映画『アドヴィタム』ネタバレ感想ラスト結末は?あらすじとキャスト解説

Netflixのフランス映画『アドヴィタム』(ad vitam)

Netflixのフランス映画『アドヴィタム』(ad vitam)を鑑賞。

元特殊部隊の男性が妻を誘拐された立ち上がるアクションサスペンス。

あらすじ・作品情報・キャスト・ラスト結末のネタバレ解説、視聴後の感想をまとめました。

Netflix映画『アドヴィタム』あらすじ・作品情報

ある任務失敗から特殊部隊GIGN(国家憲兵隊治安介入部隊)をクビにされたフランクは、同じGIGN部隊に所属し、現在は除隊した妻のレオと暮らしていた。

レオは妊娠しておりお腹が大きかった。帰るとアパートの部屋が荒らされている。暗殺部隊が部屋にやってきた。2人は必死に戦うが捕縛され、レオは誘拐されてしまう。

暗殺者のリーダー・ヴァナケンは「“証拠品”を持ってこないと妻を殺す」と言った。狙われたのはフランクの過去の任務のせいだった。

解放されたフランクは、警察に指名手配されながらかつての同僚・ベンに助けを求める。フランクはベンと共に妻・レオを取り戻すために戦いを挑むが…。

キャスト↓

フランク|cast
レオ|cast ステファン・カイヤール
ベン|cast ナシム・リエス
暗殺部隊のボス・ヴァナケン|cast ヨハン・ヘルデンベルグ

ちょこっと感想(ネタバレなし)

銃撃戦や接近格闘だけでなく、パルクール、バイクチェイス、パラグライダーなどさまざまなシチュエーションが楽しめるのがポイント。アクションは臨場感◎!

サスペンス要素はそこまで深くない。何も考えずに見られるアクション映画を探している人にオススメ!

映画『アドヴィタム』ネタバレ・ラスト結末

過去の回想:フランクは数カ月前にホテルで銃声がしたと連絡を受け、同僚のニコと後輩のベンと現地へ向かった。

事件へ介入する許可は降りていなかったが、銃声は最上階だと聞いたのでとりあえずロビーへ入る。しかしロビー犯人たちと遭遇。フランクは敵を倒すが、ニコが撃たれて死亡してしまう。ベンも大きな怪我を負った。

フランクは上司から「外で待つべきだった」と言われ、特殊部隊GIGNをクビになった。

事件について納得がいかないフランクは、父の形見であるワッペンについた血を解析させる。すると犯人も特殊部隊(他の組織)の人間であると判明。

実は、フランス政府が米CIAと他国の武器取引をやめさせるために米国の大佐が滞在させるホテルに特殊部隊を送り込んだが、フランクたちがやってきて銃撃戦になってしまったのだ。

フランクは記者に事件に関する情報を漏らす。

現在:暗殺者のリーダー・ヴァナケンは政府から依頼を受けて証拠品とフランクを闇に葬ろうとしてやってきた。レオを誘拐して去り、道でフランクを解放して証拠品を持ってこないと妻の命はないと言う。

フランクはアパートに戻り証拠品が入っている貸金庫の鍵を家から取ろうとする(洗面台の排水ゴミ受けのところに隠していた)。しかしすでに鍵はない。

フランクは元同僚のベンに協力を依頼。証拠品を偽装してヴァナケンたちの隠れ家へ持っていく。レオは無事だった。

フランクは偽の証拠品を渡す。殺されそうになるが位置を追跡してきたベンが敵を倒した。

フランクたちは車で逃げる。リーダーのヴァナケンたちが追いかけてくる。レオが腕を撃たれた上に破水した

フランクは車から降りて囮になる。バイクでヴァナケンから逃げ、パラグライダーを見つけて空を飛び、ベルサイユ宮殿付近でベンの車を発見。

ベンは病院に車をつける。車から出るとヴァナケンに撃たれそうになるが、パラグライダーでやってきたフランクがヴァナケンにキックを食らわせた。

フランクはヴァナケンを何度も殴って気絶させた。

フランクはかつての仲間GIGNに囲まれるが、レオを抱き抱えて病院へ入った

数カ月後、レオは無事出産を終えていた

実は洗面台の金庫の鍵を取っていたのはレオだった。彼女はそれを使って証拠品を貸金庫から取り、フランクの無罪を主張。フランクは釈放され、事件は政府の問題に発展する

フランクはレオと生まれた子供を見て幸せそうだった。ベンも微笑んでいる。

映画『アドヴィタム』感想と評価

ツッコミどころは多々ありつつ、最後に主人公フランクがかつての仲間に銃を向けられながらも動じず、意識を失った妻・レオを抱き抱えるシーンに感動

ベンは敵から逃げながら平然と運転していたけど、カメラを下に向けると実は腹を撃たれていた…っていうシーンもハードボイルドでよかった。

ベン役の俳優ナシム・リエスはNetflixサメ映画『セーヌ川の水面の下に』(2024)に出てたな〜。

前半ですぐに妻が誘拐され、そこから事件にいたる経緯を50分もの回想で見せる構成が斬新だった。回想で特殊部隊の仲間との絆を深掘りしたのはいいけど、もっと削れた気もする。

後半は、フランクが偽の証拠品を持って敵ヴァナケンを騙し、妻を奪い返して逃げただけなので、展開としては少ない。

そもそも、敵のヴァナケンはアパートでその場で脅して証拠品の鍵を取ればよかったのでは?とも思ってしまった。

フランクが囮になるために車から転がり落ちるシーンも、流石にヴァナケン撃てただろ…って感じ。

カーチェイス、バイクチェイスときて、フランクがパラグライダーに乗る展開はちょっと笑った。少なくともキャノピー(風を受ける部分)には相手の弾が当たりそうだけど。

仲間のベンが撃たれそうな瞬間に、フランクがパラグライダーキックをするシーンは面白かった。

あとはフランス政府が証拠隠滅のためにフランクを殺す…っていう設定も強引な気がした。取引や揉み消しがいくらでもできそうだ。

全体としては70点くらいのアクション映画の佳作。

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