2025年9月4日放送された『しあわせな結婚』(幸せな結婚)8話を鑑賞。
幸太郎(阿部サダヲ)が15年前の殺人事件の犯人を暴くも、ネルラ(松たか子)からありえない言葉を浴びせられる衝撃すぎるラスト!
- 15年前の殺人事件の真相と真犯人
- クロワッサンの伏線について
- ネルラが隠している最大の秘密とは!?
- ネルラ=偽物説
- タイトル『しあわせな結婚』の本当の意味
- 8話の感想レビュー
これらを徹底考察していきます!
『しあわせな結婚』8話の演出と考察まとめ(ネタバレ)

15年前の殺人事件の真相と犯人
15年前の殺人事件の真相は以下↓
- ネルラと布勢がもみ合いの喧嘩になる
- パンを届けに行ったレオがそれを目撃
- ネルラの首を絞めている布勢をレオが燭台で殴って殺害
- 考が駆けつけてレオに「お前はやってない」と言い、もう1度同じ燭台で布勢を殴る
- 考が階段の下に布勢の死体を投げる
こういう経緯だった。
レオは幸太郎に真相を見抜かれて出頭。黒川刑事に真実を話すが、レオは当時11歳だったので逮捕はない。
ネルラはレオが出頭したと知って激怒し「もうダメ!私が犯人の方が良かった、全てが壊れた!離婚して!」と言い放つ。
そういえば第1話では、考が焼いたクロワッサンにネルラがかぶりついてボロボロこぼしながら食べていた。これは事件当日にレオがクロワッサン(考が焼いた)を持ってきたと思い出した伏線だったのかもしれない。ネルラは最初から記憶を失っていなかった?それとも単にクロワッサン推しの演出?
ネルラはレオの部屋を片付けるとき、燭台がある寝室を見て不穏な表情になり、よろめいた。凶器の燭台がレオの部屋にあること、彼が犯人だということを最初から知っていたのかも。
ちなみにレオがアイロンでボヤ騒ぎを起こしてしまった理由は自殺未遂というより、考が身代わりに出頭したことでショックを受け、注意力が散漫になっていたからだろう。
考が描いた燭台の絵が凶器に使われたものと違ったのは、レオがまだ燭台を持っていてそれが特定されてしまうのを恐れたからだろう。
残された最大の秘密とは…ネルラは偽物?
最終回の予告には、まだ事件が終わっていないこと、ネルラが最大の秘密を隠していることが示唆されていた。
前回7話までの考察では、レオがネルラの子供!というのが秘密だと考えた。
レオはネルラと布勢の子供の可能性もあるのでは?(大学時代に関係があった)。
ただ最終回9話の予告を見る限りでは、ネルラは1人で失踪している。
どうやら寛や考も知らない秘密があるよう。よってレオがネルラの子供である可能性が少し減った気もする。
1人でいなくなっていることから、ネルラは家族に知られたくない秘密を抱えていそうだ。
公式の最終話のあらすじによると、ネルラはメールで幸太郎に何かを伝えようとした模様。記憶を失っていたのは最初から嘘だった!というのが最大の秘密?
もしくは記憶喪失自体は本当だったかもしれないが、ネルラは凶器の燭台がレオの部屋にあることを知っており、彼が犯人だと気づいていた。
他のパターンとしては、布勢の芸術家としての自信をなくさせたり、レストランを経営しろ!と言ったのはネルラで、そのせいで結果的に関係が悪化して殺人事件が起きてしまったため、家族に対して申し訳なく思っているとか。
あと考えられるのは、海で死んだ弟・五守の死についてネルラが何かを隠している可能性。
五守が海で泳いでいる最中に、近くに来ていた大学の友人・布勢としゃべっていた→五守が死んでしまったとか?(だとするとその数年後に布勢と付き合うとは考えにくいが)
実はレオは本物のレオではないとか?母が死んだあとで、レオも新生児室で息を引き取った→ネルラが他の子のとすり替えた。
さらにネルラが自分の子供とすり替えていたとしたら…怖すぎるしぶっ飛び展開すぎるかもしれないけど、最大の秘密と言われると色々予想してしまう。
出頭したレオと叔父の考が捜査のためにDNA鑑定などをされ、血縁がないとバレる→家族が崩壊する…ネルラはそのことを危惧しているのでは?
また、布勢が殺される前に書いた絵画では、ネルラだけシルエットになっていた。この絵はまさかネルラ自身が偽物である伏線?
想像の域になるが、本物のネルラは五守の死の原因を作ってしまった→もう鈴木家にはいられない→イタリア留学中にネルラになりたい女性を見つけて整形させ、家族の情報を教えて入れ替わった…。これだと、寝相がやばすぎる演出にも納得感が出てくる。
いろんな説を考えてみたがどんなパターンに落ち着くだろうか。あと、佐久間警備部長や笹尾刑事部長は関わっているのか?彼らはただのミスリード要員なのか?
タイトル『しあわせな結婚』の本当の意味
タイトルは『しあわせな結婚』で平仮名だが、漢字で書くと「幸せ」ではなく「仕合わせ」になるのでは?
「仕合わせ」とは室町時代からあった言葉で、幸福だけでなく「巡り合わせ」「出会い」などを意味し、良いことだけでなく悪いことも含めて使われていた。それが現在は「幸せ」と表記することが多くなった。
ネルラが15年前当初から犯人が誰か知っていたり、他の大きな秘密を隠していたりしたとしたら、良い悪い含めて幸太郎と結婚したことになる。「仕合わせ」という言葉が相応しい。
ネルラが死を纏った人物だから「死合わせな結婚」という説もあり、こちらもあり得る。
いずれにせよ、“虚構を演じ切ることこそ幸せ”という皮肉な意味がタイトルに込められているのかもしれない。
ネルラはずっと「しあわせ」の演者だった。結婚そのものが真相を隠す装置だった。
『しあわせな結婚』8話の感想レビュー
考がまだ幼いレオをかばうために布勢をもう1発殴った展開が泣けた。
当時11歳のレオからすれば「布勢は叔父の考に殴られたせいで死んだのかもしれない。自分が殺したのではないかもしれない」と淡い希望が持てる。
殺人の隠蔽はいけないかもしれないが、考は人を殺したという事実をどうしてもレオに背負わせたくなかったのだろう。親心が伝わってきて泣ける。考は出頭する前にも家族におにぎりを作ってあげていたし、ヒューマンドラマ面での主人公だなと思った。
来週で最終回…幸太郎とネルラは悲しいことに離婚してしまうことが確定。ネルラがどんな秘密を隠しているのか気になる!
いろいろ怖い考察もしたけど、ヒューマンドラマとしてスッキリまとまって終わって欲しい願望が強い。
2025年9月ドラマ解説レビュー↓



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