ドラマ『あなたを奪ったその日から』第2話を鑑賞。
復讐相手の娘を誘拐した紘海(北川景子)がラストでまた氷のような表情を見せた。母の狂気が怖い。
- 紘海(北川景子)が敬語を使う理由や熱に過剰反応するワケ
- 梨々子の葛藤
- 真犯人の考察、江身子が出て行った理由
これら第2話の演出や考察をまとめました。

『あなたを奪ったその日から』2話の演出と考察まとめ
紘海が萌子に敬語を使う理由
普通に話すと萌子(仁村紗和)に対する愛情が抑えきれなくなってしまうので、紘海(北川景子)は敬語を使って心理的な距離を取っているのだと考えられる。
しかし紘海は交番に行けと言っても行かない萌子を抱きしめ、ラストで「これからあなたの名前は中越美海(ミミ)よ」と氷のような微笑で強要する。
敬語を使って距離を取る試みは失敗して完全に情が移ってしまった。実の娘・灯の代わりとして萌子は必要な存在になってしまったのだろう。
第3話ではそれから3年の月日が流れたことが明かされている。
萌子の熱に過剰反応したワケ
紘海は萌子が熱を出したときに夜遅いにもかかわらず近くの病院へ連れて行った。
萌子の姿を見て、娘の灯がアレルギー症状を起こしたときのことがフラッシュバックしたのだと思う。
普通に考えると警察や近所の人に怪しまれるから外に出ないでおこう…となりそうだが、それでも病院へ連れ出したのは娘の死が呼び起こされてパニックになっていたからだと考えられる。
萌子がサバ好きな理由
萌子は、サバや海苔の佃煮、イカ塩などが好みで、紘海(北川景子)から渋好みと言われていた。
これは萌子の面倒を見ているのが父・結城旭(大森南朋)でなく、祖母だという示唆だろう。
旭は萌子が誘拐されてから、冷蔵庫に貼ってある絵(萌子が描いた)を見て自分が背中を向けていることに気づいて愕然とする。旭はぜんぜん萌子に構ってやらなかったのだ。
梨々子がなぜ最悪な言動を取るのか
梨々子(ゆうき りりこ/平祐奈)は、家庭教師の玖村毅(くむら たけし/阿部亮平)に迫ったかと思えば、今度は玖村をセクハラ教師と呼び、セクハラされたとSNSに投稿する。
梨々子は父・旭にお前のせいで家族がめちゃくちゃになったと暴言を吐くし、幼い妹・萌子にも、「あんたが悪い子だからママが出て行った」と酷いことをいう。
おそらく梨々子自身も母・江身子が家を出て行ったことで深く傷ついたのだろう。
さらに1年前には父・旭の会社で女児死亡事件が起きた。梨々子自身も誹謗中傷されて学校にも通えなくなりそうである。
思春期の梨々子自身の心も壊れかけているので、周囲に心無い言動を繰り返してしまうのだろう。
パターンとしては、そもそも母の出奔で傷ついた梨々子がYukiデリのピザに甲殻類を混入するいたずらをした…という線もなくはなさそう。
また、セクハラ疑惑をかけられた玖村の人生はめちゃくちゃになりそうだ。
今後、梨々子に人生を潰された玖村が結城家に復讐する展開もありそう。
真犯人?江身子の表情が曇った理由
旭の元妻・木戸江身子(きど えみこ/鶴田真由)は萌子が生まれたばかりのときに他の男と出て行ったらしい。
なぜ出て行ったか理由はわかっていないが、育児ノイローゼなどにかかってしまったのかもしれない。
育児ノイローゼは旭がまったく子育てに参加してくれないせいだった→旭を恨んでYukiデリのピザに甲殻類を混入させてちょっとした事件になればいいと思ったら死人が出てしまった…という線もあり得る。
江身子は旭から萌子のことを聞かれたあとで表情を曇らせたのはなぜだろう。実の母親として萌子のことが心配だったのかもしれないし、1年前のアレルギー事件の犯人が自分だと分かったらどうしようと考えていたのかもしれない。
とりあえず、江身子にはまだまだ秘密がありそうだ。

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