Netflix韓国ドラマ『呑金/タングム』(탄금/Tangeum/Dear Hongrang)。
『呑金/タングム』の最終回まで全11話のあらすじをネタバレありでまとめました。
ストーリーの疑問点についての解説もアリ。

韓国ドラマ『呑金/タングム』最終回まで全話ネタバレ解説
1話ネタバレ
李氏朝鮮時代。
12年前:絶大な権力を持つミン商団の跡取りであるホンラン少年は、森の中で白髪で巨体の化け物に連れ去られた。
ホンランの母・ヨニ(オム・ジウォン)や父・ヨルグク(パク・ビョンウン)は懸賞金をかけてホンランを捜索するが見つからない。
ジェイも幼いながら、義弟のホンランを捜し続けた。
現在(12年後):ヨニはホンランを失った悲しみでアヘン中毒になっていた。
ヨルグクは後継者としてムジン(チョン・ガラム)を養子にしていた。ムジンは商才を発揮していたが義母にあたるヨニは大切な商談でムジンを踏みつけにした。
ミン商団はヨニが父から引き継いだものだった。実質的な運営は夫・ヨルグクがしているものの、商団自体はヨニのものだった。
ジェイは義母・ヨニによって虐げられ、ボロい家に住まわされていた。
そんなある日、ドッケという人物が妓楼で育った記憶喪失の武人がホンランではないかと報告。ホンラン(イ・ジェウク)が連れてこられる。
左足の甲の傷あとや風貌から本物のホンランだとされた。母・ヨニは歓喜する。本人は記憶がないので自分がホンランか確信が持てないようだったが、ミン財団で暮らすことになる。
しかしずっとホンランを捜し続けていたジェイは、成長したホンランがこんな風になるはずがない、偽物だ!と考える。
ホンランは耳が聞こえない武人の付き人・イネを連れていた。
2話ネタバレ
ある夜、裕福な家庭の息子が連れ去られる。その家の下女・チョッカンは責任を問われて殺されそうになった。話を聞きつけたジェイがチョッカンを救い出してかくまった。
チョッカンは「白い化け物が子供を連れて行った」と話す。
ジェイは、12年前にホンランが何度も「白い化け物を見た」と話していたことを思い出す。
白い化け物のことを雪鬼と呼ぶらしい。
いっぽうホンランとイネは7歳の少年・ソルギの行方を追って人身売買の競り市へ斬り込み、関係者を次々と倒して火を放つ。元締めから「ソルギは雪鬼に連れ去られた」と聞いた。
ホンランは「雪鬼が動き始めたということは、絵師が作画を始めたということだ…」と意味深な発言をする。
ムジンは以前にホンランと一緒に仕事をしていた人物と会う。その人物はホンランのことを「死神」だと言っていた。
ホンランは女中から、昔ジェイが実母の命日の礼拝にホンランを付き合わせてヨニに激怒されたと聞く。
ならず者のバンスクは、先日ムジンがかばった女性がジェイだと気づいた。義兄妹同士で愛し合っていると考え、部下にジェイを尾行させる。
ジェイは下女・チョッカンが別の街に逃げられるよう手配した。しかしチョッカンはバンスクに捕まる。バンスクはジェイが雪鬼を探していると聞き出した後でチョッカンを殺した。
街では「雪鬼が雨の日に虹(ホン)地区にある幼な子の墓に出没する」という噂が流れていた。ジェイは何者かからの矢手紙で、雪鬼の首に「一死」と書かれていると知る。
ジェイは雨の日に雪鬼を探しに虹地区へ行こうとしてバンシクに殺されそうになり、ホンランに助けられた。
3話ネタバレ
ホンランはバンスクの左目を斬る。そしてジェイを人質に取ろうとしたバンスクを崖から突き落とした。ホンランは、バンスクが雪鬼について嘘の噂を流してジェイを誘き寄せたと知った。
ホンランとイネは、子供たちの命を奪いながら絵を描く殺人絵師がヨルグクの近くにいる…と考えていた。
ホンランはハンピョン大君に会う。彼が殺人絵師か?と考えたが、ハンピョンは右手で絵を描いていた。殺人絵師は左利きだ。
ホンランの誕生日。ムジンはホンシクからホンランが柘榴(ザクロ)アレルギーだと聞いてホンランの酒を柘榴酒と入れ替えた。ホンランの首に発疹が起こり、本物だと証明される。
柘榴酒の件はジェイのせいになり、ヨニは彼女を何度も殴った。ホンランがそれを止める。
ジェイはホンランに「偽物でも本物でも苦しんでほしくない」と胸中を告げた。
実はホンランは首に漆を塗ってかぶれさせ、アレルギー発疹に見せかけていた。ホンランは偽物だったのだ。
4話ネタバレ
ホンランはジェイを連れて大叔父のところに挨拶に行く。
帰り道に山で野宿をした。ホンランは所属する団体・剣契(コムゲ)の仲間からジェイを始末しろと言われていたができなかった。
夜、ムジンの部下たちがやってきてホンランを始末しようと取り囲む。ホンランは全員を倒した。ムジンではなく部下が勝手にホンランを殺そう考えたらしい。
ヨニとヨルグクの夫婦での権力争いは加熱する。ヨルグクはチュ絵師に贋作を描かせ、ヨニが有力者に配る絵画に贋作が混ざるようにした。ヨニの評判は地に落ちそうになる。
ヨニはチュ絵師を脅して配った絵が本物であると証言させ、何とか信頼を取り戻した。
ヨルグクは、中国で貿易をしていたムン・ギュハと再会。彼はヨルグクのかつての愛人・コンニムの兄だ。
ホンランは剣契(コムゲ)のアジトへ。団主はコンニムで、ホンランの育ての母だった。
かつて、ヨルグクはヨニから「商団をとるかコンニムをとるか」選ばされて商団を取った。
結果、愛人のコンニムはヨニの部下に腹を刺され、妊娠していたヨルグクとの子供は流れた。コンニムは一命を取り留めて復讐を計画した。その後、身寄りがない少年・ホンランを引き取ったのだった。
5話ネタバレ
ホンランはコンニムに“あの方”の正体について聞いた。コンニムは教えようとしない。
コンニムは「ジェイとムジンを殺して商団で主導権を握れ」とホンランに命令した。
崖から落とされたにも関わらず生きていたバンスクは、ジェイを脅してホンランへの復讐をしようとする。
ホンランは事前にジェイからその企みを知らされており、バンスクたちを撃退した。そこへイネと剣契(コムゲ)の仲間がやってきてジェイを殺そうとする。
ホンランは仲間たちに、今はジェイを殺さないでくれと頼んだ。
ホンランは女中から、幼少期に香り袋(ジェイから譲ってもらった)を持っていたことを聞く。ホンランは過去にコンニムが同じような香り袋を彼女の子供の墓に埋めていたと思い出し、それを掘り当てた。
ジェイはホンランが香り袋を持っているのを見て彼が本物だと信じた。
6話ネタバレ
ヨニは邪魔なジェイをチェ大監の息子に嫁がせることを勝手に決め、話を進める。
チェ大監の息子は過去に三度結婚しており、1人目と2人目の妻は不慮の事故で死亡。3人目の妻コ・イェヨンは行方不明らしい。ホンランやムジンはその噂を聞いて怪しみ、結婚を中止させようと考える。
結婚式当日、ヨルグクがイェヨンを探し出して連れてきて、チェ大監の息子が妻や女中たちに凄惨な暴力を振るう男だと告発させた。ジェイの結婚は取りやめになる。
ジェイは部屋で刺客に命を狙われるが、ホンランに助けられる。ホンランは意識朦朧としているジェイにキスをした。
ホンランは団主・コンニムに「ジェイのことが好きになってしまって殺せない」と話した。
ヨルグクはムン・ギュハから「ヨニに復讐するために手を組もう」と持ちかけられて了承する。
ヨルグクは偽名でつくった商団をムジンに譲る。
しかしその商団が硫黄の違法売買をしていたとヨニに知られ、ムジンはその責任を取らされて監禁されてしまう。
7話ネタバレ
監禁されたムジンはヨニから「餓死するか毒を飲んで死ね」と言われる。
ジェイはムジンを助け出そうとする。ホンランはムジンを助けたらジェイの命が危ないと言う。ムジンはジェイの身の安全のために監禁場所に戻った。
ホンランがヨニに頼み、ムジンは遠くの支店へ異動するだけの罰になった。
そんな中、ソン大監の家に火事で死んだはずの息子・スナムが火傷や傷を負った瀕死の状態で戻ってくる。近くには雪鬼の目撃情報があった。
ホンランとイネはスナムの話を立ち聞きし、スナムも幼少期に自分たちと同じように雪鬼水が滴る大きな墓に監禁されていたと知る。
ムジンはある名家の人間から「今のホンランと特徴が一致する少年・チットンがかつて下男として家にいた」と聞かされる。チットンは逃亡したがその後に捕まり、そのときは耳が聞こえない少年も一緒にいたようだ。2人の少年は、ある女性(コンニム)に買われていったという。
ムジンは奴婢売買の証明書を受け取った。ホンランが偽物だという証拠になる。
ホンランはジェイにキスをした。ムジンはそれを見てしまった。
ジェイは弟を好きになってしまったと悩む。
ムジンはホンランが偽物であると告発しようとしたが、そうするとジェイと恋に落ちてしまうと考えて断念した。
ジェイは物置として使っている洞窟でホンランの歯が入っている香り袋を見つけ、今のホンランが偽物で自分を騙すために似た香り袋を手に入れたと気づいた。
8話ネタバレ
ジェイはホンランが偽物だったことを知ってむしろ安心した。好きになってしまった人物が弟でなくて良かったと思ったのだ。しかし葛藤もあり、ムジンと一緒に家を出て行こうと考える。
スナム少年が死亡。両親が墓に埋めようとすると、1年前に埋葬した死体があった。1年前に見つかった死体はスナムではなかったのか。
ホンランとイネはスナムの死体から石灰やヒ素が検出されたことを受け、それらがたくさん運ばれいるらしい巨大な墓にたどり着いた。かつては自分たちもここに監禁され、想像を絶する苦しみを味わったことを思い出す。つい最近まで子供たちが監禁されていた痕跡があった。
バンスクはヨルグクに会い、ホンランが偽物であることや、ミン商団の関係者が子供をさらっていることを報告した。バンスクは潜んでいた雪鬼に殺される。ヨルグクは子供をさらっている黒幕・絵師と繋がっていたのだ。
ホンランはかつて幼い頃の自分を監禁して拷問した男を捕らえる。その男はドゥリョン画伯の部下だった。ホンランがドゥリョンの屋敷に行くと雪鬼がおり、戦いになる。雪鬼は去っていった。すでにドゥリョンは殺されている。
ホンランは自分が絵師によって拷問を受けたとき、絵師の胸に傷をつけたことを思い出した。ドゥリョンの胸には傷がない。探している殺人絵師ではない。
ホンランは自分が本物ではないことをジェイに話す。お互いに愛を伝え合い、馬に乗って一緒に遠くへ逃げた。
9話ネタバレ
ヨルグク、ヨニ、ムジン、剣契(コムゲ)の団主・コンニムのそれぞれが、部下たちに命じてホンランとジェイの行方を探させた。
追われるホンランは山の中で囮になって敵を引きつける。剣契の副団主に追いつかれるが「いつか必ず戻る」と言って見逃してもらった。
他の追手がジェイを見つけて矢を放つ。ホンランがジェイを助けて逃げおおせるが、ジェイは左手に毒矢を受けていた。ホンランが薬草でなんとか解毒する。ホンランとジェイは体を重ねて男女の関係になった。
2人は人里離れた山小屋で数日暮らしていたが、ムジンたちに見つかる。ヨルグクの部下もやってきて逃げられず、ホンランとジェイはミン商団の屋敷に連れ戻された。
ホンランは偽物だとバレていた。ホンランが上着を脱がされると、背中に陰陽図の入れ墨があった。
その入れ墨はホンランが幼い頃に監禁されて、絵師に描かれたものだった。ホンランが探していた絵師の正体はハンピョン大君だった。
かつてハンピョンは自分が神になる儀式に使うために幼いホンランの背中に陰陽図を描いた。それからは逃亡したホンランをずっと探していたのだった。
10話ネタバレ
ヨルグクは「ヨニが本当の息子でないと知っていながらホンランを使って権力を握ろうとした」決めつけて彼女の軟禁を命じた。
ヨルグクはハンピョン大君と取引するためにホンランを隠そうとする。しかし実は裏切り者だった側近のパン・ジリョンがホンランをハンピョンに引き渡す。
ムジンはジェイを手に入れるため、ハンピョンの言いなりになる道を選んだ。
ジェイはハンピョンの屋敷に忍び込んで監禁されているホンランを見つけ、小さな刃物を渡した。
ハンピョンは自分が神になる儀式を開催する。ホンランを含め背中に入れ墨で絵(護符)を描かれた6人が釜ゆでによって生贄にされようとしていた。
ホンランはなんとか拘束を解いて逃げ出す。イネたち剣契(コムゲ)の仲間が助けにきてくれた。あたりで大乱闘が起こる。
ホンランは雪鬼を見つけた。戦いの末、ホンランは雪鬼を殺す。ハンピョンは逃げていた。
イネはムジンに刺されて捕まった。
最終回11話ネタバレ
ホンランはコンニムのもとへ行き、本物のホンランの居場所を聞き出す。
実は本物のホンランは幼少期に庭で頭を打って死亡。その死体を祈祷師様が井戸に隠した。ごく一部の者以外知らなかったので、失踪したとされていたのだ。
剣契(コムゲ)の最上位にいる“あの方”とは祈祷師様だった。祈祷師はかつてヨニの父に仲間を殺された恨みがあり、ミン商団への復讐を果たそうと企てていた。
ジェイは井戸で本物のホンランの骸骨を見つけて抱きしめ、涙を流す。
その後、ホンランとジェイは隠された屋敷へ行き、2人で生活する。
剣契(コムゲ)のアジトにヨルグクがやってくる。ヨルグクはかつての恋人・コンニムが黒幕だったと知り、彼女を剣で刺した。そして彼女の兄・ギュハを斬り捨てる。剣契の剣士たちがやってきたのでヨルグクは屋敷へ逃げる。
ヨルグクは裏切り者の側近ジリョンを殺した。
屋敷にやってきた剣契(コムゲ)の副団主がヨルグクを斬る。コンニムはヨルグクを銃で撃ち殺した。
ホンランはミン商団の屋敷にこっそり戻り、不正の取引が記録された分財記を手に入れる。ヨニと会い、「息子ではない」と言い放った。
ホンランは決着をつけるためにハンピョンの屋敷へ。
ジェイはハンピョンに捕まって屋敷に連れてこられていた。ハンピョンはムジンに「ジェイを殺せ」と命令。
ムジンはジェイを殺せずに助け出した。ムジンはハンピョンの部下に刺されて死亡する。
ホンランはジェイとキスをした。ジェイは屋敷に捕らわれていた子供たちと一緒に逃げる。
ホンランは捕らわれていたイネを見つける。しかしイネはホンランの腕の中で息たえた。
ホンランはハンピョンを見つける。ハンピョンは「俺の魂はお前の背中に宿っている」と言う。ホンランはハンピョンの腕を切り落として顔面を斬って殺した。
ホンランは川辺でジェイと抱き合う。しかし幼少期にハンピョンの部下によって体を漂白されていたホンランの体には病の症状が出始めていた。
ジェイは「離れてもまた戻ってきて。一緒に過ごそう」と言う。ホンランはジェイの腕の中で死んだ。
2年後。祈祷師様はすべてを失って正気を失ったヨニをそばで見て、ミン商団への復讐を果たしたと感じていた。
ジェイはミン商団を引き継ぎ、孤児院も運営していた。屋根に登って星を見るジェイはホンランが帰ってくる幻を見ていた。
『呑金/タングム』最終回 おわり
『呑金/タングム』ストーリーをわかりやすく解説
『呑金/タングム』は設定が結構いりくんでいて難しい部分があったと思うので、各パートをわかりやすく補足してみました。
まず主人公・ホンラン(本名はチットン/イ・ジェウク)がどんな人生を歩んできたか。
- 本名はチットンで、ある裕福な家庭の下男だった
- その家から逃げ出したが雪鬼に捕まり、絵師ハンピョンに背中に入れ墨をされた
- 同じく捕らわれていたイネと一緒にハンピョンのところから逃げる
- しかし再びもとの家に連れ戻され、コンニムに買われて剣契(コムゲ)となる
- 絵師を探すためにホンランになりすます(コンニムの目的はミン・ヨニへの復讐)
本物のホンランは雪鬼に連れ去られておらず事故死し、死体は井戸に放り込まれた。
冒頭の幼少期のホンランが連れ去られる描写はおそらくジェイの想像なのだろう。
ヨルグクが本物のホンランは自分の子ではないとヨニに耳打ちしていた。ヨニと側近のユクソンの子供だと考えられる。
剣契(コムゲ)について。剣契はコンニムと祈祷師様が中心となって立ち上げた組織で、ミン財団への復讐が1番の目的だった。ホンラン(チットン)とイネにとっては雪鬼や絵師を捕らえる目的が大きかった。
(最初にホンランが見たときに)ハンピョン右手を使っていたワケは…正体を隠すために人目につくところでは右手で書いているとか…そんな理由なのかな。
雪鬼の正体はハンピョンの部下であること以外多くは語られていなかった。おそらく雪鬼はハンピョンのところで体を漂白されたので真っ白なのだろう。
ドゥリョン画伯はヨルグクを通じて墓場に監禁されている子供の管理を任されており、口封じのために殺された。
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