Netflix映画『第10客室の女』(The Woman in Cabin 10)を鑑賞。
キーラ・ナイトレイ演じるジャーナリストが豪華ヨットに乗り大富豪たちの恐るべき闇を暴くサスペンス!
- 作品情報・あらすじ
- ネタバレなしのぶっちゃけ感想
- ネタバレ・ラスト結末の解説
- 視聴後の感想と考察
これらの情報を徹底解説しています!
Netflix映画『第10客室の女』作品情報
項目 | 内容 |
---|---|
タイトル | 第10客室の女(The Woman in Cabin 10) |
配信 | Netflix(グローバル配信) |
配信開始日 | 2025年10月10日 |
ジャンル | 長編映画(サイコロジカル・スリラー/ミステリー) |
上映時間 | 95分 |
原作 | ルース・ウェア『第10客室の女』(2016) |
監督 | サイモン・ストーン(『時の面影』(The Dig)など) |
脚本 | サイモン・ストーン、ジョー・シャプネル、アンナ・ウォーターハウス |
音楽 | ベンジャミン・ウォルフィッシュ |
撮影 | ベン・デイヴィス |
編集 | ケイティ・ウェイランド、マーク・デイ |
制作 | Sister |
主な舞台 | 豪華ヨット“オーロラ・ボレアリス”(劇中設定)/イギリス沿岸(撮影) |
撮影トピック | 実在のスーパー・ヨット“Savannah”で洋上撮影+ステージ撮影を併用 |
実際に豪華ヨットを使っているので臨場感やリアリティは抜群!
あらすじ
ジャーナリストのローラ・ブラックロック(ロー/キーラ・ナイトレイ)は、富豪夫妻が主催するチャリティ航海の取材のために豪華ヨットに乗る。
白血病で死が間近の富豪アンネが医療研究のための財団を設立。夫・リチャード(ガイ・ピアース)がチャリティ航海を計画。参加者たちは寄付者だった。
ローは、アンネに呼ばれて財団の記事を書くために乗船することになった。
ローは隣室で無人のはずの“第10客室”で金髪の女性を見つける。その日の夜、ローは第10客室から誰かが海へ突き落とされる光景を目撃。ローは慌ててスタッフに報告するが、乗客名簿にもクルーの報告にも「該当する乗客」はいない。
“見間違い”“ローの妄想”として片づけられていく中、ローは独自調査を開始。
船主のビリオネア夫妻、謎の女性。そして元カレで写真家のベンらが交錯し、豪華客船という閉鎖空間の中で、海に消えた死体の正体と仕組まれた真実が少しずつ浮かび上がる——。
キャスト
役名 / 立場 | キャスト | ひとこと紹介(キャスト代表作) |
---|---|---|
ローラ “ロー”・ブラックロック(記者) | キーラ・ナイトレイ | 主人公。目撃者であり語り手。 『つぐない』『パイレーツ・オブ・カリビアン』『イミテーション・ゲーム』 |
リチャード・ブルマー(船主の夫) | ガイ・ピアース | 大富豪。航海のスポンサー。 『メメント』『英国王のスピーチ』『アイアンマン3』 |
ローワン(ローの上司・編集者) | ググ・ンバータ=ロー | ローの良き理解者。 『ザ・モーニングショー』『ロキ』『ベル ある伯爵令嬢の恋』 |
ベン(ローの元恋人・写真家) | デヴィッド・アジャラ | 船上で再会する旧知。 『スタートレック:ディスカバリー』『ナイトフライヤーズ』 |
アンネ・リュングスタッド(船主の妻) | リサ・ローヴェン・コングスリ | ノルウェーのオイル資産家令嬢。闘病中。 『フレンチアルプスで起きたこと』『ワンダーウーマン』 |
キャリー(謎の女) | ギッテ・ヴィット | ローが“第10客室”で遭遇した女性。 『テルマ』『Thelma』 |
ハイジ(乗客) | ハンナ・ワディンガム | 社交の中心にいる存在。 『テッド・ラッソ』『ゲーム・オブ・スローンズ』 |
トーマス | デヴィッド・モリッシー | 船上のVIPゲスト。 『ウォーキング・デッド』『ブリタニア』 |
インフルエンサー | カヤ・スコデラリオ | インフルエンサーの女性。 『ジェントルメン』『ブリタニア』『メイズ・ランナー』『バイオハザード: ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ』 |
サポート陣 | ダニエル・イングス/ジョン・マクミラン ほか | 乗組員・セキュリティ・ゲスト役などで参加 |
『第10客室の女』ネタバレなし感想・見どころ
評価は5点中2.5点。ヒューマンドラマとして見ると興味深いが、サスペンスとしては若干の肩透かしを喰らう内容。
テイストは“心理スリラー”。キーラ・ナイトレイ演じるローの不安定な心理、信じてもらえない孤立感、密室(クローズド・サークル)のサスペンスがじわじわ効いてくる。味方がおらず、さらにキーラ・ナイトレイ自身がトラウマを背負っていて“信頼できない語り手”になっている。このストレスフルな感じが好きか嫌いかで評価が大きく分かれそう(私は結構ストレスだった)。
実際のラグジュアリーヨットを使った海上ロケ×スタジオ撮影のハイブリッド構成なのでリアリティ抜群! 金持ちになってヨットで旅とかしてみてえ…と妄想してしまう楽しさがある。
原作小説は未読だが、結末は解決感があるわかりやすい展開に変更されているらしい。
時間があれば視聴してもいいかな?くらいのお勧め度合い。
映画『第10客室の女』ネタバレ・ラスト結末の解説
ローは第10客室に侵入し、誰もいないはずの部屋の排水溝に金髪が絡まっているのを見つけて採取する。
ローは突然プールに突き落とされて溺れそうになる。調査をするローを誰かが狙っている。夜にローの部屋をノックする人物が…ローはその人物を追いかけて船底の部屋へ。そこにいたのはローが第10客室で見た女性・キャリーだった。彼女はアンネと瓜二つだった。キャリーはローを閉じ込め、真実を話す。
少し前、アンネが全財産を寄付することにしたので夫のリチャードが怒り、アンネを始末してキャリーに代わりに遺言状にサインさせようとしていたのだ。キャリーは金で雇われたが、アンネが殺されることは知らなかったという。
ローは、サインしたらリチャードに殺されるとキャリーに話す。
船はある場所に停泊し、ゲストたちは陸へ移動。
ローは船から脱出しようとするが、リチャードの手下の医者に止められる。ベンはローを助けようとしてその医者に殺された。
リチャードは陸地でキャリーに遺言書へのサインをさせ、陸地でチャリティパーティーを開催。ローが現れてアンネは全財産を寄付しようとしていたが殺されたと真相を暴露。
リチャードはキャリーを人質に取って逃げる。ローが追いかけてリチャードを殴り、キャリーを助けた。
ローは、アンネが全財産を医療財団へ寄付したと記事を書いた。
『第10客室の女』視聴後感想と考察(ネタバレ)
自分のせいで取材対象が殺されてしまった女性が、金持ちの闇を暴く過程で利用されていた女性を救う人間ドラマが光っていた。
ただ正直、ディティールが省かれすぎていて本で読んだらもっと面白いんだろうな…と思える内容。
サスペンス部分については、顔認証システムで妻のそっくりさんを探してくる設定は結構斬新だと思った。しかし、それ以外に関しては財産目当てで妻を殺そうとしていた“あるあるパターン”。ローが謎を解くわけではなく、妻になりすましていたキャリーが真相をすべて語ってしまう展開にも萎えた。
ローと元カレ・ベンの関係や、ローと同僚の記者との関係などがあっさりし過ぎていた印象。
豪華ヨットに乗っていた富豪たちがみんなモブ扱いで、彼らについてのキャラの掘り下げが必要だったように思える。
悪く言えば薄味のサスペンス・ヒューマンドラマだった。
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