Netflixオリジナル韓ドラ『トリガー』を鑑賞。
一般人が銃を入手できるようになってしまった韓国でキム・ナムギル演じる警官が悪を暴く!そして銃の入手ルートや社会の闇が暴かれていく!最悪な黒幕の正体とは!?
最終回まで全10話のあらすじをネタバレありでまとめました。果たして黒幕の正体は!?

最終回まで全話ネタバレ解説
1話ネタバレ
イ・ド巡査(キム・ナムギル)は新人のチャン・ジョンウ(チャン・ドンジュ)と一緒にパトロールをしていた。
イ・ドは、息子の死を企業の社長に抗議しているオ・ギョンスク(キル・ヘヨン)を実の母のように気にかけている。
あるアパートで電子足輪をつけたチョン・ウォンソンが浄水器のチェックにきた女性に暴行を加えようとし、イ・ドが間一髪で助けた。
イ・ドはソ刑事から連絡を受け、ある屋上部屋の自殺現場へ。死亡した男性が天井裏に大量の銃弾を隠していることを突き止めた。
ある日、ヨンソン受験生寮で9年間浪人中で精神が追い詰められたユ・ジョンテ(ウ・ジヒョン)が、隣部屋で性行為をしているカップルにイラついて自動小銃で彼らを射殺。
ジョンテは自分の惣菜を盗み食いした犯人を探すために寮の住人たちをどんどん殺していった。
イ・ドたちが現場に駆けつけるが、複数の警官が撃たれてしまう。
2話ネタバレ
イ・ドの過去:幼少期、父母と弟が銃を持った男に殺される事件が発生。警察署に保護されたイ・ドは置いてあった銃を犯人に向けるが、チョ・ヒョンシク(キム・ウォネ)に止められた。
現在:イ・ドが銃を撃ちまくるジョンテをなんとか倒し、逮捕した。
イ・ドはベッドの下にAK47など他国の戦争や紛争でよく使われる銃器が複数あるのをみて驚いた。
これらの銃は、先日自殺した男性の部屋で発見された銃弾と互換性がある。
ジョンテに入手ルートを尋問するが、彼は宅配便で送られてきたとしか答えず「僕はクズな人間たちを殺しただけ、法を盾に市民を逮捕するあなたと変わらない」と言い放つ。
いっぽう、コン部長(コン・ソクホ/ヤン・スンリ)はキム社長からナワバリを奪い取り、その始末をク・ジョンマン(パク・フン)にさせていた。
ク・ジョンマンと仲間はソクホの部下から見下されてイラ立っている。
ジョンマンはコン部長からキム社長を始末しておけと言われる。しかしキム社長から「たくさんの銃がある。組織を乗っ取れる!」と提案され、彼を生かして置くことに。
ジョンマンはキムの車から本物のハンドガンを見つけた。
電子足輪をしたチョン・ウォンソンのアパートにも宅配便で銃が送られてくる。
3話ネタバレ
イ・ドは銃が宅配便で配られていることを知り、ウォンソンのアパートにも銃が届いたと確信して彼のアパートへ。
ウォンソンはもういなかったが、ムン・ベクという怪しい侵入者を見つけて捕まえる。
ムン・ベクは「末期癌で自殺のために銃が欲しかった。あるサイトで銃をくれるというから応募してみたら弾だけが届いた。弾と一緒に住所リスト(銃が配布された人たちの住所が載っている)も届いた」と話す。
ウォンソンの家にウテ(ジョンマンの部下)もやってきた。住所リストを見て銃を手に入れにきたのだ。
イ・ドはウテを捕まえる。そのとき「ウォンソンが電子足輪を外して銃を持って街に出た」と連絡が入った。
イ・ドとムン・ベクやウォンソンを追って警察署へ。
班長(チョ・ハンチョル)が胸を撃たれた。
イ・ドは拳銃では対抗できないと考え、ジョンテから押収された銃器でウォンソンを追いつめ、足を撃つ。
しかしウォンソンは班長に銃を向ける。イ・ドは仕方なくウォンソンを射殺。紛争地帯で敵の少年兵を殺してしまったトラウマが蘇る。
ワン記者がウォンソンが銃で殺される場面を撮影していた。
4話ネタバレ
イ・ドは相手を未許可の銃器で射殺したことで取り調べを受け、3カ月の停職処分となった。チョ・ヒョンシク所長が迎えにきた。
ある高校では、いじめられっ子のギュジンが受験生寮での銃乱射事件をカッコいいと思い、銃をくれるサイトに応募した。ギュジンと親友のヨンドンは、カン・ソンジュンたちから酷いイジメを受けていた。
息子の死を企業の社長に抗議していたオ・ギョンスク(キル・ヘヨン)も何者かから銃を受け取る。駐車場で待ち伏せして社長に謝罪をさせ、銃で撃ち殺した。
ギョンスクは家に帰るが、住所リストで銃を探しにきたウテに刺される。
ギョンスクから社長を殺してしまった…と電話を受けたイ・ド。現場に駆けつけてウテたちを倒した。ムン・ベクもチンピラたちと戦った。
イ・ドはギョンスクを病院へ運んだ。彼女は一命を取り留める。
5話ネタバレ:黒幕の正体判明!
イ・ドはウテが持っていた住所リストを入手。銃を受け取った者たちの不安を煽るために、お互い住所が送られたようだ。
イ・ドは、ある平和な国の街で片方が青い眼のブルーブラウンと呼ばれる東洋人が銃を持ち込み、住民たちが皆銃を手にとるようになったことがある…と話す。
ムン・ベクはイ・ドに、実母に捨てられたあとで人身売買組織に売られて左目を奪われた幼少期の話しをする。
ムン・ベクの回想:人身売買組織に左目を奪われたあと、アメリカへ連れて行かれてそこでも臓器を摘出されそうになり、ギリギリのところでFBIに助けられた。
ムン・ベクはその組織のメンバーに復讐し、裏組織・IRUのボス・ジェイクに気に入られて青い瞳の左目を移植された。
ムン・ベクは巨大なビルでコンタクトを外す。青い眼だった。韓国で銃を配っている黒幕・ブルーブラウンの正体はムン・ベクだった。
6話ネタバレ
ムンは日雇い労働者を使ってたくさんの銃を市民にばら撒くように部下たちに指示した。
ムンはいじめられっ子のギュジンに会い、銃の撃ち方を教える。
後日、チョンイル高校の出入り口がチェーンで塞がれた。銃声が響く。
撃ったのはギュジンではなくヨンドンだった。ヨンドンは逃げ惑う生徒たちを撃ち殺し、イジメの首謀者カン・ソンジュンを狙う。
イ・ドが高校に突入し、銃を持ったヨンドンを気絶させた。
しかし、さらなる銃声が響く。ギュジンだった。ムン・ベクから銃を渡されたのだ。
7話ネタバレ
イ・ドがギュジンを説得。彼はなんとかソンジュンを撃つのをやめ、連行された。
イ・ドはムン・ベクが黒幕だと確信して捕まえようとする。しかし、ムン・ベクは姿を消した。
ムン・ベクはコン部長に電話をし、キム社長の倉庫にたくさんの銃があると伝えた。
コン部長は「銃の流通に手を出せば軍隊に鎮圧されて組織が壊滅する」と考えてイ・ドに連絡。キム社長については「ジョンマンが勝手に殺した」と嘘を伝えた。
コンはジョンマンのアジトを探り、キム社長を匿っていると確信。その情報をイ・ドに教える。
翌日、キム社長がコン部長のオフィスにやってきて撃ち合いをし、2人とも死亡した。
ジョンマンは、今までなめた態度をとってきたコン部長の部下たちを銃で射殺。
ジョンマンたちはコン部長の金を持ってアジトに戻る。そこへイ・ドが突入して撃ち合いになった。
8話ネタバレ
ジョンマンは車で逃げるが、イ・ドの狙撃を受けて倒れ、逮捕された。
銃のバラマキに関して、ムン・ベクが幹部を務める闇の組織・IRU(インターナショナル・ライフル・ユニオン)がバックにいることが判明する。
ムン・ベクはワン記者を買収し、銃事件の現場を撮影させて記事を広めさせ、国民の恐怖を煽った。
ムン・ベクの回想:アパートの自殺者(第1話)は、幼い頃にムン・ベクの左目を奪い取った人身売買組織の1人だった。彼はムン・ベクに殺されたのだ。
いっぽう、ヒョンシク所長は遺体安置所で絶望していた。娘のセヨンが不動産詐欺に引っ掛かり絶望して自殺してしまったのだ。
所長は銃を手に入れ、詐欺犯を襲撃する。通報を受けたイ・ドが急いで現場に向かった。
9話ネタバレ
所長は道の真ん中で詐欺犯を撃ち殺そうとしていた。
イ・ドは「あなたが銃で強盗殺人犯を殺そうとした幼い頃の自分を止めてくれたことで、自分の人生は救われた」と説得。
所長は銃を下ろした。しかしそこにムン・ベクが現れ、所長とイ・ドを撃つ。所長はイ・ドを守って死亡した。イ・ドも重傷を負って倒れる。
ムン・ベクはカメラに向かって「望んだ国民全員に銃を与える」と発表。銃社会で恐怖に怯えるようになった国民がこぞって銃を注文する。そして、たくさんの事件や事故が起こった。
国家非常事態宣言が出された。
回復したイ・ドは所長とセヨンの葬式を終え、ムン・ベクに立ち向かうことを誓う。
最終回10話ネタバレ
病院では、同僚からイジメを受ける看護師のパク・ソヒョンが銃を手に取っていた。
ソウルの広場では銃の自由化を求める人たちと銃規制の人たち2つのデモ隊が衝突しそうだった。
ムン・ベクはあるビルにイ・ドを呼び出し「誰もが銃を持てる平等な新世界を作りたい」と言った。イ・ドが母と慕うギョンスクが実は車の中で、ムン・ベクに「(銃をくれて)ありがとう」と言っていたことも話した。
広場ではトラックの扉が開き、たくさんの銃が現れた。デモの参加者たちが銃を手に入れるために必死になり、周囲はパニックに。
ムン・ベクはエレベーターで広場へ。イ・ドが部下たちを倒してムンを追った。
硝煙弾で視界が不明瞭な中、ムン・ベクは自分に向けて引き金を引く。銃声が響き、デモの参加者たちはパニックになって銃を撃ちまくり、銃撃戦になった。
イ・ドは銃を捨て、立ち尽くしている少年を守った。その様子が全国に生中継される。
銃撃戦は静まった。イ・ドも少年も助かる。
イ・ドが少年を身を呈して守った行為によって、国民たちの間で銃を警察に返却する動きが広まる。看護師のパク・ソヒョンも銃を返した。
ムン・ベクは一命を取り留めたが、意識不明の重態。全身に癌が広がっていることもあり先は長くないようだ。組織の殺し屋がムン・ベクを殺しに来た。
派出所の勤務に戻ったイ・ドは、デモから救った少年と再会する。
韓国ドラマ『トリガー(2025)』終わり
韓ドラ『トリガー』最終回まで視聴した感想と考察
ムン・ベクは幼少期に人身売買という悲惨な目にあったことで、銃があればその時に自分を守れたと思った。そこで誰もが平等に銃を手にできる社会を作ろうと考えたのだろう。
ムン・ベクは組織の殺し屋に殺されてしまったと考えられる。この結末はムン・ベクが消えても、韓国に銃を持ち込もうとする勢力は消えていない示唆である。
「銃があれば身を守れる」日本にいたら突拍子もない考えかもしれないが、銃社会アメリカだと銃で身を守る考え方の人も多く、本作はアメリカの様相を反映したものである。
現実問題として銃がない社会が1番いいが、誰もが銃を持っている時代だと自分も銃を持たないと不安になる。そんなジレンマが可視化されていた。
社会的な弱者が銃を持つことによって心のトリガーを引いてしまうテーマも興味深い。
感想としては、序盤はシリアスで面白かったが、後半にかけてどんどんシチュエーションが現実離れしてきたのが気になった。
バディかと思われたムン・ベクが黒幕だったどんでん返しは良かったが、物語にエンタメ性を求めた結果、社会派のテーマが薄れて緊張感が無くなった気もする。
全体的には楽しめたが、ちょっと惜しい部分もある作品。





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