映画【推しの子】The Final Actネタバレ感想,カミキヒカルの最後を考察&実写版解説レビュー

演技について

普段は映画をレビューするときに、監督や俳優などを批判したりはしない。映画は多くの人が関わる総合芸術であり、たとえひどい内容でも特定の個人の責任にはできないからだ。

ただ推しの子のストーリーに関しては、演技に関して少し難があるなと感じてしまった。

転生の設定にくわえて劇中劇などメタにメタが重なるような構造のため、相当な経験と演技力が要求されるからだ。

若手の俳優たちは皆下手ではなかったし、頑張っていたと思う。

ただ、転生した人物の超複雑な感情や、劇中劇(『15年の嘘』)を微妙に演じ分けて奥行きを持たせるような技量は持っていなかったと感じた(ごめんなさい)。

おそらくは二宮和也さんと同じかそれ以上のベテランが演じなければ説得力が出ないストーリーなのだが、キャスティング的に若手しか配役できないジレンマ。

アマプラの悪質?な課金システム

映画の最初の1時間をプロローグ(前日譚)として使う構成は正直どうなのかと思った。

前日譚プラス最後の展開のみで構成されていたので、映画としてジェットコースターのような緩急が感じられない。

内容や構成的にはドラマ版でそのまま9話・10話として放送した方がまとまりが良かったように思える。

一旦劇場公開して私たちからお金を吸い取り、そのあとアマプラでも公開して再び課金させる二重徴収システムなのだろう(ドラマを見るために1ヶ月だけ登録していた人たちに。再度登録させる。世知辛いw)

映画を先に公開してドラマをアマプラで放送した『沈黙の艦隊』や、劇場公開後にWOWOWでドラマを公開した『ゴールデンカムイ』などと同じシステムだ。お金は効率よく稼げるのだろうけど、壱映画好きとして、映画だけで完結しないコンテンツモデルはどうなんだろうと思う。あくどくない?

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