映画『陰陽師0』ネタバレ考察,ラストや梅の花の本当の意味,どこまでが夢なのか解説と感想

映画『陰陽師0』

映画『陰陽師0』

映画『陰陽師0』(おんみょうじゼロ)を鑑賞。夢枕獏の『陰陽師』シリーズを原案とした実写化で、安倍晴明役の山﨑賢人と貴族役の染谷将太が息ぴったりのバディとなる。

平安京を舞台にしながら呪いではなくミステリー?と思わせつつ、最後に色々などんでん返しがあるのが面白い。

映画『陰陽師0』あらすじ

安倍晴明(あべのせいめい/山﨑賢人)陰陽師を目指す者たちがつどう陰陽寮の学生だった。晴明は幼い頃に何者かに両親を殺されてその夢を何度も見るが、犯人の顔は見えない。

平安の世にも本物の呪術などなく、占いや暗示で人々を騙す陰陽師の仕事に晴明はうんざりしていた。

ある日、落ちぶれた貴族で陰陽師たちの上司でもある役人の源博雅(みなもとのひろまさ/染谷将太が晴明の評判を聞きつけてやってきた。そして「お慕いしている徽子女王(よしこ/奈緒の琴が夜な夜な鳴り、弦が切れるから調査してほしい」という。晴明は徽子の屋敷へ行き、琴から立ち昇る金の龍をビンに閉じ込めて呪いを解いた。

そんな中、陰陽寮の橘泰家(たちばなのやすいえ/村上虹郎)が井戸に落ちて死んでいるのが発見される。

天文博士の惟宗是邦(これむねのこれくに/北村一輝)は学生たちに「犯人を見つけたら得業生(陰陽師になれる成績優秀者)にしてやる!」と宣言。

45歳で崖っぷちの学生・平郡貞文(へぐりのさだふみ/安藤政信)は、「真犯人は安倍晴明だ!」と宣言。晴明は捕まって縛られてしまう。そこへ博雅がやってきた。徽子が金の龍に攫われたという。

果たして晴明と博雅は徽子を救うことができるのか!?

ラスト結末まで解説はコチラ

映画『陰陽師0』考察と感想:梅の木の意味、どこまでが夢!?

刺激が少なく物足りない面もあるが、和歌のような儚くて淡い印象にしたかったのだと考えるとそれなりに楽しめた。

実写化御用達(ごようたし)の山﨑賢人も良かったが、愛嬌たっぷりの落ちぶれ貴族を演じた染谷将太のキャラクターがたまらなかった。

どんでん返しとしては、呪術はないと見せかけて実は晴明だけが使えるというラストの展開も面白い。

呪術があるかないか?白黒つけ難い非常に微妙な塩梅がこの作品の巧さだと感じた。

最後のシーンで晴明と博雅が真実と事実、主観と客観は区別できない…とまとめていたのが全てだと思う。晴明は呪術を信じないフリをしていたが、意識の物質化ができるのは誰よりも呪術を信頼しているからなのだろう。

夢の中の夢、そして夢もある種の現実…というのはクリストファー・ノーラン監督の『インセプション』が元ネタだと思う。

次のページでは、梅の木やラストの本当の意味!結局どこまでが夢だったのか!?晴明が暗示にかかってしまった微妙なトリックについて考察&解説していく↓↓

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