『再会 silent truth』原作の犯人ネタバレ&事件の全真相の考察と解説まとめ

4.0

ドラマ『再会 silent truth』の原作小説

竹内涼真と井上真央が出演するドラマ『再会 silent truth』が放送開始!

その原作小説(横関大 著)を読了したので、あらすじ・伏線・真犯人・ラスト結末ネタバレ事件の全真相まとめ考察レビューを書いていきます。予習・復習にどうぞ!

『再会』登場人物

役名 役柄 原作設定 2026ドラマキャスト
飛奈淳一(とびな じゅんいち) 三ツ葉警察署の刑事。秘密を共有した同級生の一人。 小学校の同級生で刑事。初恋の相手・万季子と再会する。 竹内涼真
岩本万季子(いわもと まきこ) 美容室経営のシングルマザー。息子・正樹あり。 同級生で再会のヒロイン。元夫は圭介。 井上真央
清原圭介(きよはら けいすけ) 一級建築士。万季子の元夫。 4人組の一人で万季子と結婚→離婚。 瀬戸康史
佐久間直人(さくま なおと) サクマ土地開発の専務。 4人組の一人。内向的で優しい性格。 渡辺大知
佐久間秀之(さくま ひでゆき) フレッシュサクマ三ツ葉南店の店長。素行が悪い。 直人の異母兄で問題児。 小柳友
南良涼(なら りょう) 神奈川県警・捜査一課の刑事。 淳一と組んで捜査にあたる刑事。 江口のりこ
松本博美(まつもと ひろみ) 淳一の恋人 北香那
小杉房則(こすぎ ふさのり) 三ツ葉署署長 捜査本部を率いる重厚な役どころ。 段田安則

『再会』原作小説のあらすじ

物語は、小学校の頃の秘密から始まる。

小学校を卒業する直前、
同級生の4人、圭介、直人、淳一、万季子は、
ある悲しい記憶とともに拳銃をタイムカプセルに埋める。
この拳銃は、ある事件で使われたものだった

それから23年。
4人はそれぞれ別の人生を歩んでいたが、直人の異母兄・秀之が拳銃で殺害される事件が起きたことで再び交差する。
秀之の体内にある銃弾のライフルマーク(発射された時に銃弾についた傷)から、凶器に使用されたのは小学校時代に埋めたあの拳銃だと発覚

現在の事件を追うなかで、23年前の過去の秘密が少しずつ明らかになる。
4人は再会し、互いに疑心暗鬼になっていく。タイムカプセルの秘密はこの4人しか知らない。4人の中にタイムカプセルから拳銃を取り出した犯人がいるのは確実だ

拳銃を掘り出して秀之を射殺したのは誰なのか?動機は?

『再会』原作小説のネタバレ・ラスト結末

事件の発端

万季子の息子・正樹がスーパーフレッシュサクマで万引き。万季子は店長の秀之から電話を受け「30万円持ってこい」と脅迫される。

万季子は元夫・圭介に相談。万季子は、正樹を推薦で有名中学に行かせるつもりだった。そのため、万引きの発覚を恐れて金を払うことに

圭介が秀之に金を払うが、秀之はあろうことか「万季子の体で払え」とさらなる要求を突きつけた。

万季子と圭介は100万払って秀之を納得させ、万引きの証拠となる防犯カメラのビデオテープを受け取ろうと考える。

圭介は交渉のため、夜にスーパーの裏手にある秀之の事務室へ行く。秀之が胸から血を流して死んでいたのを発見した。

万季子と圭介は自分たちが通報すると正樹の万引きが公表されてしまうと考え、ここに来た証拠を消す。万引きの証拠となるビデオテープを持ち去ろうとしたが見つからなかった。

翌日、秀之の死体が従業員に発見される。銃弾のライフルマークから、凶器は23年前に殉職した警察官・清原和雄が持っていたはずの拳銃・ニューナンブM60であることが判明
清原和雄は圭介の父だった。

捜査を担当することになった刑事の淳一は、現在は廃校となった小学校に圭介、万季子、直人を呼び出す。4人は小学校6年生のときに、殉職した清原和雄が持っていた銃をタイムカプセルに埋めたのだった。

4人は23年ぶりにタイムカプセルを掘り起こす。土は柔らかく、1度掘り返されたあとがあった。タイムカプセルに銃は入っていない

淳一は、誰が掘り起こしたのか聞く。箱の暗証番号も4人しか知らないはずだ。他の3人は、それぞれ「やっていない」と答える。

23年前の銀行強盗事件

淳一たちが小6の頃、三ツ葉市内で銀行強盗が発生。犯人・大島伸和は3000万円を持って逃げる。

大島は森に逃げる前に銃を発砲し、それが主婦・栗原理恵に当たって彼女は死亡。

淳一たちは森で遊んでいるところで銃声を聞き、大島に撃たれて死んでいる巡査・清原和雄(圭介の父)を発見。和雄に撃たれたらしい大島の遺体も近くにあった。

圭介は父の遺品として遺体のそばにあった拳銃を持ち去る。

淳一たちは拳銃を持ち去ったことは警察に話さなかった。

犯人の大島伸和が奪った3000万円は見つからず。共犯者が持ち逃げしたと考えられている。

捜査の進展:自白したのは誰?

淳一、万季子、圭介、直人は事前に「タイムカプセルと拳銃については警察に話さない」と取り決めをしていた。

淳一は、酔うと同棲中の恋人・博美に暴力を振るってしまうことがあり、それを申し訳なく思っていた。

淳一は捜査一課の刑事・南良と一緒に捜査を開始。南良は若いが頭脳明晰な人物だった。

南良はスーパーで万季子を見たという目撃情報を得て、万季子や圭介に聞き込みを開始。

南良は万季子の証言の違和感から、息子の正樹が万引きをして店長・秀之に脅されていたと推理した。

南良に嘘を指摘された万季子と圭介は、息子の万引きと口止め料については話したが、2度目の取引(秀之が万季子の体を要求したため、100万円を支払うためにスーパーへ行って死体を発見した)については話さなかった。

万季子は2度目の取引で夜のスーパー事務室へ行った際に、ブランド上着のボタンを落としたことを思い出した。

直人は「犯行日時は韓国出張から家に戻る途中で渋滞にハマった」と言っていたがガソリンスタンドの防犯カメラの映像によってこのアリバイが崩れる。

直人は警察に「兄・秀之が何度も金をせびってくるので殺した」と自白。犯行で使われた拳銃は、23年前に秀之が清原和雄巡査の死亡現場から取ってずっと隠し持っていたものを使ったと嘘をついた。

直人は淳一にこっそり「自宅の車のトランクに拳銃が入っている」と話す。しかし警察はトランクから拳銃を発見できなかった。

直人は高校3年生の頃を思い出す。直人は万季子が好きだった。しかし、万季子は秀之から暴行を受けてしまった。直人は秀之を殺そうとしたが、できなかった

圭介は再婚しており、相手の女性・琴乃は妊娠9カ月だった。圭介はそれを万季子に話していない。圭介はタイムカプセルを掘り返したことを回想する。

そんな中、万季子が息子・正樹を連れて失踪
直人が警察に捕まったあと、万季子は直人の自宅へ行って拳銃を回収していたことがわかる。

ラスト結末:真犯人は?

直人は失踪した万季子が拳銃で自殺するのを恐れ、自白を撤回。「実は殺していない」と主張した。

直人は韓国出張から帰国後に秀之の事務室へ行って死体を発見。そばに落ちていたボタンは自分が万季子に上げた服のものだったため、ボタンとビデオテープを回収して万季子が犯人だとバレないようにかばったのだった

直人は一旦自宅待機となる。

淳一は23年前の事件を思い出していた。父のように慕っていた清原和雄(圭介の父親)が犯人の大島に撃たれて死亡したので、淳一が和雄の銃を拾って犯人を撃ち殺したのだった。
淳一はその時から人を殺したトラウマに悩まされていた。酔ったら恋人にDVをはたらいてしまうのも、それが原因だった。

南良刑事は、淳一、直人、圭介を23年前に清原巡査が殉職した森に呼び出す。
南良は3人から当時の状況を聞き、犯人・大島を撃ち殺したのは淳一ではなく、淳一の後ろに潜んでいた共犯者だと推理する。共犯者はおそらく警察関係者だ。その人物が3000万円を奪って逃げた。

万季子は逃走中に正樹の知り合いの博美(淳一の恋人)と偶然会い、3人で遊園地へ。

淳一は博美が万季子と一緒にいると知り、捜査員を派遣する。万季子は確保された。

万季子は事件当日を回想:圭介が口論になって秀之との取引がパーになっては困ると考えてスーパーの事務室に1人で行き、秀之が拳銃を取り出したあとでもみ合いになり、銃が発射されて秀之が死んだのだ

犯人は万季子だった

南良は、万季子が所持していた拳銃・ニューナンブの残弾数が3発だったと知る。
ニューナンブは5連式。淳一たちの証言によると、清原巡査は2回の威嚇射撃をした。その後に淳一がその銃で大島を撃ったとすると、残弾数は2発のはずだ。

南良は、現場にいた大島の共犯者が、もう一丁のニューナンブで犯人を撃ち、落ちていた清原巡査の拳銃と取り替え、その後、備品記録を改竄した…と推理。

現場にすぐ駆けつけた小杉房則(現在は署長)が大島の共犯者だと考えた。

南良は小杉署長に推理を聞かせる。小杉は青ざめた。上層部は小杉と当時の事件について捜査をすることに決めた

エピローグ

圭介は「秀之のところへ交渉に行く前にタイムカプセルを掘り起こして拳銃を護身用に持つつもりだったが、すでに箱の中に銃はなかった」と話す。

直人は「23年前にタイムカプセルを掘り起こして拳銃を取り出し、万季子を襲った秀之を殺そうとしたが、逆に銃を奪われてしまった」と話した。

淳一、圭介、直人はタイムカプセルをもう1度掘り起こし、当時の思い出を振り返りながら万季子の出所を待ち望む。

淳一は警察を辞職。

23年前の銀行強盗事件の犯人・大島が撃った銃弾で死亡した主婦・栗原理恵の息子が南良刑事だと判明する。

『再会』原作の考察レビュー

ミステリー小説としてはそれぞれの登場人物が独白をしつつも真実をギリギリ明かさず、二転三転する仕掛けがすごかった。特に、リボルバー拳銃の残弾数に着目した推理が見応え抜群だった!

万季子が十数年前に秀之に襲われていた、そして真相は万季子が秀之を殺してしまったという後味の非常に悪い結末だった。

しかし万季子はナイフを持って秀之からテープを奪おうとしていただけで殺意はなく、銃を取り出したのも秀之で銃弾も半ば事故的に発射されたので、正当防衛が成り立ちそうな気がするが。いずれにせよ、万季子はそこまで重い刑期は食らわなそうだ。それだけが救い

万季子、淳一、圭介、直人の4人が小学校を卒業してからも一緒にいれば、一連の悲劇は起こらなかった…というのが人間ドラマとしての切ない側面だと思う。

万季子は高校2年のときにも秀之にちょっかいを出された。このときに淳一や圭介が近くにいれば、秀之をボコボコにできただろう。万季子が襲われることもなかった。

小学校の親友同士が大人になる過程で離れ離れになる寂しさが、そのまま殺人事件に変容してしまったような哀愁漂う作品だった

同時に、4人は友情を再確認することができた。切ない事件の裏に、小学校時代の煌びやかな思い出が蘇る美しさも持ち合わせたストーリー

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この記事を書いた人

映画やドラマの考察歴5年。映画好き歴20年。映画鑑賞累計2000本前後。ドラマは数百本。Webライター歴8年。いくつかのメディアでの執筆歴あり。映画やドラマの本質を追求するような解説や考察が書けるように日々精進しています。パーソナルな感想に普遍的な何かが少しでも宿っていれば幸いです。

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