久部はおみくじを引くが白紙だった。江頭樹里(えがしら じゅり|浜辺美波)に文句を言うが「白紙は珍しい」と言われるだけだった。ストリッパー・モネの息子・朝雄がそれを見ていた。
神社にやってきたWS劇場のストリッパー・いざなぎダンカン(小池栄子)は、結びつけられた白紙のおみくじを見て、新しい人生を求めて八分坂から去っていく。
WS劇場支配人の大門は、オーナーのジェシー才賀から「赤字だからストリップはやめてノーパンしゃぶしゃぶにしろ」と言われる。
蓬莱省吾(ほうらい しょうご|神木隆之介)はお笑いコンビ「コントオブキングス」のWS劇場でのネタを見守っていた。
久部はスナック「ペログリーズ」で倖田リカ(こうだ りか|二階堂ふみ)に人生相談をする。お会計は9万3600円。なんとお通しのナッツが9万円だった。ぼったくられている。
リカはトニー安藤を呼ぶ。久部がバッグに入れていたシェイクスピア全集が人質に取られる。明日までに9万円持ってこないと本は破かれる。
久部はぼったくりについて交番に相談するが相手にしてもらえない。久部は警官が朝雄を探していると知って神社に案内する。警官は母親・モネを神社に連れてきた。神主はモネの客だった。
リカは失踪したダンカンの代わりにWS劇場のステージに立つ。しかし照明がいない。スナックにシェイクスピア全集を奪い返しにきた久部が通用口からWS劇場に入ってきて、リカのストリップ劇を見ていてもたってもいられず、照明を担当する。
2話あらすじネタバレ
久部はWS劇場の照明係として働くことになった。トニー(市原隼人)にも照明を教えることになる。トニーはパトラ(アンミカ)の恋人だった。
久部は劇場にきていた江頭論平(坂東彌十郎)に忘れ物を届けにいく。娘の樹里(浜辺美波)は父のストリップ通いを知り、あきれ果てた。
風営法によりストリップは取り締まり対象に。交番の警官・大瀬六郎はWS劇場の公演中にモネを連行した。大瀬はモネのことが好きで、他の仕事をしてほしいと言う。
WS劇場の売り上げはわずかで、来月にはノーパンしゃぶしゃぶの店になってしまう。
久部はオーナーやダンサーのリカたちを説得。ダンサー、お笑い芸人、スタッフのみんなで協力してシェイクスピアの「夏の夜の夢」を上演することになった。
3話あらすじネタバレ
久部はなんとか夏の夜の夢の台本を書き上げる。キャスティングを発表して読み合わせをするがみんな文句ばかり。トニーは緊張で声が出せなかった。
久部は天上天下劇団へ行き、同じ夏の夜の夢をやると宣戦布告。トニーが天上天下の劇団員の前で凄みのある芝居を見せ、久部は感心する。
久部は神社へ行き、樹里に劇のチラシを渡した。
立ち稽古ではパトラが勝手に演出を変えてフォルモンを蹴る。フォルモンは嫌がるが、省吾はコントオブキングスのツッコミをはるおにして、フォルモンにボケをやってもらったほうが映えると思い立つ。
フォルモンはパトラに蹴られるのを受け入れ、稽古は進む。
キャスト
| キャラクター | 演者 | 特徴・役割 |
|---|---|---|
| 久部三成(くべ みつなり) | 菅田将暉(『グラスハート』) | 主人公。劇団「天上天下」の演出家だったがやめてWS劇場で働く。 |
| 倖田リカ(こうだ りか) | 二階堂ふみ(『VIVANT』) | ミステリアスな雰囲気のダンサー。 |
| 蓬莱省吾(ほうらい しょうご) | 神木隆之介(『海に眠るダイヤモンド』) | 新米放送作家。三谷幸喜の若い頃をモデルにしたキャラ。 |
| 江頭樹里(えがしら じゅり) | 浜辺美波 | 八分神社の巫女。 |
| キャラクター | 演者 | 特徴・役割 |
|---|---|---|
| 大瀬六郎(おおせ ろくろう) | 戸塚純貴 | 交番の警官。 |
| パトラ鈴木 | アンミカ | ダンサー。 |
| 毛脛モネ(けずね もね) | 秋元才加 | 子持ちダンサー。 |
| 朝雄(あさお) | 佐藤大空 | モネの息子。 |
| トニー安藤 | 市原隼人 | 劇場を守る強面の用心棒。 |
| 風呂須太郎(ふろす たろう) | 小林薫 | ジャズ喫茶「テンペスト」のマスター。 |
| おばば | 菊池凛子 | 渋谷八分坂案内所の女性。 |
| 江頭論平(えがしら ろんぺい) | 坂東彌十郎 | 八分神社・神主。樹里の父親。 |
| うる爺(うるじい) | 井上順 | 劇場の客引き。 |
| 伴工作(ばん こうさく) | 野間口徹 | 劇場の舞台監督。 |
| ジェシー才賀(じぇしー さいが) | シルビア・グラブ | 劇場オーナー。 |
| 乱士郎(らんしろう) | 佳久創 | ジェシーの付き人。 |
| 浅野大門(あさの だいもん) | 野添義弘 | 劇場の支配人。 |
| 浅野フレ(あさの ふれ) | 長野里美 | 大門の妻。 |
| トンちゃん | 富田望生 | 劇団「天上天下」スタッフ。 |
| 黒崎(くろさき) | 小澤雄太 | 劇団「天上天下」のリーダー。 |
| 彗星フォルモン | 西村瑞樹(バイきんぐ) | お笑いコンビ「コントオブキングス」の芸人。 |
| 王子はるお | 大水洋介(ラバーガール) | 「コントオブキングス」の芸人。彗星の相方。 |
| 仮歯(かりば) | ひょうろく | ジャズ喫茶「テンペスト」スタッフ。 |
| 毛利里奈(もうり りな) | 福井夏 | 劇場のモギリ。 |
| ケントちゃん | 松田慎也 | スナック「ペログリーズ」のスタッフ。 |
| いざなぎダンカン | 小池栄子 | ダンサー。 |
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