ドラマ『誘拐の日』斎藤工と永尾柚乃が最高のバディとして事件に巻き込まれる衝撃作!ついに最終回を迎えた。
- 黒幕&犯人=汐里の目的
- 最終回の解説
- 主要人物についての伏線と結末
これらを徹底考察していきます!
『誘拐の日』最終回・ラストシーンの本当の意味を徹底考察はこちら↓

『誘拐の日』韓国の原作小説ラスト結末までネタバレ解説はこちら↓


『誘拐の日』犯人=汐里、最終回の考察まとめ
汐里の目的と動機
汐里(安達祐実)が黒幕かつ七瀬守殺しの犯人であると確定。
汐里は30年前に政宗の代わりに七瀬栄作の養子になり、松田に刺されてHIVに感染。栄作に捨てられた過去を持つ。そして殺人の1週間前の7月1日に七瀬宅に来て守院長に会っていた。
動機は復讐。最終回で3年前にエイズを発症したことがキッカケで、過去への怨みや人生の不条理さに怒りが抑えきれなくなったと判明した。
エイズの発症によって絶望し、過去を憎悪。その結果として政宗や芽生への愛情まで不確かになってしまったようだ。
汐里は政宗のことが好きだったが、エイズ発症によって「政宗があのまま実験を受けていれば自分はエイズにならずに済んだ」と逆恨みを発動させた→その結果、政宗に誘拐の罪を着せることにしたとわかり。政宗にも芽生に対する愛情は心の奥に眠ってしまった。
30年前、七瀬栄作は汐里を捨てて守を養子にした。汐里の次に養子になった守のことも恨んでおり、実験のことを世間に暴露すると言って脅迫し、度々金を受け取っていたようだ。
不条理な人生に対する復讐の心と、政宗や芽衣への愛情が共存している。複雑なキャラクターだった。
汐里が養護施設に入る前にどんな境遇で育ったかも気になる。実の親に虐待されていた経緯や、親に捨てられたことが許せない!などのトラウマを抱えているのかもしれない。
養父の七瀬栄作だけでなく実の親に対しての恨みもあれば、汐里の中に渦巻く憎悪は相当なもの。安達祐実さんの怪演もあって復讐に突き動かされてしまうのも理解はできた。
最終回はどうなった!?
汐里が幼い頃に栄作から受けた実験の記憶、捨てられたトラウマ、なぜ自分がHIV感染したのか、政宗への恨みなどが詳細に語られた。
汐里はこれまで、不条理な境遇を味わい尽くしてきた。なぜ自分だけが苦しみを受けなければならなかったのか?不条理な人生に対する復讐だったように思える。
経緯としては、七瀬守は実験を邪魔する妻・さやかと、たびたび脅迫してくる汐里を両方殺すつもりだった。七瀬は7月7日に妻を殺してその後で汐里を呼び、汐里が妻を殺したことにしようとした。その上で正当防衛に見せかけて汐里を殺そうとした。
汐里は自分を殺そうとしてきた守を日本刀で殺害、松田を呼んで証拠を隠滅させたのだった。
『誘拐の日』最終回の詳しいネタバレ、真犯人・汐里の動機、政宗闇落ちラスト結末の意味考察はこちら↓

『誘拐の日』登場人物ごとの伏線・出来事まとめ
新庄政宗
過去:女性を助けようとして男を突き飛ばし、事故死させてしまう → 助けられた女性は汐里。
養護施設以来の再会だが、政宗は施設にいた頃の記憶が曖昧(記憶喪失の凛と重ねられる)。
誘拐犯 兼 殺人犯に仕立て上げられるが、実際には汐里に巻き込まれた立場。
頭脳明晰だった少年・政宗の頭が悪くなったのは七瀬栄作による研究の副作用だろう。
一緒に七瀬家にやってきた汐里が政宗に必要な頭痛薬などの薬をあげなかったせいで記憶障害になったとも考えられる。
最終回で天才になる薬のレシピが政宗の記憶の中にあったという驚愕の事実が明らかに..余韻を残す結末となった。

七瀬凛
凛については1話の冒頭で車にワザとぶつかったように見えたのが気になった。ただ単に倒れただけの可能性もあるが、実は記憶を失ったのも嘘で全部演技?さすがにそれはないか。
凛が思い出したパトカーの光を見た記憶 → 実際は壁山警備会社の車(松田が乗っていた)だった。
凛は父・七瀬守の死体のそばにいた松田真明(警備員)を目撃。
→ しかし、松田が計画的に七瀬家にやってきたなら会社の車のランプを消すはず → 犯人は別にいる線が濃厚。
汐里
1995年:松田真明に刺された(松田は七瀬栄作を狙ったが誤って汐里を刺してしまう)。松田が使ったメスにはHIV患者の血がついており、汐里は血液感染。
2022年:エイズを発症。
芽生に愛情を見せず、見舞いにも来ない。
誘拐計画の発案者。
薬のレシピが隠されたペンダントを所持→凛のバッグから奪っていた。
七瀬宅の防犯カメラ映像を保持→事件当日に侵入した松田が汐里に渡したことが判明。松田は汐里が何をしたか詳細は知らないながらも、罪の意識により汐里を守ろうとしている。
松田真明
栄進記念病院と七瀬院長宅の警備を担当。
1995年:妻の帝王切開の手術を七瀬栄作が執刀するはずが、彼が手術を別の人間に任せたため妻子が死亡。栄作を刺そうとして間違って幼い汐里の首を傷つけてしまう。
松田の行動原理は、自分が原因でHIVに感染してしまった汐里への贖罪だろう。
アリバイの嘘を握る田川医師に脅迫されたため彼を殺し、警察に逮捕される。
警察には「七瀬宅に金目当てで侵入したが金庫に金品がなかった。守の妻・さやかの死体を発見。守に襲われそうになり日本刀で殺害した」と証言→嘘の可能性が大。
汐里に防犯カメラ映像を渡していたことも判明。
凛は七瀬守の死体のそばにいる松田を目撃していたが、松田が計画的に侵入したなら車のライトは消すはず → 犯人は別にいるのが確定的→汐里が真犯人だった。
松田は汐里に呼ばれて7月7日に七瀬宅にやってくる(凛が車の青いランプを見たのも7日)→すでに守とさやかの死体があった→汐里を助けるため証拠を隠滅した…こういう経緯。
田川は七瀬守が汐里に脅迫されている映像を撮っており、それを松田に見せた。松田はこれでは汐里が犯人だとバレると考え、警察の捜査の目を汐里に向けさせないために田川を殺した。
水原由紀子
医学博士。息子が事故で意識不明 → 七瀬守が開発したニューロXリキッドで息子を治療できるかもしれない。
財団を作り、Zキャピタルのケビン福住らと組んで凛を追うが、ケビンと対立。
最終回では息子・ナツキの腕が少し動く希望に満ちた結末。
その他の人物に関わる伏線
七瀬富雄
凛の大叔父、病院副理事長。遺産狙いで凛を邪魔視。
弁護士で部下の山崎が愛人の子(息子)であると判明。
山崎忠
弁護士。実は富雄の息子(愛人の子)。
七瀬一族の裏事情を背後から支える存在。凛が自分の境遇と重なり、彼女を助けることに決める。
最終回では凛と芽生の後継人となり、2人の生活を支えていた。
鮫洲豪紀
鮫洲は監禁されてご飯を食べない凛に「食べて、寝て、生きろ」と言った。ということは、鮫洲は過去にそれすら叶わないような境遇で生きてきて、ケビン福住に従うしかなかったのだろう。
最終回で須之内の部下たちに逮捕される。
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