9話〜最終回15話までネタバレ解説
9話ネタバレ
2013年:ウンジュンはJD映画会社のプロデューサーとしてバリバリ働いていた。大学を辞めたあとで映画学校へ行き、その道に進んだのだ。
チュ・ドンヒャン監督が魂を込めて書き上げた脚本『グッドマン』の映画化が決定。ウンジュンは信頼し合っていたチュがそのまま監督を務めると思っていた。しかし上層部の意向により経験のあるキョン・スンジュ監督(イ・サンユン)が『グッドマン』を監督することに。
ウンジュンはチュ監督に泣いて謝った。
さらに、キョン監督が共同プロデューサーとして連れてきたのは、なんとチョン・サンヨンだった。10年ぶりの再会だった。
ウンジュンは一連の出来事に激怒し、退職届を出す。サンヨンは母が10年前に死んだことを伝える。ウンジュンはなぜ黙っていたのか?と聞き返すと、サンヨンは「あなたが最後に電話を無視した」と話す。
サンヨンが説得により、ウンジュンは退職をとりやめる。ウンジュンとサンヨンは共同プロデューサーとして映画を制作することになった。
10話ネタバレ
サンヨンはキョン・スンジュ監督と寝たことはあるが、彼に恋愛感情はなく、いまだにサンハク先輩のことが好きだった。
キョン監督は、若手ながら才能のある撮影監督としてキム・サンハクを抜擢する。
サンハクはウンジュンと久しぶりに再会。サンハクはウンジュンのことがいまだ忘れられず、気まずさから仕事を断ろうとする。
ウンジュンは「過去の恋愛は忘れて一緒に仕事をしよう」とサンハクに提案。サンハクは了承した。
同僚のオ・ヒジンは、ウンジュンとサンハクの過去の関係を聞いて驚く。
同僚のソン・ユチャンがウンジュンに告白する。ウンジュンは「恋愛対象ではないし、100%信頼できない相手との恋愛はいつかは終わってしまう…」と断った。
11話ネタバレ
主演俳優のイ・スンジェとサンヨンは以前からの知り合いだった。彼はサンヨンにある程度の好意を持っていた。
サンヨンの自宅に疎遠になっていた父がやってきて金をたかる。
映画『グッドマン』のロケハンが始まり、ウンジュン、サンヨン、サンハクのはお互いに愛憎を渦巻かせていた。
旅先のホテルでウンジュンとサンヨンは同室になる。サンヨンが熱を出し、ウンジュンが仕方なく薬を買いに出る。夜なので薬局は閉まっていた。ウンジュンを見たサンハクは彼女が風邪だと思い、遠くの薬局で薬を買ってきてくれた。
翌日、サンヨンはサンハクが薬を買ってきてくれたことを知った。彼への想いはつのるばかりだ。
サンハクはウンジュンに「君を見てしまう」と話す。
その後、サンヨンはウンジュンに「サンハク先輩を好きになってもいい?」と聞いた。ウンジュンは複雑な気持ちで「勝手にすれば」と答える。
12話ネタバレ
ロケ候補地のひとつが偶然にもサンヨンの母ユン・ヒョンスクが最後に暮らしていた取り壊し予定のアパートだった。ウンジュンとサンハクは気を使って他の場所にしようとするが、サンヨンが「ここでいい」と言ってその場所に決まった。
ロケハンの旅が終わり、テスト撮影に入る。ウンジュンがいる場所に照明機材が倒れてきた。サンハクがウンジュンをかばって頭を縫う怪我をした。
サンヨンは「17歳の頃からずっと好きです」とサンハクに告白。サンハクは「他に好きな人がいる。僕を忘れて」と返した。フラれたサンヨンは涙を流す。
サンハクは「また始めたい。初めて合ったように…もう1度チャンスを!」とウンジュンに告白。ウンジュンは迷った。
映画の安全祈願があった夜、ウンジュンは飲み会で酒を飲みすぎたサンヨンを自宅に連れて帰る。サンヨンは泣きながら「サンハク先輩と付き合わないで」と頼む。ウンジュンは「あなたの問題じゃない」と怒った。
13話ネタバレ
ウンジュンはサンハクに「私はもう1度やり直すのは無理」とキッパリ言って彼の告白を断った。
サンヨンはサンハクへの未練を断ち切ろうとした。それが辛すぎて、ウンジュンを無視するようになる。
撮影現場では主演俳優のスンジェが遅刻をしまくり、挙句の果てにスタッフのホチョルにキレて殴ろうとする。サンハクがスンジェを止めた。
スンジェは激怒して撮影中止。「サンハクに腕を掴まれて怪我をした」とわめいて病院へ行く。
サンヨンは何も悪くないホチョルに謝罪させようとする。サンハクが代わりにスンジェに謝罪しに行く。その場にいたサンヨンが土下座し、スンジェの怒りは治った。
スタッフたちはサンヨンが謝罪したことを知らず、ホチョルに謝罪させようとした彼女の降板を要求。サンヨンはプロデューサーを降り、そのまま会社もやめることにした。
ウンジュンはプライドからみんなにしっかり話をしないサンヨンに「あなたを孤独にしているのはあなた」と話す。
サンヨンはサンハク先輩に別れの言葉を言い、会社を去った。
サンヨンはハン・ジェジュン監督と新たな映画会社・燕(ツバメ)を立ち上げる。チュ・ドンヒャン監督も引き込み、チュとウンジュンがずっと温めていた企画『青の起源』を奪った。
サンヨンは激怒してやってきたウンジュンに「あなたも私みたいに傷ついてほしい」と言った。
14話ネタバレ
ウンジュンはサンヨンと会い「あなたが嫌い。泥棒女!」と激怒する。
キョン監督はサンヨンに「自分がしたことはいつか自分に返ってくる」と忠告した。
ウンジュンはサンヨンとチュ監督に裏切られて絶望し、『グッドマン』の撮影が終わると会社を辞めた。
現在(2024年):ウンジュンは家にやってきたサンヨンを仕方なく中にあげる。サンヨンは2人の過去を書いた脚本を読む。ウンジュンは激怒してサンヨンの部下を呼んで彼女を追い返した。
サンヨンは後日またウンジュンの家にやってきて土下座。「あなたともう1度友達になりたい。あなたにはごめんと伝えられる。母や兄には言えなかった」と話す。サンヨンはハン監督と結婚していたが、3年前に離婚したようだ。子供はおらず家族も友人もいない。
ウンジュンはサンヨンを許し、和解した。
ある日、彼女の家へ行くと、救急車で搬送されていった。サンヨンに残された時間はわずかだ。
ウンジュンはサンヨンに連れられて海へ。ユン先生の遺灰をまいた場所だった。
最終回15話あらすじネタバレ
サンヨンは峠を越えて意識を戻した。ウンジュンは医者から治療は何もできないと言われる。
家に戻ったサンヨンは兄のカメラ・ライカをウンジュンに返した(サンハク兄がウンジュンにあげたもの)。
サンヨンは「私が私であるうちに死にたい。スイスへ行き、フリーデンで安楽死をしたい」と話す。ウンジュンはスイスへの最後の旅に付き添うことにした。サンヨンが安楽死を途中で止めるかもという希望もあった。
スイスに到着した2人は、アルプスを観光したり食事をしたりして過ごす。最後の夜「お互いの存在がお互いを作った」と語り合った。
翌日、ウンジュンとサンヨンは最後の朝日を眺める。2人はフリーデンの施設に到着。サンヨンはベッドに横たわり、ウンジュンが見守る中、自らバルブを開けて安楽死を遂げた。
それから、ウンジュンは長い時間をかけてサンヨンの死を克服し、彼女とアルプス山脈で撮った写真を机に飾った。
ドラマ『ウンジュンとサンヨン』終わり
最終回まで視聴した感想と考察
演技もセリフもクオリティが高く、切なすぎるシーンの数々に圧倒された。思った以上にシリアスで重い内容。全15話とNetflixオリジナル韓ドラの中ではボリューミーな作品だったこともあって、視聴に非常に体力と気力を使った。
中盤から後半にかけて見ていて本当に辛くなった。ウンジュンとサンヨンはサンハク兄さんに死なれ、同じ名前のサンハク先輩を好きになる。ウンジュンにとってサンハク先輩は最愛の人だった。そしてサンヨンにとってサンハク先輩は、チャットで生きる希望をくれた人生の恩人であり、運命の人だった。
しかし、お互いの存在のせいでサンハクとの恋は実らなかった。
社会人になっても2人はそのことをずっと引きずっている。ウンジュンは40代になった現在でもパートナーはいないみたいだし、サンヨンも好きでもない人と結婚して離婚した。
お互いの存在によって、人生の一部が奪われてしまった。それでも互いの存在が人生に欠かせないものだと知って和解し、安楽死の旅へ向かう。そこには愛憎を超えた共鳴のようなものがある。
彼女たちの心中を察するのは難しいし、言葉で説明できるものでもない。
憎しみは愛情の裏返し。そんなよく言われる言葉が身に沁みた作品だった。
死の尊厳についても、どうすればいいかの答えはない。ただ2人の葛藤が伝わってきて考えさせられた。







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