Netflixオリジナルドラマ『さよならのつづき』を鑑賞。
恋人との切なすぎる別れを経験した有村架純が坂口健太郎と運命的に出会う感動作。
最愛の人とのさよならからストーリーが始まるコンセプトが胸に刺さる?刺さらない?2人の関係は不○に見えることもあり、賛否両論になっている。
最終回まで全8話のあらすじネタバレ、視聴後の感想、ピアノ曲「I WANT YOU BACK」の考察をまとめました。
- 『さよならのつづき』あらすじ&相関図
- 『さよならのつづき』最終回まで全8話ネタバレまとめ
- 『さよならのつづき』ネタバレ感想:ヒロインのキャラとキラキラ運命に賛否
- 最終回の結末を考察:ピアノ曲 I WANT YOU BACKの意味
- 『さよならのつづき』作品情報・キャスト
『さよならのつづき』あらすじ&相関図
キャスト相関図
『さよならのつづき』あらすじ
舞台は北海道の小樽。
菅原さえ子(有村架純)は恋人の中町雄介(生田斗真)から雪山を走るバスの中でプロポーズをされてOKする。しかしバスは雪崩で横転。雄介はさえ子を守って死亡した。
臓器ドナーの意思表示をしていた雄介の心臓は、成瀬和正(坂口健太郎)に移植されていた。
数カ月後、どうにか雄介の死を乗り越えようとしていたさえ子は、勤め先(コーヒーの流通会社・茜)に復帰する。
そして仕事の関係で雄介と出会った思い出の場所=ハワイへ。現地に着くと空港のピアノで雄介と同じ曲を演奏している成瀬和正を見つける…。果たしてこれは運命の出会いなのか?
さえ子と雄介の心臓を持つ成瀬は小樽の電車内でも偶然出会い、仲を深めていく。しかし真実を知って驚きと困惑を隠せなかった。
『さよならのつづき』最終回まで全8話ネタバレまとめ
第1話:プロポーズのつづき
菅原さえ子(有村架純)は恋人・中町雄介(生田斗真)と雪山でプロポーズを受けてOKする。
しかし雪崩事故に遭い雄介を失う。病院で婚約指輪を渡され、悲しみに暮れるさえ子。
数カ月後、雄介が夢見た家で1人暮らすさえ子に、彼の心臓を移植された成瀬和正(坂口健太郎)から手紙が届く(お互いに匿名)。
さえ子は悲しみを抱えながら仕事に復帰。心配するハワイでコーヒーを栽培するヒロ(三浦友和)を訪ねる中で、雄介との思い出が蘇る。成瀬は弾けないはずのピアノを弾き、さえ子と運命的にすれ違う。
第2話:いのちのつづき
少し前の出来事。成瀬は心臓病を患い余命を覚悟していたが、雄介の心臓を移植され健康を取り戻す。成瀬の妻・ミキは性格が変わって明るくなった夫の姿に戸惑いながらも支え続ける。
ハワイの空港で成瀬が偶然「I want you back」を演奏し、それを探すさえ子とすれ違う。新たな日常を築く成瀬は、自分に湧き上がる雄介の記憶の断片に驚きつつ、小樽を走る電車内でさえ子と再会。コーヒーを通じて惹かれ合いながらも複雑な感情を抱く。
第3話:記憶のつづき
成瀬とさえ子はコーヒーを通じて交流を深めるが、さえ子は雄介を想う気持ちを抱えつつ、距離を取ろうとする。
一方、成瀬は自身に宿る雄介の記憶の断片に戸惑いつつ、ドナーが雄介だったことを知る。
ミキは夫の変化に不安を抱えつつも、成瀬を受け入れようとする。
さえ子は成瀬に惹かれながらも彼の中に雄介を見てしまい、複雑な心情をつのらせる。
第4話:誕生日のつづき
さえ子は雄介との誕生日を思い出し、成瀬との距離を取る決意をする。しかし大学のカフェ事業を通じて再び関わることに。台風で帰宅できなくなった学生たちに協力した夜、成瀬はさえ子に誕生日を祝福する言葉を送る。その言葉は、かつて雄介が語った言葉と同じだった。
2人は互いの存在が過去の痛みを呼び覚ますことに戸惑いながらも、心の繋がりを意識し始める。
第5話:嵐のつづき
成瀬は雄介の事故現場を訪れ、さえ子と再会する。2人は雄介の心臓が成瀬に移植されたことを確信する。さえ子は成瀬の胸に耳を当て、雄介の心臓の鼓動を聴いた。
成瀬はカフェオーナーの健吾から雄介の過去を聞き、さえ子への想いと雄介の記憶の間で揺れる。
一方、さえ子は成瀬=雄介なのか?と関係に苦しみ、前に進むべきか迷いながらも成瀬の優しさに触れて複雑な想いを抱える。
第6話:運命と偶然のつづき
成瀬とさえ子は雄介の故郷を訪れ、彼の過去や家族との関わりを知る。
ミキは成瀬とさえ子の関係を知り、動揺しながらもさえ子にもう会わないでください!と懇願した。
第7話:人生のつづき
さえ子は成瀬に、もう会わないようにする…と言った。雄介のことは今も愛している。いっぽうで成瀬のことも好きになっていて、その気持ちも割り切れない。
さえ子は会社をやめ、日本から出ることを決意。トランクに荷物を詰め込んで出ていく。
成瀬はいてもたってもいられずさえ子の家をたずねる。しかし家には荷物もない。成瀬は駅まで走った。しかし心臓の拒絶反応による痛みで倒れてしまう。
最終回第8話:さよならのつづき
さえ子は仕事をやめてハワイのヒロの農園で新しい生活を始める。
一方、成瀬は雄介の心臓の鼓動と自分の命の終わりを感じてハワイへ行き、さえ子と最後の時間を過ごす(セッ○スはなし)。
さえ子に雄介の心臓との最後の別れをさせてあげたかったからだ。
成瀬は日本へ帰り、妻・ミキと抱き合う。そして数カ月後に死亡。
さえ子は成瀬と雄介の死をハワイで感じとった。
さえ子は新しい人生を生きる決意をする。ミキはさえ子と毎年会う約束をした。
↓最終回まで全8話のネタバレ詳細の解説はこちら↓
『さよならのつづき』ネタバレ感想:ヒロインのキャラとキラキラ運命に賛否
良い点:設定とロケーションが最高
演出は割とコテコテだけど、ヒロインが死んだ恋人の心臓を移植されて記憶を受け継いだ男性に出会う設定には感動せざるを得ない。北海道やハワイの最高のロケーションが楽しめる。そして米津玄師の主題歌「Azalea」がココロに沁みる。
『さよならの続き』はズルいけど泣けちゃう作品だ(そしてコーヒー好き必見)。脚本の岡田惠和と坂口健太郎は映画『余命10年』でもタッグを組んでおり、その作品も良かった。
2022年には満島ひかり×佐藤健で記憶喪失の彼女と再会するドラマ『First Love 初恋』がヒットしたが、それと似たコンセプトを感じた。
ダメな点:ヒロインのキャラや不倫が微妙
さえ子(有村架純)の言動が少女漫画チックすぎる(変にサバサバしてて気取っている)のがちょっと気になる。雄介を失った悲しみを抑えているのは随所で見えてくるんだけど、意見の押し付け感・独りよがり感が強すぎて「近くにこんな人いたらキツイな」って気持ちになる。
他の登場人物もみんな心が綺麗すぎて人間味が薄め。良くも悪くも全体的にキラキラしすぎでワザとらしさが感じられる。その辺でも賛否がわかれるだろう。ヒグマが突然出てくるのも笑えた。
さらに『さよならのつづき』はさえ子と成瀬の関係が不倫にも見えるためモヤっとする。ネットでもそこで評価が真っ二つに分かれている。
最終回の結末を考察:ピアノ曲 I WANT YOU BACKの意味
ネタバレ1:心臓移植で記憶転移が起こる
心臓移植で記憶転移が起こる可能性については聞いたことがある人も多いだろう。科学的に確定してはいないが、臓器移植を受けた人が生前のドナーの味覚に変化し、同じ趣味をはじめたりするものだ。記憶まで受け継いだ例もあるらしい。
さえ子(有村架純)が恋人の臓器が移植された成瀬(坂口健太郎)に出会う。成瀬は嫌いだったコーヒーを自分で淹れたくなり、さえ子の顔がフラッシュバックするシーンには感動。しかし成瀬には最愛の妻・ミキがいる。この微妙な関係が良さでもあり、引っかかる部分でもある。
妻のミキは地味な成瀬が好きで結婚した。しかし成瀬は心臓移植を受けてから明るくなり、ミキは困惑する。そこが面白い。
ネタバレ2:最終回の結末の賛否、不倫なの?
最終回まで視聴してかなり気になったのは、成瀬に最愛の妻・ミキがいることもあってさえ子と成瀬がどんな関係になれば正解なのかよくわからなかったこと。
ミキがいるためにさえ子と成瀬が惹かれていく展開に素直に感情移入できなかったし、不倫っちゃあ不倫なのでモヤっとした。
「雄介の心臓はさえ子のもの」といえるので厳密に言えば不倫とは少し違う。ただ、さえ子は「成瀬自身のことも好になっているかも」と言ってしまっている。その辺の微妙な感情が繊細に表現されているとは言えないため、ネットで「不倫じゃん…」と断じられてしまうのではないか。
不倫だから最後に成瀬が死亡する結末で終わらせるしかなかったのかなあ…と微妙な感情になった。
→最終回まで全8話のネタバレ解説と考察続き「ピアノ曲 I WANT YOU BACKの意味」はコチラ←
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『さよならのつづき』作品情報・キャスト
配信日:2024年11月14日
話数:全8話
監督:黒崎博
脚本:岡田惠和
原作:なし、ドラマオリジナル
英題:Beyond Goodbye
菅原さえ子|cast 有村架純
成瀬和正|cast 坂口健太郎
中町雄介|cast 生田斗真
成瀬ミキ|cast 中村ゆり
ヒロ|cast 三浦友和
篠田|cast イッセー尾形
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