『海に眠るダイヤモンド』第8話を鑑賞!
ついにいづみの旦那・池ケ谷の正体が判明。進平は…。百合子がなんと…。いろいろ驚きっぱなしのエピソードだった。
ネタバレあらすじ解説と残された謎を徹底考察!
進平の〇〇があっさり受け入れられた理由、鉄平と朝子の約束、鉄平を知る人物=麻生祐未の正体、リナとキャバ嬢アイリの共通点、素晴らしい演出の数々についても解説。
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『海に眠るダイヤモンド』第8話あらすじ:進平の死後
坑内火災から4カ月。端島では石炭が取れなくなり、離職して島を出た炭鉱員も多い。会社は三ツ瀬区域に新たな炭鉱を作ろうと計画していた。石炭の層を目指して炭鉱員たちが岩盤を掘り進める。
進平(斎藤工)は坑内火災の際に地下で倒れているのを仲間に救助されて病院へ送られたが、一酸化炭素中毒でそのまま死亡。
鉄平(神木隆之介)は朝子(杉咲花)と長崎でデートし、「端島が復活したら…」と指切りで約束をするのだった。
鉄平は、病気の誠を医者に見せるためにリナを連れて長崎の病院へ行くが…。
『海に眠るダイヤモンド』第8話ネタバレ解説
ネタバレ1:池ケ谷は虎次郎
玲央は千景に頼んで当時の端島で撮影された8mmフィルムをオークションで落札してもらう。
玲央(神木隆之介)はミカエルに呼び出され「借金を返せ!」と殴られる。玲央は「遺産が入るかも…」とでまかせを行った。それを見ていた星也は、「借金を本当に返さなければいけないの?店に悪いところは?」と玲央に尋ねた。
いづみ(宮本信子)は和馬(尾美としのり)に病院へ連れて行かれ、認知症だと診断された。秘書のサワダージ(澤田/酒向芳)は和馬の悪事を暴くため玲央に協力してほしいと頼む。
玲央と澤田は和馬をキャバクラに呼び出し、鹿乃子(美保純)がいづみを社長から解任するために認知症だと診断させる計画を立てたと聞き出した。
子供たちの裏切りを知ったいづみは呆れ果て、IKEGAYA株式会社の売却を決定。会議で鹿乃子は文句を言った。和馬は認知症の診断書を破り捨て、笑顔になった。
いづみは、死んだ夫・虎次郎の写真を見つめる。
玲央は、当時の端島で虎次郎(演-前原瑞樹)が鉄平の日記を改ざんして(朝子について書かれたページを黒塗りにする。もしくは破く)、鉄平と朝子の仲を引き裂いたのでは?と考えた。
和馬も朝子と虎次郎の子として端島で生まれたことが判明。
ネタバレ2:鉄平とリナが夫婦になる?
1964年。一平は長年の炭鉱作業で肺をやられ、入院していた。
ハルは鉄平に「リナと一緒になってほしい」と言う。鉄平は困惑した。
誠(進平の息子)の熱が下がらず舌にイチゴのようなブツブツができ、治療のために長崎にやってきた鉄平(神木隆之介)は、リナ(池田エライザ)から「出生届も婚姻届も出せていない…」と聞かされる。
鉄平は「荒木誠」で誠の出生届を提出した。
鉄平とリナがいつも一緒に長崎に行っているのを見た虎次郎は「2人が本当の夫婦みたいだ」と朝子に話す。
ネタバレ3:ついに石炭が出た!百合子妊娠
百合子(土屋太鳳)は朝子に妊娠したことを報告。朝子は喜んだ。
1965年2月10日。ついに端島の新たな炭鉱から石炭が出た。鉄平や炭鉱員たちのみならず、島民全員が歓喜の渦にのまれる。
一平はハルから石炭の話を聞き、病院で涙を流した。
8話のラスト:鉄平とリナの最後
玲央は、ももいろAngelという風俗店で働くことになったアイリ(安斉星来)を引き留め「本気で笑って生きたい」と言った。
それからHeaven’s Jail(ホストクラブ)に行き、店が借金をした女の子に風俗を斡旋している証拠の書類を写真に収めた。そして警察に駆け込み「自分もホストとして加担したから逮捕してくれ」と言う。
翌日には玲央は釈放された。
いづみは、「端島で鉄平がリナと一緒に出て行ったきり戻ってこなかった」と玲央に話した。
賢将と百合子の息子
千景が落札した端島の8mmフィルムがキャンセルされる。出品者に問い合わせると「子供が勝手に出品してしまった」と回答が返ってくる。
千景がせめてフィルムを見せてほしいと電話で頼むと「では家に来てください」と言われる。
男性の名前は古賀こうめい(滝藤賢一)。賢将と百合子の息子だった。
『海に眠るダイヤモンド』第8話考察
進平の死があっさりしていた理由
第7話の最後に進平が死亡し、第8話時点では4カ月が経過していたこともあって進平の死はみんなに割とあっさり受け入れられている印象だった。
しかし着炭した瞬間に、実は冷静に受け止められていたわけではないとわかる。
着炭すると、炭鉱員の飯田が進平ありがとう!と叫んだ。そして鉄平は泣いた。
鉄平や炭鉱員、島民は「進平の死を新しい炭鉱に繋げたい」「石炭が出るまでは悲しまない」と心のどこかで決めて頑張っていたのだと思う。
進平の存在もあっての歓喜の涙だと感じた。
北村が進平の鼻に黒いすすをつけた。これは一平が幼い賢将にした愛情表現で、一平と一緒に喜び合いたかったという北村の願いだろう。
病院で寝たきりの一平はハルから着炭したと聞き、一筋の涙を流す。彼の命の炎も消えかかっているようだ。
鉄平とリナが逃げた理由はフィルムの中身
鉄平とリナがなぜ端島を出なければならなかったのか!?
9話のあらすじによると鉄平は朝子を呼び出した夜にリナと誠を連れて消えたようだ。身に迫る危機がない限り、突然小船で脱出しようとは考えないだろう。
逆にそれ以外に誠を本土の病院へ連れていくとかの理由なら、鉄平は母・ハルや賢将に理由を伝えるはずだ。(しかも夜だし、小舟で本土までいくのに何時間かかるのだろうか?リスク高い)
進平が小鉄を殺した件が誰かの密告で明るみになり、ヤクザか警察に追われることになったのだと推測する。
虎次郎か、もしかすると朝子自身が警察に密告したのかもしれない。母・ハルが日記をみてリナが嘘をついていたことに激怒して通報したのか。
進平はリナをはめようとする罠に気づいて逃げ出したのかもしれない。
その証拠となるような内容が、古賀こうめい(賢将と百合子の息子)が持っている8mmフィルムに残されているのか。
もしくは、鉄平とリナが逃げた夜の鉄平のメッセージがフィルムに収められているのかもしれない。
出生届は「荒木誠」、玲央の父が失踪した理由
鉄平は出生届は「荒木誠」で提出していた。
書類上は鉄平とリナが婚姻関係にあるとして、誠は鉄平の戸籍に入ったことになる。
こうなると朝子と鉄平が結婚するには障害が多すぎる。そして鉄平はそのまま島を出てしまうことになった。
この出生届に不備があり、誠が戸籍なし(無戸籍)になった。そのせいで生活が安定せず、玲央を手放すことになった可能性がある。
黒塗り・破かれた日記に澤田の正体が?
玲央と澤田は「虎次郎が鉄平の日記を改ざんして朝子に見せて、鉄平との仲を引き裂いた」と考えた。すると、いづみは「書き損じを破ったんじゃない?」と虎次郎を少しかばうような発言をした。
加えて10冊目の日記の内容には、今日も朝子が笑顔で働いていた…と、ちゃんと朝子のことも書いてある。
虎次郎が日記を破ったり改ざんしたわけではないのだろう。
いづみ(朝子)か澤田が日記を破ったのだと思う。玲央と鉄平の関係がわかる部分が黒塗りか破かれていたのかもしれない。
誠の身体的な特徴が書いてあり、それが澤田と一致する=澤田が誠で玲央の父!という驚きの展開もありそう。
鉄平を知る人物=麻生祐未の正体は?
最終回では鉄平を知る人物として麻生祐未さんが出演。看護師か介護士のような格好をしている。
鉄平を知る人物ということは、少なくとも鉄平は端島を出た後も生きていたのだろう。
もしかすると、認知症なのはいづみではなくて鉄平かもしれない。麻生祐未さんは鉄平の介護士で、端島の話を聞いている人物では?
認知症になった鉄平は、麻生祐未さんを朝子だと思って端島のことを話している…など、最終回で泣ける展開がありそう。
いづみ(朝子)が玲央に端島の思い出を語ったように、鉄平も麻生祐未さんに語っていたのかもしれない。
次のページでは、海に眠るダイヤモンドの本当の意味を考察↓リナとキャバ嬢・アイリの共通点、ギヤマンや花瓶の演出も。
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