Netflixのフィリピン映画『アウトサイド』(Outside)を鑑賞。フィリピン映画史上初のゾンビ映画らしい。フィリピン映画に詳しいわけではないけど、とにかくゾンビのビジュアルや挙動が気持ち悪くて素晴らしかった。
Netflix映画『アウトサイド』あらすじ
突然ゾンビ感染者が増えて終末世界に。フィリピンの家族、父・フランシス、母・アイリス、長男・ジョシュ、次男・ルーカスは、フランシスの実家にやってくる。
フランシスは自殺した父を発見。形見として時計を取る。さらにゾンビ化して胴体がちぎれた母親を発見。銃で撃ち殺した。フランシスは両親の遺体を埋める。
フランシスはこの家が安全だといい、立て篭もることを提案。しかし妻のアイリスは外でもっと安全な場所を探したいと言い意見を対立させる。
アイリスの言う通りに北に向かってみるが、ゾンビに襲われて実家に戻るハメに。
実はフランシスとアイリスはある秘密を抱えていた。
フランシスはかつてこの家で父親から虐待を受け、トラウマを持っていた。
フランシスは何故か長男のジョシュには冷たかった。
フランシスは次第に正気を失っていく…。
映画『アウトサイド』ネタバレ感想:インパクト抜群だけど
フィリピン初のゾンビ映画らしいが、ビジュアルやグロさに関しては文句なかった。むしろ日本のゾンビ映画よりもビジュアルに関しては全然クオリティが高いと思う。
最初にゾンビ化したフランシスの母親の胴体がちぎれるシーンが強烈!
またゾンビが人間から転化する前に喋っていた言葉(死ぬ直前の言葉)をずっとつぶやいている設定も素晴らしい。「ごめん、ごめん…」とかずっと喋りながら襲ってくるゾンビは不気味で怖かった。
ストーリーはゾンビものでありながら、DVのトラウマを持った父・フランシスの暴走と妻や息子の葛藤が主軸。追い詰められて精神錯乱していくラストの過激な展開に引き込まれる。
ただゾンビと戦うシーンが少なく、物語にも起伏が少なかったので中盤はやや退屈に感じてしまった。虐待のトラウマとゾンビモノを組み合わせるコンセプトは良かったが、それで物語がすごく面白くなっているかと言われれば微妙なところ。ハリウッド映画と比較すると、無駄で間延びしたシーンも結構多かった(その独特の間がフィリピン映画の良さなのかもしれないが)。
ストーリーに関しては色々思うところもあるが、ゾンビの気持ち悪さとグロテスクさは十分表現できていたので、フィリピンゾンビ映画にこれから注目するべきかもしれないい。
次のページでは時計が意味するもの、なぜゾンビが人間だった最後の瞬間の言葉を喋るのか考察していく↓↓
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