2025年に成宮寛貴と瀧本美織主演でドラマ化された『死ぬほど愛して』。されました。
原作漫画の全巻（1巻〜最終5巻）の登場人物とあらすじ・内容をネタバレありでまとめました。
夫・真人の正体は？そして原作の最終回のラスト結末はどうなるのか！？
金田一少年の事件簿の作者でもある天樹征丸（樹林伸）の作品！ディティールまでこだわり抜かれた珠玉のサスペンス漫画でした！
『死ぬほど愛して』原作の登場人物
神城澪（かみしろ みお）：37歳。1年前に真人と再婚。スイーツ店でパート
神城真人（かみしろ まさと）：42歳。一流企業ソニー・電機に勤めるエリート
石黒颯馬（いしぐろ そうま）：澪と真人のマンションの隣の部屋に越してきた謎の男
南沢夕陽（みなみさわ ゆうひ）：記者。殺人事件の被害者
小山田丈治（おやまだ じょうじ）：澪が働くスイーツ店のパティシエ兼オーナー
小泉彩葉（こいずみ いろは）：28歳。澪が働くスイーツ店の社員
沢木純也（さわき じゅんや）：23歳。澪が働くスイーツ店のバイト。理系大学の院生。
百瀬絵里（ももせ えり）：澪が働くスイーツ店の同僚
瀬川水樹（せがわ みずき）：澪の親友で心理カウンセラー
長野真澄（ながのますみ）：投資家
『死ぬほど愛して』1巻ネタバレ
37歳の澪が夫の神城真人と再婚して1年が経つ。澪と真人は仲がよく、毎日のように体を重ねていた。澪はスイーツ店でパート、真人は一流企業・ソミー電機に勤めている。
澪は前の旦那とはDVが原因で別れており、崖から海へ飛び込んで自殺しようとしたところを偶然いた真人に止められて関係がスタートしたのだった。真人も再婚だった。
ある日、近所で記者の南沢夕陽が死体で発見される事件が発生。手にはお守りが握られており、体から白い粉のようなものが検出された。
澪は真人宛の国際郵便を受け取る。配達員の顔には火傷の跡があった。真人に渡すと「中身はサプリだ」という。さらに後日、真人宛に差出人不明の手紙が届いた。真人はその手紙をすぐにポケットにしまった。
真人の腕には火傷のあとがあった。幼い頃に転居先で阪神・淡路大震災に遭い家が火事になり、両親を失ったようだ。父を助けようとしたが「逃げろ」と言われたという。
真人はいつも出張先で食べた食事の写真を送ってくるが、どれもネットから拾われたものだと判明。出張が嘘だとわかり、澪は不安になる。澪はスイーツ店でバイトをしている大学院生の沢木純也に相談した。
澪は同僚の百瀬から「旦那が浮気しているっぽいから尾行してほしい」と言われる。
澪が沢木と一緒に尾行していると偶然にも真人を発見。澪は真人が出てきたビルの地下1Fにある彩というスナックに入り、沢木に真人の尾行を頼んだ。しかし沢木は真人を見失った。
澪がスナックに入ると、最近隣に越してきた怪しい隣人・石黒も偶然やってくる。澪は石黒と喋り、悪い人じゃなさそうだと考える。
石黒は裏で他の人物に真人の尾行をさせ、自分の部屋から澪と真人の部屋の盗聴もしていた。
澪は親友で心理カウンセラーの水樹に真人が嘘をついていることを相談。
澪は家に帰らずに真人に“本当のことを話して”と書き置きを残した。
真人は澪に「出張は嘘で、実は企業しようとしている」と話す。
死亡した南沢の体についていた白い粉はパウダーシュガーだった。スイーツ店の店長・小山田が彼女に新作スイーツをいつも送っていたことが判明する。
『死ぬほど愛して』2巻ネタバレ
真人は投資家の年上女性・真澄と不倫し、「起業する」と言って多額の金を受け取っていた。
澪は石黒と焼肉へ行き、彼が本当はIT関係の仕事をしていないと知る。その焼肉屋で火事が起こり、石黒は澪や他の客を冷静に誘導した。澪は石黒が悪い人ではないと感じた。
沢木はソミー電機に勤めている友人から、記者・南沢から彼女が殺される3日前にアポが入っていたと聞く。
石黒はスナック彩のママ・香原さつきから、前のママの名前が彩だと聞く。彩という人物は結婚を機にスナック経営をさつきに譲ったが、2年前に心臓の持病で死亡したという。
石黒は彩が運ばれた病院へ行き、担当していた医師から彩が死んだとき、旦那は海外出張していたと聞く。
石黒はマンションで澪と会い、真人が一連の殺人事件に関わっているのではないか…と話そうとする。しかしそこへ真人がやってきて一触即発の雰囲気になった。
小泉彩葉は真人が持っていた鍵から合鍵を作り、彼のアジトのアパートへ侵入。そこには鉢植えのトリカブトがあり、水槽にはフグがいた。
スイーツ店には彩葉が出勤してこない。
小山田は「彩葉は以前はスイーツ作りに熱心だったが、婚約破棄されて自殺未遂した過去がある（小山田が家に行ってバスタブで手首を切っている彼女を発見）」と話す。
心配になった澪と沢木は彩葉の自宅へ。すると彩葉は裸で首をコードで締められた状態で死んでいた。
先日死亡した記者・南沢の死体にパウダーシュガーが付着していたことや小山田がスイーツを送っていたことから、小山田は重要参考人として署に連れて行かれた。
彩葉の体内から検出された体液のDNAが、なんと小山田のものと一致。小山田は逮捕される。
真人の裏の顔：真人は澪に1億5000万円もの保険金をかけていた。来週の1周年記念旅行で富士山へ行き、樹海で殺すつもりだった。
彩葉を殺したのは真人だった。
彩葉は真人が真澄という女性投資家と不倫しているのを目撃し、それをネタに真人に迫ってきた（彩葉の目的は幸せな夫婦関係を壊すこと）。
真人は彩葉と体の関係になったが、アジトを見つけられたので殺したのだった。
パティシエの小山田が家にデリヘルを呼んでいるのは知っていたので、コン○ームから体液を採取し、彩葉を気絶させて小山田の体液を注入し、それから殺害したのだった。彩葉のスマホから他の男に「シェフと揉めてて殺されるかも」というメッセージを送信した。
真人はソミー電機に勤めてはいるが契約社員だった。
真人の過去：真人の本名は金倉俊紀（かねくら としき）で小学生の頃に震災にあっていた。俊紀も妹の茜は母が連れてきたクズな義父から暴力を受けていた。その義父が震災で瓦礫の下敷きになったとき、俊紀は木の棒で何度も叩いて彼を撲殺したのだった。
腕の火傷の痕は元はタバコを押し付けられた痕で、それを隠すためにライターで自らの腕を焼いた。
真人は青年期から現在まで犯罪を繰り返した。心臓に持病を持っていた彩にわざと近づいて結婚し、トリカブトで発作に見せかけて殺したのも真人だった（保険金を受け取った）。
『死ぬほど愛して』3巻ネタバレ
石黒が真人を調べた経緯（過去）：南沢が死ぬ前に調べていた事件が気になった石黒は、真人と澪の部屋の隣に移り住んで2人を調べ始める。
真人が阪神・淡路大震災の被害者だと聞いて死者名簿の中に神城の名前を探してみたが見つからない。
石黒はスナックのママと話し、以前の経営者で2年前に心臓の持病で死亡した彩という女性の旦那が神城真人だったと知った。
石黒は真人の母校・前橋私立大学へ。神城真人を知る近くの定食屋のオーナーに聞くと、石黒が知る真人と本物の真人は別人だと判明。
石黒は小山田と面会し、真人が真犯人だと考えていると話した。
現在：澪は水樹に連れられてお芝居を見に行く。そこにいた役者に見覚えがあった。結婚式で真人の叔父だった人だ。澪は叔父がレンタル家族だったと知り、真人を問いただす。
真人は「世話になった叔父はヤクザだったので呼べなかった」と嘘をついた。
真人は役者を使って会社の同僚を装わせ、結婚記念旅行に大阪で急な会議があって後から行くことになると澪に信じさせた。
記者・南沢夕陽が真人を調べた経緯（過去）：南沢は高校の頃の親友・彩の葬式で夫の神城真人に悲しんでいる様子がないことに違和感を覚えた。
南沢は真人がソニー電機の正社員でなく契約社員なこと。現在の妻・澪との結婚式で叔父・叔母が来ていたが、彼らはレンタル家族で呼んだ偽物だったことを突き止め、先輩貴社の石黒に話す。
石黒は以前香港で火事にあったときに救ってくれたお守りを南沢に渡した。
南沢は真人に接触し、そのカフェで真人を誰かと勘違いする健太郎という人物に会った。
健太郎は真人が先輩の金倉俊紀に似ていたので間違えたという。俊紀は10代から振り込め詐欺などを繰り返していたらしい。年齢は42歳でなく38歳のようだ。
南沢は金倉俊紀が被災していたことを知り、震災後に預けられていた北海道の施設や、俊紀の妹・茜がしばらく預けられていた神戸の施設をまわった。
そして茜と親しかった職員の山下から「茜は実父の親戚の家に預けられたが、中学の頃に家出して、今は植物状態で入院している」と聞かされる。
南沢は茜がいる病院へ。そこに真人が来ていたことを知った。
『死ぬほど愛して』4巻ネタバレ
記者の南沢が殺された経緯：真人は「妻の澪が前妻・彩の死に関係していたかもしれない」と嘘をついて南沢を店に呼び出す。真人は南沢の前には出ていかず、酔い潰れた彼女を尾行してアパートを突き止めた。
翌日、真人は配達員に変装して南沢の家に入り、彼女を殺害してパソコンなどに入っている自分に関する調査データを消去。
南沢が小山田からスイーツを送りつけられていると知った真人は、南沢の遺体を小山田の家の近くに運んで遺棄し、そこで殺されたように見せかけた。
真人の回想：真人（俊紀）は北海道で詐欺を繰り返して警察に追われ、20代前半で東京に出てきた。偶然知りあった神城真人（本物）が競馬で3000万円儲けたと聞き、彼を自宅に呼んで眠らせ、火をつけて殺害。自分が神城真人に成り代わったのだった。
その後は財産を蓄えていた心臓病の女性・彩と結婚して殺害。澪を見つけたのは自殺の名所に張り込んで、保険金をかけられそうなワケあり女性を探していたからだった。
現在（結婚1周年旅行当日）：真人は澪を言いくるめて石黒とのラインをブロックさせ、一旦仕事で大阪へ行くフリをする。
澪は滞在先の山梨の西湖へ1人で向かった。
石黒はラインがブロックされたことに不安をつのらせる。南沢の親から返してもらったお守りにSDカードが入っており、その中の情報から真人の本名が金倉俊紀（かねくら としき）で、妹の茜が自殺未遂による事故で植物状態で入院していることを知る。金倉俊紀自身は火災で15年前に死亡したとの情報がを見つけたが、俊紀が神城真人を殺して成り代わったのではないかと推理した。
富沢刑事は石黒から真人に関しての情報を聞き、死亡した小泉彩葉の体内で検出された精液を精密検査させる。そして精液に殺精子剤が含まれている（コン○ームに含まれていることがある）ことを知った。石黒が言ったように真犯人は小山田のコン○ームから精液を採取して彩葉の体内に入れた可能性が高い。
石黒は澪が西湖へ行ったと考え、宿を特定して現地に到着。
しかし澪は入れ違いで真人に呼び出されていた。
真人は澪と樹海を歩く。澪は睡眠薬を飲まされて眠ってしまう。真人は首吊りに見せかける準備をしていた。澪は偶然ハチに刺されて目を覚まし、真人が自分を殺そうとしていると気づいて逃げ出した。
澪は風穴（洞窟のような穴）の中に隠れる。しかしスマホは真人が持っている。
風穴の中に自殺したと見られる男性の死体があった。死体が所持していたスマホを充電して自分のスマホとデザリングさせ、石黒にメッセージを送ることに成功する。
『死ぬほど愛して』最終回5巻 ネタバレ完結
真人は、隠れている澪が別のスマホでデザリングをしていることに気づいた。真人は澪のバッグにGPSを仕掛けておりだいたいの位置を把握できた。風穴を見つけてその中へ入っていく。澪は隙をついて風穴から逃げ出した。
石黒は真人を見つけて棒で殴りかかる。しかし真人に押されて風穴の中に落ちてしまった。
真人（俊紀）は妹・茜が植物状態になった事件を回想する。急に自殺未遂の連絡がきた。茜の友人から、茜がデリヘルで働いていたこと。自殺ではなく、リュウジという男に妊娠させられて堕ろせと言われて押され、車に轢かれたことを聞いた。真人は怒り、リュウジを殺害した。
澪は小屋でGPSの存在に気づいてそれを野ネズミに結びつけ、真人を混乱させることに成功。
澪は石黒（穴から生還していた）と会い、2人は車で逃げる。しかし真人が運転する車に追突されて横転させられた。石黒は気絶する。
澪は襲ってきた真人をハサミで刺した。真人は穏やかな表情を浮かべ「お前になら殺されてもいい」と言って澪を抱きしめる。
警察がやってくる。
真人は樹海へ入り、あたりにガソリンをまいて火をつけ、焼身自殺した。その後、長身の男性の遺体が見つかる。
澪は富沢刑事から、真人が南沢、小泉だけでなく前妻の彩も殺していたと聞かされた。
後日、澪は水樹から「真人は生きるために立ち向かってくる澪の見たことのない一面を見て、あなたのことを本当に好きになったのかも」と聞いて複雑な気持ちになった。自分の中にもまだ真人を好きな気持ちがある。
澪は石黒と一緒に樹海へ戻った。風穴（洞窟）の中にあった死体に花をそなえるためだった。しかし死体はなくなっている。
澪は石黒に告白されてキスをするが、付き合うのは待って欲しいと言う。抱きしめられると真人を思い出してしまう。
澪の近くに怪しい人影があった。
70話 最終話の内容とラスト結末
澪は富沢刑事から真人の遺品を受け取り、口座に入っていた金は彼の妹・茜の入院費に充てることに決めた。
石黒と一緒に茜の病院へ行き、真人の遺骨をベッドのそばへ置く。
その後、看護師が茜の病室にチューリップが飾られているのを見つけた。
（真人は樹海の死体を焼いて自分が死んだと見せかけ、現在も生き延びている？）
コメント