Netflix『ラ・パルマ』最終回までネタバレ&感想,巨大津波に襲われる一家のラスト結末解説

Netflixドラマ『ラ・パルマ』(La Palma)

Netflixドラマ『ラ・パルマ』(La Palma)を鑑賞。

休暇でラ・パルマ島を訪れていた家族が火山の噴火と津波の脅威から逃げるリアリティたっぷりのディザスター作品! 緊張感の中に生まれる人間ドラマも魅力。

最終回までの全話ネタバレあらすじと、最終回の感想をまとめた。

Netflix『ラ・パルマ』あらすじ・作品情報

配信開始 2024年12月12日
話数 全4話
制作国:ノルウェー
英題:La Palma
原案・制作|マーティン・サンドランド他

あらすじ:クリスマス休暇でスペイン領カナリア諸島にあるラ・パルマ島へやってきたジェニファーたち家族。一見幸せそうだが、それぞれが問題を抱えていた。

地質調査学者のマリアは、火山の異常を検知しており、このままでは山が崩れて超巨大な津波が起こると考える。しかし政府はなかなか避難警告を出してくれない。

ついに火山が噴火し、ジェニファーたちは島から脱出しようとするが…。地上最悪レベルの災害が待ち受けていた。

ちょこっと感想

ラ・パルマ島の海や山など自然が美しい。ディザスター(災害)がメインだけど、登場人物の人間ドラマが群像劇のように描かれていて見応えがある。

1〜3話までは徐々に危機が積み重なっていく展開で、本格的なディザスターは最終回の4話から。

超巨大な津波は東日本大地震を経た我々日本人にとっては少々重いテーマだ。

映像がかなりリアルなので臨場感があり、スリルも満点。いろんな意味で見る価値のある作品。

Netflix『ラ・パルマ』キャスト

ジェニファーの家族↓

Netflixドラマ『ラ・パルマ』のキャスト

ジェニファー|cast イングリッド・ボルゾ・ベルダル

フレドリック|cast アンドレス・バースモ

サラ|cast アルマ・ギュンター

トビアス|cast ベルナルド・ストーム・ラガー

イェニス|cast ソービョルン・ハール

チャーリー|cast ジェニー・エヴァンセン

地質研究所の関係者↓

マリア|cast テア・ソフィー・ロック・ネス

エリック|castアムンド・ハーボー

アルバロ|cast ホルヘ・デ・フアン

ハウクル|cast オラフル・ダッリ・オラフソン

Netflix『ラ・パルマ』全話ネタバレ解説

1話ネタバレ

ジェニファーとフレドリックは、17歳の娘のサラ、自閉症の息子・トビアスを連れてラ・パルマ島へクリスマスバカンスへやってくる。夫婦はこのところ関係が良くなかった。

フレドリックはプールで遊んでいたトビアスを見失って焦る。トビアスは海を見ていた。たくさんの海亀が一定方向に泳いでいる。

娘のサラは同じ年代のチャーリーが気になる様子。

いっぽう、地質研究所のマリアと同僚のハウクルは山に設置した計器の異常に気づいて現地へ。洞窟ではコウモリがたくさん死に、天井に大きな亀裂が入り、水漏れしていた。

マリアは上司のアルバロに「火山が噴火して山が崩れる可能性があり、そうなると超巨大な津波が起こる」と言う。しかしかつて避難警告を出して自分の立場が危うくなったアルバロは首を縦に振らない。

マリアとハウクルは再び山へ行き、山頂付近に巨大な亀裂が入っているのを見つける。ガスが吹き出してきた。マリアたちは逃げるが意識を失う

2話ネタバレ

マリアは病院で目を覚ました。マリアは「2004年にタイで津波に遭い、家族が犠牲になった」とアルバロに話す。

アルバロは事態を重く見て官僚のペトラに避難警告を出すように言った。大臣と会議をして危険を伝えるが、対応は遅そうだ。

アルバロはマリアやアナたち同僚に「ラ・パルマ島にいれば命はないから船で隣のテネリフェ島へ行き、そこから飛行機に乗れ」と言う。アルバロは最後まで残るつもりだった。

マリアは無銭飲酒で捕まりそうな弟・エリックを助けようとして、逆に自分が公務執行妨害で逮捕される。

いっぽう、サラはチャーリーに彼氏がいると思って落ち込む。さらに両親が大喧嘩しているのを見て精神が追い詰められ、1人でマドリード行きの飛行機に乗ろうとする。

サラは外務省に勤める伯父・イェニスに金をせがむ。イェニスは慌ててすぐにジェニファーのところへ戻れと言った。しかしサラは聞かないで飛行機に乗り込んだ。

ラ・パルマの火山が噴火する。離陸した飛行機のエンジンに火山灰が入り、墜落した

イェニスから連絡を受けたジェニファーとフレドリックは墜落した飛行機にサラが乗っていたと知り、絶望する。

しかしサラはホテルの部屋に戻っていた。飛行機に乗る直前でチャーリーから好きとメールを受け、降りていたのだ

サラとチャーリーはキスをして一夜を共に過ごす。

3話ネタバレ

外務省に勤めるイェニスは官僚のペトラから夜中に噴火と津波の件で連絡を受け、カリンら同僚に招集をかける。避難計画が練られていく。

イェニスは機密情報だと知りながらジェニファーに連絡し、今すぐにラ・パルマ島からテネリフェ島へ移動するように伝えた。サラはチャーリーを探すが見つからなかった。

家族はフェリーに乗ろうとするが、父・フレドリックは遅れて乗れなかった。

ついに火山と津波被害の避難警告が出される。周辺地域は大パニックになった。

エリックはマリアを留置場から出し、モーターボートでテネリフェ島へ向かうことにする。フレドリックも加わった。

ボートの前に着くが、エリックは自分が留置場から出した犯罪者に撃たれて死亡。マリアは泣き叫んだ。フレドリックがその犯罪者を海で溺れさせる。

フレドリックとマリアはボートに乗った。

病院から出たハウクルは逃げる時間はないと悟り、地質研究所にいるアルバロと酒を飲み交わす。

最終回4話ネタバレ

イェニスは津波の研究者から、計算上2つの津波が打ち消し合う地点がテネリフェ島のラ・カレータ湾にあり、そこへ行けば助かる可能性があると聞く。

アルバロとハウクルは自分たちはもう助からないと悟り、山へ登って2人でマグマの噴出を眺める。本格的に火山が噴火し、2人は地割れに飲み込まれて死亡した

山が崩れて海になだれ込み、超巨大な津波が起こる。テネリフェ島に津波が来るまであと20分だ

イェニスはもたもたしている官僚たちを差し置いて、避難場所であるラ・カレータ湾の座標をメディアに伝えた。

ジェニファーたちはテネリフェ島の空港へ来て飛行機に乗る。サラは空港に来ていたチャーリーを見つけ、機内から降りた。

ジェニファーとトビアスは戻ってこないサラを探すために飛行機から降りる。サラとチャーリーは入れ違いで飛行機に乗った。

海の方向に超巨大な津波が見える。ジェニファーはもう飛行機は間に合わないと考え、イェニスが伝えた座標の場所まで車で急ぐ。

サラとチャーリーが乗った飛行機は離陸前に津波に飲み込まれてしまう

フレドリックとマリアは超巨大津波を背後に見ながらボートでラ・カレータ湾に入る。津波は打ち消しあって弱まり、なんとか助かった

ジェニファーたちもやってくる。飛行機の中で津波を受けたサラとチャーリーもなんとか助かり、ラ・カレータにヘリでやってきた。家族は抱きしめ合う

イェニスはカリンからジェニファーが無事だと聞いて胸を撫で下ろす。イェニスとカリンは抱きしめ合った。

ラ・パルマ湾の噴火と津波は人類史場最悪の大災害となり、スペイン各地やアフリカ北部でも甚大な被害が出た。

その後、マリアはダイビングで亀を見ながら死んだ弟・エリックを想っていた。

Netflix『ラ・パルマ』最終回まで見た感想と考察

本格的なディザスタードラマながら、映画ラブ・アクチュアリーのようにクリスマスを舞台に恋愛の群像劇や人間ドラマをはさんでいるのが良かった

ジェニファーとフレドリックの夫婦関係、サラとチャーリーの恋愛、マリアとエリックの姉弟の絆。

1番良かったのは外務省のイェニスとカリンがお互いにクリスマスおひとり様で、最後に抱きしめ合う結末(この2人が1番ラブ・アクチュアリーっぽい)。

全体的に映像は非常に美しくて迫力があった。

ただ、最終回で飛行機ごと超巨大津波にのまれたサラとチャーリーが助かっているシーンとかは若干ご都合主義に見えた。

あくまで津波を乗り越える家族とその周辺の人間ドラマを描いた作品であり、津波被害のリアルはメインではなかった印象。

まとめるとディザスターの佳作。ただ正直、日本のディザスター作品よりレベルは高いと感じた。

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