2025年8月26日放送のドラマ『誘拐の日』第8話を鑑賞。
政宗(斎藤工)と凛(永尾柚乃)の絆に涙するいっぽうで、汐里(安達祐実)の表情が怖すぎるちょっとしたホラー回でした。
- 8話のあらすじネタバレ
- 汐里が犯人?七瀬守を殺した理由
- 政宗の罪
- 凛が腕時計のアラームを止めなかった理由
これらを徹底考察していきます!
ドラマ『誘拐の日』全話の考察・登場人物の伏線まとめはこちら↓


『誘拐の日8話』あらすじネタバレ
汐里(安達祐実)はケビン福住(鈴木浩介)と会い、凛が持っていたペンダントを10億円で売ると言った。
新庄政宗(斎藤工)は汐里の部屋にあった防犯カメラの映像を確認。七瀬守が殺される1週間前に家を訪れた汐里が映っていた。
凛(永尾柚乃)は福住と鮫洲豪紀(栄信)によってシンガポールに連れて行かれる予定だったが、親子丼を食べて病院に緊急搬送され、そこから病院の外へ逃げ出す。
政宗は水原(内田有紀)を福住の手下から助けるが、須之内刑事(江口洋介)に捕まる。
これまでの経緯を聞いた須之内は、政宗を解放。政宗と須之内は病院で凛を探す。
政宗は凛を発見。須之内は鮫洲と対峙する。鮫洲は逃げていった。
政宗と凛は須之内の自宅に匿ってもらうことになった。
凛は、政宗と出会った7月8日に異常にお腹が空いていたことを思い出し、丸一日何も食べていなかったのでは?と考えつく。
須之内は七瀬宅が異様に暑かったことを話す。遺体の腐敗の状況によって死亡推定時刻は正確にわからない。もしかすると七瀬守とさやかが殺されたのは7月8日でなく7月7日かもしれない。
凛は犯人によって丸一日眠らされていたので、政宗が発見した7月8日の時点でお腹がすごく空いていた可能性がある。
政宗と凛は須之内の手引きで七瀬宅へ。
政宗は30年前の記憶を一部思い出す。七瀬栄作からひどい実験を受けていた。
凛も事件当日の記憶を思い出した。7月7日に凛が見たのは汐里だった。
一方、須之内は汐里を見つけ、警察署にいる松田に会わせる。汐里はテーブルに盗聴器が仕掛けられているのを確認し、「なぜ七瀬院長を殺したの?」と芝居をうった。松田は呆気に取られている。
署にいた須之内は謹慎中に容疑者を匿った罪で逮捕された。
七瀬宅に警察がやってくる。
政宗は凛を抱きしめた。凛は「パパ行かないで!」という。政宗は「罪を償う」と言い、逮捕された。
『誘拐の日』8話の考察まとめ(ネタバレ)
汐里が七瀬守を殺した理由
七瀬宅の監視カメラの映像に映っていた汐里は、七瀬守の前で土下座していた。日付は7月1日で七瀬が殺される1週間前だ。
土下座した理由は、
- 汐里が「娘・芽生の治療費を借して欲しい」と頼んだ
- 実験をしていることを知って、もうやめるよう頼んだ
この2つのいずれかだろう。
しかし七瀬が頼みを断ったので、汐里は過去の実験に対する憎悪もあって彼を殺した。
ペーパーナイフで殺された七瀬さやかは、守とよく口論していた。さやかは汐里でなく守に殺された可能性がある(ご都合主義ではあるが)。
汐里が犯人だとすれば、7月7日殺害して暖房を操作→遺体の腐敗を進めて死亡推定時刻がわからないようにした。
それから凛に薬を打って7月8日に目覚めるようにし、さらに政宗に誘拐をさせた。
政宗が逮捕されれば七瀬守を殺した罪をなすりつけられるし、犯行も7月8日(汐里は病院で1日検査していたアリバイがある)に見せかけられる。
汐里は松田と面会し、須之内が盗聴をしていると勘づくと「なぜ七瀬守を殺したの?」と芝居をした。松田なら自分の罪を被ってくれると考えたのだろう。松田もそれを悟ったようだった。
松田が七瀬守を日本刀で殺したと言ったのも汐里のための嘘。防犯カメラの録画データを汐里に送ったのも松田だった(録画データについてはなぜ送ったのかは微妙なところ。消去すればよかった気もする)。
松田は汐里が七瀬守を殺すと知ってそれを止めに七瀬宅に来たのかもしれない(7月7日に)。
汐里はケビン福住にペンダントを10億円で売ろうとしていたが、これを逃亡資金にするつもりなのでは?
実験を止めたい場合は、薬のレシピ(組成表)をすり替えているかもしれない。
“あの日”政宗は何をしたのか?
最終回9話の予告で政宗は「あの日何をしたのか思い出した」と言っていた。
「汐里が七瀬守を殺害する引き金を引いたのが政宗!」という意味だと考える。
30年前、政宗と汐里は七瀬家にやってきた。政宗はこれ以上の人体実験を受けるのは嫌だった。だから汐里が答案をすり替えるのを黙って見ていた→政宗は汐里がどんな目に遭うかわかっていて傍観した。これが最終回で語られる政宗の葛藤かもしれない。
もしくは汐里に関係することではないのかも。
一時的に天才になった少年・政宗が七瀬栄作に薬開発の助言をした→それによって栄作は実験の方針を固めることができた→その後の凛への実験につながってしまったとか。
もしくは政宗が栄作を殺していた?
政宗が七瀬家にいたときの記憶を無くしているのは、トラウマを封印したい脳の防衛反応なのだろう。
凛が時計のアラームを止めなかった理由が泣ける
凛が病院から逃げて鮫洲に追われて隠れいているときに、持っていた政宗の時計のアラームが鳴ってしまう。天才の凛ならすぐにアラームを止められたはずが止めなかった。
理由は、凛が鮫洲より政宗の方が早く見つけてくれると信じていたからだろう。凛の政宗をどれほど信頼しているかがわかる感動の演出だった。
ちなみに鮫洲が須之内から逃げたのは、ケビン福住(鈴木浩介)を裏切って逃げようと考えているからだろう。忠誠心が高い頃の鮫洲なら須之内を倒して凛と政宗を追おうと考えたはずだ。
『誘拐の日』第8話感想レビュー
凛が政宗を初めて「パパ」と呼んだ最後のシーンが泣けた。政宗が裁判を終えて罪を償ったあとで、凛と芽生と一緒に暮らす最終回だったらいいなあ。
いっぽうで、監視カメラの映像が盗まれたと知って「政宗〜!!」と叫ぶ汐里の表情が怖すぎ。安達祐実さんさすがだな。
汐里の心理はかなり複雑。政宗と芽生と3人で暮らしていた頃を思い出して涙を流していたので、愛情はあるのだろう。
ただ一方で、七瀬栄作の養子にされてHIVに感染したことで、政宗を逆恨みする感情もあるのだと思う。だから政宗に誘拐をけしかけ、七瀬守を殺害した犯人にされるよう仕組んだのだろう。
次で最終回。汐里の行動原理や心情が納得できるかどうかでフィナーレの完成度が大きく変わりそう。
ドラマ『誘拐の日』全話の考察・登場人物の伏線まとめはこちら↓


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