ドラマ『あなたを奪ったその日から』第6話を鑑賞。
美海が帰宅せず、紘海(北川景子)がパニックになり、旭(大森南朋)が助ける神がかった展開が非常に見応えがあった。
- 紘海と旭の心情と演出
- 旭が何を隠蔽させたのか考察
- 紘海と旭が再婚する展開がある?
- 6話の感想
これらについてまとめました。


『あなたを奪ったその日から』6話の演出と考察まとめ(ネタバレ)
美海が無事だったことに涙ぐむ旭
©︎カンテレ
6話では、紘海が美海(自分が過去に誘拐した)の安否を、実の父親である旭と一緒に心配するシーンがすごく印象的だった。見事な脚本だ。
紘海は美海がスイッチバックの店舗にいるかもしれないと考えて現地へ。しかし美海はいない。そこで旭の顔を見てパニックになった。
紘海は娘・灯がアレルギーで死んだ責任が旭にあると考えている。美海がいなくなって動揺しているときに旭の顔を見たものだから、過去を思い出して余計にパニックを起こしたのだろう。この演出も興味深かった。
美海はスマホを忘れて駅に戻る途中で怪しい男に捕まりそうになり、駅員の柊大地(小林虎之介)に助けられていた。
ハイライトは旭が紘海の娘が無事だと知り、涙ぐんでいるようなシーン。旭は萌子がいなくなったときのことを思い出して当時を重ね、見つかってホッとしているのだろう。
過去の出来事が重なって感情的な奥行きがすごかった。
Yukiデリのアレルギー事件も、旭は悪くないのでは?と思ってしまうようなエピソードだった。
旭は鷲尾に何を隠蔽させたのか?真相は…
砂羽はアレルギー事件後に旭が鷲尾に500万円支払った証拠となる口座明細の画像を持っていた。
旭が金を支払った理由は、何かを隠蔽させるためだろう。
鷲尾が作業工程で何かミスを犯し、それを公表しようとした→旭が隠蔽を依頼した。こういう経緯だろうか。
鷲尾が調理責任者だったため、タイナスに引き連れることができない手切金の意味で500万円を渡した線もある。ただ、当時に家庭教師だった玖村が「鷲尾と旭が隠蔽について話していた」と紘海に言っていたので、やはり隠蔽があったのだろう。
ちなみに重度のエビアレルギーの場合、ゴキブリなどでもアレルギー症状が起こることがあるらしい。もしかして調理場が汚くてゴキブリが混入してしまったとか?
性格のねじ曲がった梨々子が材料にゴキブリを入れた→鷲尾はそれを知っていた→旭が「黙っててくれ」と言って金を振り込んだ…こういった経緯かもしれない。
紘海が美海をスイッチバックに近づかせない理由
美海は紘海が勤めるスーパー・スイッチバックに興味が湧き、碑文谷店に行こうとする。しかし紘海が止めた。もちろん、美海が旭にバッタリ出くわして、旭が美海のことを覚えていたら大変だと考えたからだ。
ただここもダブルミーニングのような演出になっている。
紘海は旭の惣菜屋がキッカケで娘の灯を失ったのだから、同じように旭が経営するスーパーに美海を近づかせたくない思いも深層心理にあったのではないか。
表面上の理由だけでなく“娘を死なせたくない”という潜在意識のようなものまで反映されていると思った。
紘海と旭が再婚するパターン
最終的に紘海と旭が再婚するパターンもありそうだと思った。
いろいろなミスリードがありつつ、最後には灯が死亡したアレルギー事件に旭の過失がないことがわかる。紘海は誘拐の罪滅ぼしとして旭と結婚することで娘の萌子を彼のもとに返すという展開。
紘海は美海が萌子だとは言わないが、旭は何となく気づいてしまい、それでも家族関係を続ける。
確定ではないが、ゾクっとする最終回になりそう。
『あなたを奪ったその日から』6話の感想
6話はこれまでのエピソードで1番面白かった。
紘海と旭が一緒に美海のことを心配するシーンはいろんな思いが交錯して良い意味で感情が追いつかなかった。
自分が誘拐した娘を、誘拐された父親と一緒に探す展開。強烈なストーリーだった。
旭は美海が見つからないと聞くと親身になり、見つかったと聞くとすごくホッとした表情を浮かべた。
あのとき失踪した萌子が見つかっていたらこんな気持ちになれたんだろうな…と、当時の情景を重ねたのだろう。
エビアレルギー事件に関しても、旭には落ち度がない、もしくは梨々子など娘をかばっているパターンが濃厚になってきた気がする。
紘海は旭に同情の余地があると知って、誘拐したことを後悔する哀しい展開がありそうだ。
6話では記者の砂羽が、被害者遺族の紘海が旭の会社にいると知ってしまった。7話では美海の正体について砂羽の追及が始まりそうだ。
砂羽は鷲尾を使ったAI動画を会社に送りつけた。そのことからも旭になんらかの恨みがある線が濃厚だ。砂羽は紘海に協力してくれるような気もするが(美海の誘拐については紘海がなんとか誤魔化したとして)。。。

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