『LUPIN THE IIIRD 銭形と2人のルパン』(ルパン・ザ・サード 銭形と2人のルパン)をAmazon Primeで鑑賞。
銭形警部が偽物のルパンを追うハードボイルドな物語!
- あらすじ・ネタバレなしの感想
- ネタバレ・ラスト結末の解説
- 忖度なしの感想と評価
これらをまとめました。果たして映画『LUPIN THE IIIRD THE MOVIE 不死身の血族』の前日譚は面白かったのか?正直にレビューします。
映画『LUPIN THE IIIRD 銭形と2人のルパン』あらすじ
2025年6月27日に公開の映画『LUPIN THE IIIRD THE MOVIE 不死身の血族』の前日譚。
あらすじ:銭形警部はロビエト連邦の空港で自爆テロに巻き込まれ、なんとか生還。瓦礫の下から出てくるルパン三世を見た。
ルパンは“地図に乗らない島”を探すため、ロビエトに入国して小型機を購入しようとしていた。銭形はスエーヴィル鉄道の駅でルパン三世を発見して空港のテロについて尋問。しかしルパンは知らない。偽物だという。偽ルパンが本物のルパンを嵌めるために動いている。
ルパンは次元と合流し、銭形のとっつぁんから逃げる。しかしルパンはロビエト連邦から指名手配され、カラシコフ率いる特殊警察に追われることに。
いっぽう峰不二子はロビエトの最高責任者・ブレーリンに近づいて情報を盗もうとしていた。
背景には国家間の軍縮条約に反対する組織、そして国同士の裏工作があった。ルパンは偽物の正体と黒幕を暴こうと奮闘する。
ネタバレなし感想
©︎Prime Video
最近のアニメ版ルパンをあまり見ていないので顔が変わりすぎていてびっくり、ルパンどころか銭形のとっつぁんもイケメン。次元に関しては目がキラキラしていてつらい。キャラの線や陰影がかなり濃ゆい。
ルパン一味のキャラクターデザインは時代ごとに大幅に変わるのでこれが2025年版だと受け入れるしかないかもしれないが、慣れるまでに時間がかかりそう。
私が知っているおちゃらけたルパン三世と違うなあ。
このルパンたちにはドラえもんの声優が変わったときくらい親近感が湧かない。
峰不二子も金髪の外人風で誰?って感じ。お色気シーンあり。
銭形が根性で頑張るハードボイルドなストーリーなのだが、ひねりや深み、面白さはあまりない。
映画『LUPIN THE IIIRD THE MOVIE 不死身の血族』も見に行こうと思ってたけど、このテイストだとなんか期待できないなあ(個人の意見です)。
映画『LUPIN THE IIIRD 銭形と2人のルパン』ネタバレ・ラスト結末
峰不二子は偽ルパンに捕まって裸で監禁される。
ルパン三世と次元は特殊警察のカラシコフたちに囲まれる。銭形もやってきた。しかしそこで偽ルパンが爆破テロを起こした。銭形はカラシコフをかばって鉄パイプが背中に刺さる。
アルカ合衆国との軍縮条約が締結されるパレードでブレーリン最高指導者が爆弾テロに巻き込まれて死亡。
ルパン三世は監禁されている不二子を助け、本物のブレーリンの居場所を突き止めていた。ブレーリンは偽ルパンを雇って各地でテロを起こさせ、平和を謳いながら裏ではアルカ合衆国との戦争を起こそうとしていたのだ。
銭形がブレーリンのアジトを突き止めてやってくる。ルパンはブレーリンの側近・イワノフに変装して忍び込んでいた。
偽ルパンはブレーリンを殺した。偽ルパンの体にも爆弾が仕掛けられている。ルパンと銭形は偽ルパンを倒し、脱出。偽ルパンは自爆して死亡した。
ルパンは銭形にトランプのカード(ハートのA)を渡して去っていく。
実はアルカ合衆国と繋がっていた不二子が情報を流し、ブレーリンの罪が暴かれる。
ルパンと次元は五ェ門と不二子と合流。小型機を手に入れて“地図にない島”へ飛び立つ。
ルパンは次元たちに
『LUPIN THE IIIRD 銭形と2人のルパン』終わり
映画『LUPIN THE IIIRD 銭形と2人のルパン』感想と評価
良かった点:ハードボイルドな銭形
銭形のとっつぁん「盗まれたものはお前自身か」というセリフがかっこよかった。
銭形が空港爆破テロで死亡した少女(犬のぬいぐるみを持っていた)のことをずっと申し訳なく思っていたり、銭形のハードボイルドが冴え渡ったストーリーだった。
ルパンを追いつつも、誰一人として見捨てないという警察官としての初心を忘れていない銭形。
残念な点:銭形これでいいの?
いつものおちゃらけた銭形からキャラ変しすぎ。ど根性ハードボイルドイケメン・銭形警部。おら、こんな銭形警部いやだ。
銭形が三枚目だからルパン三世という作品が成り立っていると思っていたが、2025年は違う模様。イケオジ枠に入ってしまった。マジかよ。
ルパン三世もカッコよさマシマシで辛すぎる。主役が三枚目のハードボイルドアクションがルパン三世だと思ってたけどそれも違うの?
銭形にしてもルパンにしても三枚目がここぞという時にカッコよくなるカタルシスがあったはずだが、そんなコンセプトは現代っ子には受け入れられないのかもしれない。
銭形のハードボイルドシーンもくさすぎる。
鉄パイプが背中にぶっ刺さる致命傷を負った銭形「雪でも付けて冷やせば治る」→ルパン「すぐに溶けるだろうよ。お前の熱でな」。。。このやりとりちょっと恥ずかしかった。
制作側はこの作品でアマプラの会員も増やして映画『LUPIN THE IIIRD THE MOVIE 不死身の血族』の集客も増やそう!と考えているのだろうけど、逆に映画版の動員が少なくなりそうだった。
アニメーションは良いにしても、ストーリーも味気ない、キャラ設定もボロボロ。
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