
Netflixドラマ『イクサガミ』を鑑賞!
最終回まで全6話あらすじネタバレ解説、蠱毒の黒幕の正体、最終話まで視聴した“正直な感想”と考察、続編・シーズン2ある?をまとめました!
Netflixドラマ『イクサガミ』キャスト相関図・登場人物の解説↓

Netflix『イクサガミ』最終回まで全話ネタバレあらすじ解説
1話ネタバレ
戊辰戦争から10年。武士は廃刀令で特権を失っていた。
かつて人斬り刻舟と呼ばれた伝説の武士・嵯峨愁二郎(さが・しゅうじろう/岡田准一)は、娘のりんをコレラで亡くしてしまう。
愁二郎の妻・志乃(吉岡里帆)もコレラにかかっていた。しかし治療費はない。コレラの流行と貧困で村は壊滅寸前だった。
そんな中、「5月5日に京都の天龍寺で賞金10万円が出る武芸大会が開催される」と各地方にチラシが配られる。愁二郎は、妻や村人たちを救うため、武芸大会の会場へ行き、参加を表明。292名もの武人が集まっていた。
それぞれに番号が書かれた木札が渡される。木札は1枚1点。
進行役の槐(えんじゅ/二宮和也)がルールを説明する。
- 最終目的地は東京(江戸)
- 東海道の各関所(①天龍寺総門②伊勢国関③三河国-地鯉鮒④遠江国-浜松⑤駿河国-島田⑥相模国-箱根⑦武蔵国-品川)を通過しなければならない
- 各関所は設定された木札の点数に達しないと通過できず、必要な木札はどんどん多くなる
- 誰にも蠱毒のことを話してはならない
- 1カ月後の6月5日には東京についていること
- 途中リタイアは不可、木札が自分の首から離れて10秒経ったら脱落(死)
- 掟を破ったら処罰(死)
天龍寺を通過するのに必要なのは2点。つまり他の参加者から奪って(倒すか殺すかして)木札を1つ手に入れなければならない。
参加者の1人として来ていた警察官の安藤神兵衛(あんどう じんべえ/山田孝之)は「廃刀令違反で全員逮捕する!」と言ったが、槐の部下・櫻(さくら/淵上泰史)に首を斬られて殺される。
ついに蠱毒のゲームが開始。無骨(伊藤英明)が隣にいた者を斬り、全員での殺し合いが始まる。
愁二郎は戊辰戦争のトラウマで刀が抜けなかった。愁二郎は逃げ惑う少女・香月双葉(藤﨑ゆみあ)を発見。死んだ娘・りんの姿が重なり、彼女を守ることにする。
愁二郎は1人の参加者から木札を奪い、双葉に渡す。元・伊賀忍者の柘植響陣(東出昌大)が殺した人物の木札をなぜか愁二郎に渡した。
愁二郎は薙刀を振り回す立花雷蔵(たちばな らいぞう/一ノ瀬ワタル)を倒し、双葉とともに第1ステージの天龍門をクリアする。
2話ネタバレ
愁二郎と双葉の前に無骨が現れる。愁二郎は無骨と戦うためについに刀を抜いた。2人は激闘を繰り広げる。愁二郎は無骨の首を斬れるタイミングで斬らず、双葉が見つけた馬で逃げる。
宿屋へ行くと、元伊賀忍者の柘植響陣(東出昌大)が待っていた。彼は「蠱毒を切り抜けるため、さらに黒幕を見破るために同盟を組みたい。組む気があるなら四日市宿で待っている」と言い残して去って行った。
翌朝、双葉は皆が命をまっとうできるよう神楽を踊った。
内務卿の大久保利通(井浦新)は、大警視の川路利良(かわじ としよし/濱田岳)に蠱毒の捜査を命じる。
無骨は菊臣右京(きくおみ うきょう/玉木宏)と一騎討ち。無骨は右京の親指を噛み切って弱らせ、殺して首を斬った。
愁二郎と双葉が旅の歩みを進めていると、道端で参加者の立川孝右衛門たちが「蠱毒から降りる!」と言って木札を外し、運営側の兵隊に銃で射殺されるのを目撃。
愁二郎は武士たちの命がもてあそばれていることに怒って覚醒し、その場にいた兵隊たちを全員斬殺する。
3話ネタバレ
愁二郎と双葉は鈴鹿峠を越えようとしたところ、参加者の衣笠彩八(きぬがさ いろは/清原果耶)と出会う。
十年以上前、愁二郎と彩八は元々は京八流の兄弟子・妹弟子だった。京八流は一子相伝(継承者は1人)の流派のため師匠に八兄妹同士での殺し合いを命じられた。
愁二郎は彩八たちを殺せないと考えて山を降りて逃げた。彩八たちはバラバラになり京八流の刺客・幻刀斎(げんとうさい)に追われ、命を狙われることになったのだ。
彩八は愁二郎に当時の怒りをぶつける。そこに弓矢を持った参加者たちが襲ってきた。アイヌの弓使いカムイコチャ(染谷将太)が愁二郎たちを助けてくれた。アイヌの教えでは弱い子供(双葉)を守ることが美徳とされていたからだ。カムイコチャは去る。
彩八も愁二郎たちと旅をともにすることにした。
愁二郎と双葉、彩八は四日市宿に着き、忍者の響陣と同盟を組むことにする。
財閥のVIPたちは次の宿に誰が1番最初に着くかの賭けをしていた。三井、住友、安田、三菱財閥が資金面で蠱毒のゲームをバックアップしていたのだ。
4話ネタバレ
三助(彩八の兄弟子)は参加者を殺す幻刀斎(阿部寛)を監視していた。実は三助が彩八に蠱毒の参加を呼びかけたのだ。幻刀斎は逃げた京八流の弟子・八兄妹たちを全員殺してまわっていた。そこで京八流の生き残った兄弟たちと幻刀斎を蠱毒に参加させ、兄弟で彼を倒す計画を立てていたのだ。
愁二郎、双葉、彩八、響陣の4人は、桑名宿で赤山宋適(山中崇)が金で雇った男たちに待ち伏せされるが全員を倒した。響陣は赤山に使われていた弱気な参加者・狭山進之介(さやま しんのすけ/城桧吏)を家来にする。
響陣は蠱毒の黒幕を探るため、赤山を警察に突き出して彼が殺されるか観察することに。響陣が変装して警察署へ行くと、赤山は警視の者たちに殺されていた。響陣は警視に見つかる。
愁二郎は道中で死亡したフリをして、蠱毒の運営の兵士たちに“死体”として連れていかれる。死体がどこで処理されるか確かめるためだった。彩八と双葉は兵士たちを尾行。愁二郎が運び込まれたのは三井銀行の倉庫だった。
愁二郎はそこで運営の兵士・櫻(さくら/淵上泰史)に見つかる。櫻はかつて中村半次郎と呼ばれた人物で、戊辰戦争で愁二郎の仲間だった。二人は刀を向け合って戦う。
いっぽう、駅逓局局長の前島密(まえじま ひそか/田中哲司)は、蠱毒に関する電報を受け取っているのが大警視・川路利良(濱田岳)だと気づき、大久保に報告。
蠱毒の黒幕=川路は富士山麓にあるアジトへ行き、財閥の権力者たちと会って「武士の亡霊退治を成し遂げよう」と語った。
5話ネタバレ
10年前の戊辰戦争の回想:勝ち名乗りを上げた刻舟(愁二郎)たちに大砲や鉄砲を撃ち、全軍を壊滅させたのは川路だった。川路は士族による暗殺で同志を多数失った恨みがあり、新時代にサムライはいらないと考えたのだった。
現在:響陣は警察署からなんとか脱出。蠱毒に警視局が関わっていると考えた。
愁二郎は櫻と戦って追い詰められるが、彩八が放った煙幕に乗じて逃げる。
愁二郎たちは岡崎宿に到着。木札5点が必要だった。愁二郎たちは5点分を持っていない進之介を見捨てようとするが、双葉が札を分け与えようと提案。進之介も通過させた。
響陣は進之介と別行動すると言い、二手に別れることになった。
響陣は峠で祇園三助と化野四蔵(2人とも彩八の兄弟子)と出会い、祭り会場に彩八と幻刀斎がくることを伝えた。
愁二郎はかつての同志・大久保利通に蠱毒に関する電報を打つ。愁二郎は前島密(田中哲司)と電報でやり取りし、「双葉を保護してくれれば蠱毒の詳細を話す」と伝えた。
大久保の秘書・永瀬心平(ながせ しんぺい/中島歩)は蠱毒の主催者たちがやり取りしている電報の暗号を解く。しかし槐に見つかって暗殺された。
最終回6話ネタバレ
愁二郎は戊辰戦争を思い出す。砲撃を命じて仲間たちを殺し尽くした人物が川路だった。愁二郎は砲撃を生き延びた焼け野原で絶望していたところで無骨に戦いを挑まれる。愁二郎は無骨を倒した。しかしトドメは刺さなかった。
愁二郎と双葉、彩八は祭り会場に着く。愁二郎はそこにやってきた無骨と決闘をする。
彩八は神社で幻刀斎に見つかり逃げる。林の中で幻刀斎と戦ったが1人では厳しい。
そこへ義兄弟の三助と四蔵がやってきた。四蔵が幻刀斎に一太刀浴びせ、その隙に3人で逃げる。彩八は「京八流の兄弟全員を集めて幻刀斎と戦おう」と言った。
愁二郎と無骨は川辺で激闘を繰り広げる。愁二郎が無骨の腹を斬って勝利。無骨は血を流して倒れ「幸せだった」と言い残して死亡。
響陣は幻刀斎に会う。彩八たちが祭りにいると教えたのは響陣だった。
大久保利通は川路が黒幕だと確信するが、櫻によって暗殺される。
愁二郎は双葉を前島密に保護してもらう予定だった。しかし大久保暗殺によって前島が東京に舞い戻った、自分たちで東京を目指すことに。
参加者の刀弥(とうや/横浜流星)は他の参加者を斬っていたところ、甚六(岡崎体育)と出会う。
『イクサガミ』第一章 完
『イクサガミ』最終回まで視聴した感想レビュー:続編ありきかよ!
刀によるアクションは半端なく美しい。武道に精通している岡田准一さんがアクションプランナーを担当しているだけあって、刀にしっかり重さが感じられる見応えあるバトルが楽しめた(『るろうに剣心』のように、刀が軽すぎてチャンバラに見えることがない)。
藤井道人監督らしい暗く重厚な映像や、当時の再現のディティールも凄く見応えがある。
ただ、途中で終わったのが残念!最初から続編シーズン2ありきで制作されていた。評判は良いので続編も作られるだろうけど…。
加えてストーリーからは深みが全く感じられず…残念ながら物語自体に面白さはない。
登場人物が多すぎて深掘りする暇がないのはわかるが、各キャラが記号的に描かれていたのが残念。みんなどこかで見たような過去を抱えている。
あとは蠱毒を勝ち進むにあたって作戦のようなものがまるでないのも気になる。ただ旅をしてバトルするだけ。もう少しゲーム性を付与してもよかったのでは?
木札に番号が振られているけど、結局運営側も名前を呼んでいるので番号の意味がない。
あとは蠱毒という残忍な遊びにあって、ヒロインの双葉の言動がピュアでお花畑すぎてマッチしていない。弱肉強食の明治時代に現代の甘っちょろい戯言は通用しないだろ…リアリティがなかった。
双葉は弱いのに無骨に向かっていて人質になっているし、足手まとい感しかない。
あとは行動が意味不明なキャラも多い。立川孝右衛門(松浦祐也)とか運営の兵士に囲まれている中で自分から木札外して処刑されるし、意味わからん。
愁二郎は大久保利通やいろんな権力者と元同志なら、家族がコレラに苦しんでいる中で金を工面してもらえそうなものだけど、絶縁してて無理だったってこと?
あと、幻刀斎がどういう心情で彩八たちを追っているのかよくわからない。幻刀斎に至っては背景すら描かれておらず、ホラー映画『イットフォローズ』の幽霊みたいな扱い。
設定に関して気になるところが山のようにあり、物語に没頭できなかった。
アクションを楽しむためだけのエンタメ作なのかもしれないけど、それでも物語性があったら尚良いのは確か。
原作読んでみようかな。シーズン2があるなら、もう少しストーリーを面白くしてほしい!
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