映画『スマホを落としただけなのに 最終章 ファイナル ハッキング ゲーム』を鑑賞。
原作は志駕晃さんの小説『スマホを落としただけなのに 戦慄するメガロポリス』。
サスペンスかと思いきや殺人鬼のおセンチな恋愛模様を淡々と見せつけられる…ありえないツッコミ展開の連続でキツかった。
『スマホを落としただけなのに3 最終章 ファイナル ハッキング ゲーム』あらすじ
脱獄した浦野(成田凌)は韓国に潜伏していたが、反政府組織・ムグンファのスミン(クォン・ウンビ)によってアジトへと連れてこられ、組織のNo.2キム・ガンフン(大谷亮平)から「日韓首脳会談を中止させろ」と依頼を受ける。
浦野はJアラートを乗っ取ってミサイル攻撃の通知を流して日本中を大混乱させた。さらに大量のドローンを使って日米首脳会談を潰す計画を綿密に練っていく。
浦野の最終目標は富田麻美(北川景子)だった。浦野は麻美の全てを手に入れるため、彼女を剥製にしようと考えていた。
親から虐待を受けて施設で育ったスミンは、同じく虐待を受けていた浦野に共感してしまい、次第に惹かれていく。
いっぽう日本では加賀谷学(千葉雄大)が浦野とムグンファが手を組んだことにいち早く気づき、兵藤(井浦新)らと一緒に事件の解決に奮闘する。加賀谷はパートナーのみのり(白石麻衣)が何か隠していることが気になっていた。
そんな中、加賀谷に浦野から手紙が届く。お前の周りにバタフライという裏切り者がいて情報を流していると書いてある…。
ネタバレ感想:ヒロインが薄っぺらすぎてひどい
まずヒロイン・スミンのキャラクターの描き方が薄っぺらすぎてついていけなかった。スミンは自分と同じように虐待を受けた浦野に惹かれていく…彼のそばにいてあげられるのは自分だけだと思う…というのはわからなくもないが、さすがに何人も殺した殺人鬼をすぐに好きになるのはおかしい。この設定であれば、裏社会に属しているスミンの狂気的な一面を序盤で描く必要があった。クォン・ウンビさん演じるスミンはヒロインというより美しいマスコットキャラだった(彼女が悪いわけではない)。もっと彼女の役柄を掘り下げるべきだったと思う。
スミンのキャラが薄っぺらいせいで、劇中の大幅な時間を占めた浦野との恋愛模様が少女漫画のように見えてしまった。映画館であれ?サスペンスを見にきたはずだけど…という残念な気持ちになった。浦野もキャラ変してない?スミンを操って闇堕ちさせるくらいするかと思いきや、普通に好き同士になっちゃった。
あとは加賀谷が浦野からドローン攻撃を受けながら、日韓首脳会談でドローン攻撃を想定しないなど、ご都合主義がすぎるのも気になった。全体的に演出にリアリティがないのが気になる。
色々と酷評してしまったが、剥製というアイデアはなかなか良かったと思う。ラスト結末も哀愁があって良かった。次のページでは剥製が何を意味するのか徹底考察していく↓↓
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