映画『六人の嘘つきな大学生』真犯人は…ラスト結末や動機ネタバレ感想,伏線の徹底考察,面白くない?

映画『六人の嘘つきな大学生』
映画『六人の嘘つきな大学生』

映画『六人の嘘つきな大学生』(6人の嘘つきな大学生)を鑑賞。

就活生が最終面接のディスカッションでお互いの悪事を責め合う設定が面白いタイプの作品。いっぽうでラスト結末や真犯人、行動原理についてはかなり疑問?!に思うところがあった。忖度なしで解説していく

映画『六人の嘘つきな大学生』あらすじ

有名IT企業スピラリンクスの最終選考まで残った6人の就活生↓

  1. 嶌衣織(浜辺美波
  2. 波多野祥吾(赤楚衛二
  3. 九賀蒼太(佐野勇斗
  4. 矢代つばさ(山下美月
  5. 森久保公彦(倉悠貴)
  6. 袴田亮(西垣匠)

最終選考の方法はグループディスカッションで、出来によっては全員合格もあり得るという。6人は毎週集まり、ディスカッションの対策をしていくうちに親友のような関係になった。

しかし最終選考の直前に会社からメッセージが入り、ディスカッションで内定者を1人だけ決めてほしい。内定者は1名だけだという。

衣織は波多野にあるお願いをした。

そして最終面接。6人が部屋に入る。ディスカッションの時間は1時間半だ。波多野が、15分ごとに投票して、最終的に得票数の多い人を内定者にしようと提案し、その案が採用される。

しかし部屋の隅に封筒が置かれていた。その中には6人それぞれに当てた小さな封筒が入っていた。封筒にはそれぞれの秘密が書かれており暴露写真もあった

袴田の秘密は、学生時代に野球部に所属していて、いじめで部員を自殺に追い込んだと書かれていた。みんなは驚愕し、袴田に投票するものはいなかった。

それぞれの秘密が暴かれていく。果たしてこんな仕掛けをした犯人は誰なのか!?

ラスト結末までの解説はコチラ

映画『六人の嘘つきな大学生』ネタバレ感想:ラスト結末に色んな意味で驚愕

良い点とダメな点

設定は良かった。内定者を1人決める最終ディスカッションでそれぞれの過去の秘密が暴露される展開がすごくキャッチーでワクワクした。

ただテンポもわりかしゆっくりな上にワンシチュエーションなので中だるみがすごい。さらに中盤からラストにかけて、登場人物それぞれの行動原理がガバガバでリアリティがないのがすごく気になって全く感情移入できなかった。就活生の死に物狂いの心情は表現されていた。就活生が見たら楽しい映画なのだろうか?

省略された伏線について:最後の封筒の内容は?

原作をこれから読んでみようと思うが、少し調べてみると原作は伏線がめちゃくちゃ緻密に描かれていて印象が全然違うようだ。

原作小説にあった嶌衣織が事故で足に障害を抱えている伏線や、嶌衣織の封筒の中身=同居している兄が薬物依存症などのくだりが映画では省略されている。

真犯人の動機が意味不明すぎ…

映画版はそれぞれの行動原理が理解しがたいところがあった。そのせいで正直いって面白くなかった。

「面接で暴露の封筒を置いた犯人は九賀だった。理由は、1年前にこの会社の2次面接で優秀な先輩が落とされ、人事の能力に疑問を持ったからだった。最終面接に残った6人の過去を暴いて、会社の人事が無能だと証明したかったのだ…いやいや、さすがにその動機でそこまでする?!納得できない。

世の就活生が無能な人事を憎む気持ちがストーリーに反映されているのだろうけどリアリティが無さすぎる。さらに、自分も面接で落ちてもいいと思って仕掛けているのだから、鑑賞者が考えているゲームのルール(受かるために汚いことをやっている)自体が初めから違ったわけで、モヤっとする。

あと、追い詰められた波多野が「俺がやった」と嘘の自白をする意味がわからない。いくら絶望していたからってそんな自白する?衣織を守りたかったのかもしれないけど、衣織が犯人だと責められていたわけじゃないし…。

最後は真実がわかってみんなで感動の別れ…みたいになるけど、全然納得できなかった。衣織の過去の秘密だけ暴露されていない(波多野が封筒を持ち帰って燃やし、九賀も語らなかった)のも地味にモヤっとする。

設定が良かっただけにラストにかけてフラストレーションが溜まった作品だった。

次のページでは「就活生と月の対比」について考察、本作が何を言いたかったのか?解説していく↓↓

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