
実在の殺人鬼を元にしたNetflix『モンスター:エド・ゲインの物語』を鑑賞!
同じくNetflixの「ダーマー: モンスター: ジェフリー・ダーマーの物語」「モンスターズ: メネンデス兄弟の物語」に続くモンスターシリーズの第3作にして最恐最悪の伝記ドラマ!
最終回まで全8話あらすじネタバレ解説、最終話まで視聴した感想と考察:どこまでが事実なのか?をまとめました!
『モンスター:エド・ゲインの物語』登場人物・キャスト・見どころの解説はこちら↓

Netflix『モンスター:エド・ゲインの物語』最終回まで全話ネタバレあらすじ解説
1話ネタバレ
エディ(エド・ゲイン/チャーリー・ハナム)は厳格なキリスト教徒である母・オーガスタから「恋愛や肉欲は罪だ!悪だ!」と洗脳されて育てられた。母親から精神的・肉体的な虐待を受け続けた結果、エディは心に異常をきたして挙動不審な青年になってしまう。
エディは牧畜で生計を立てていた。
エディは友人の少女・アデラインの家に忍び込んで着替えをのぞく。その後、家に帰って母の下着を身につけて自◯行為をする。それを母に見つかり、裸のままで説教をされた。それでもエディは母を崇拝していた。
エディはガールフレンドのアデラインからナチス強制収容所で写された写真を見せてもらい、異様な興奮を覚える。さらにイルゼ・コッホ(ユダヤ人を虐待して死体から皮膚を剥ぎ取って工作をしたドイツ人女性看守。ブーヘンハルトのビッチと呼ばれた人物)についてのコミックをもらい大きな影響を受ける。
エディは恋人と一緒に家を出ていくと入った兄・ヘンリーと口論になり、彼を撲殺してしまう。エディは広い畑で火事を起こして兄の死体をそこへ置き、兄が火事で窒息死したことに見せかけた。
母・オーガスタは長男・ヘンリーの死にショックを受けて脳卒中になる。エディは母を看病した。オーガスタは借金の取り立てに行って怒鳴り声をあげ、病状が悪化してそのまま死亡。
母の葬式が終わり、エディは悲しみに暮れる。頭の中で「墓を掘り起こせば私を連れ戻せる!」と母の幻聴が聞こえる。
エディは夜に母の墓へ行き、土を掘る。しかし母の棺は金属で開けられない。母の幻聴は「隣の墓を掘れ!」だった。エディは隣の墓を掘り、娼婦の遺体を家に持ち帰って微笑む。
2話ネタバレ
エディは統合失調症の症状で死んだ母の幻覚を日常的に見ていた。墓から掘り起こした死体を母の椅子に座らせる。エディは墓から死体を掘り起こして皮膚を剥ぎ取って椅子を作る、頭蓋骨で食事用の皿を作るなど工作をしていた。
エディはアデラインを家に呼び、正式に交際を申し込む。しかしアデラインはエディの家の異変に気づき、逃げていった。
エディはバーでイルゼ・コッホの幻覚を見て、店員のメアリーを撃ち殺し、死体を家に運んだ。
エディは女装してアデラインの家に忍びこみ、入浴中の彼女を何度も刺して殺害する。
1959年:アルフレッド・ヒッチコックはエド・ゲインのストーリーから着想を得て映画『サイコ』を作ろうとしていた。
ヒッチコックはノーマン・ベイツ役の俳優アンソニー・パーキンスにエド・ゲインの実際の家を見せる。ヒッチコックは同性愛者の秘密を持つアンソニーにこの役がぴったりだと思っていた。
ヒッチコックはエド・ゲインが統合失調症、性機能障害、自己女性愛好症、死体愛好症を抱えていたと考え、それをノーマン・ベイツに反映する。映画は大ヒットした。
3話ネタバレ
警察はバーの店員メアリーが失踪した事件について捜査を進めていた。
女性の死体から剥ぎ取った皮をかぶるエディのところに警察がやってくるが「メアリーの店には行ってない」とごまかす。
エディは店でアデラインに会って驚く。彼女を殺したのは妄想だった。
エディはアデラインを墓地に連れてきて、指輪(死体から奪った)を渡してプロポーズ。アデラインはOKしてエディに乗り掛かる。しかしエディの頭の中に「淫らな行為はダメ」という母の言葉がこだまする。
エディは「良い父親になる自信がないから行為は待ってくれ」という。アデラインはエディの悩みを解消するためにとベビーシッターの仕事を紹介。
エディは子供たちを自分の家に連れてきて死体の指や頭部を使った手品を見せる。エディは子供たちを外へ連れ出したことでクビになった。
エディはその家のベビーシッターの仕事に復帰したイヴリンを恨んで彼女を拉致した。
エディは家にアデラインを呼び、一緒に暮らすことに。
1964年:映画『サイコ』の成功によってヒッチコックは似たジャンルを求められ続ける。俳優アンソニー・パーキンスにはノーマン・ベイツに似た役柄のオファーしか来ない。2人とも『サイコ』の呪縛に苦しんでいた。
エド・ゲインが『サイコ』を生み、『サイコ』が『レザーフェイス』などのホラーを生んでいった。
4話ネタバレ
エディはイヴリンを殺害。
アデラインはエディの家で母親に模された死体を見つける。エディはアデラインに墓を掘り起こした話をした。アデライン自身も死体に興味があったのでエディのことは通報しなかった。
エディは金物店の老婦人店主・バーニス・ウォールデンと体の関係になる。しかし、頭の中にいる母から関係を断つように言われたため、バーニスを殺害した。
エド・ゲインの物語は、のちに『悪魔のいけにえ』の監督トビー・フーパーにも影響を与えた。
5話ネタバレ
エディはアデラインに体の関係を迫るが断られる。
アデラインはニューヨークへ行き、有名な写真家に助手にしてほしいと頼む。しかし手痛く断られて帰郷。
アデラインの母は「お前を妊娠したとき、何度もわざと階段から落ちて流産しようとした。その後遺症でお前は頭がおかしくなったのだ」と語った。
母の言葉にショックを受けたアデラインはエディに体を許そうとする。しかし、エディは死体と肉体関係を持っていたため「君は温かすぎる」と言ってアデラインを氷風呂に入れて行為に及んだ。
6話ネタバレ
副保安官のフランクは母・バーニスが失踪したことに疑問を持ち、保安官のアートと一緒にエドの家へ。フランクは納屋で母・バーニスの解体されてた死体を見てショックを受ける。家には死体から作られたたくさんの工作物があった。
エド・ゲインは逮捕される。しかしエディは、墓を掘り起こしたことは認めるが殺人については覚えていないと供述した。
墓荒らしの連続殺人鬼エド・ゲインの名は全米中に響き渡ることとなる。
アデラインはエディと交際していた女性としてメディアの餌食にされたが、知り合いだっただけと釈明した。
7話ネタバレ
1958年。エディは心神喪失によって刑事責任能力がないとして州立の精神病院に入院していた。
そこではある程度の自由が認められ、エディは比較的に快適な暮らしをしていた。ファンからの手紙やプレゼントが山のように届くが、心は満たされずに妄想を見る回数が増える。
ある日、エディは看護師のソルティに無線機を注文し、イルゼ・コッホやクリスティーン・ジョーゲンセン(男性から女性へ性転換手術を受けた人物)とコンタクトを取る。
しかし、無線で話していたと思ったのはすべてエディの妄想だった。エディは担当医から統合失調症だと診断される。
最終回8話ネタバレ
1970年代。FBIの刑事がエディに面会をした。連続殺人鬼テッド・バンディについて意見を聞きたいというのだ。
エディは自分のファンで殺人鬼のリチャード・スペックからテッドについての話を聞いていたため、テッドが乗っている車などの情報提供をする。テッド・バンディはついに逮捕された。
アデラインが面会に来る。エディは「なぜ今まで来てくれなかったのか?」と尋ねる。アデラインは躁鬱だったようだ。
やがてエド・ゲインは肺がんを患い、1984年に精神病院で死去した。死後、エディは母の魂と再会する。
『モンスター:エド・ゲインの物語』最終回まで視聴した感想と考察:どこまで事実?
ナチスの関係者イルゼ・コッホがエド・ゲインに影響を与え、エドがヒッチコックや後世の殺人鬼に多大な影響を与えたというテーマが興味深かった。
エドだけでなく後世の映画監督のシーンを挿入したり、事実に創作を混ぜたせいで世界的な評価は低いが、個人的には衝撃を受けた作品だった。
チャーリー・ハナムの抜群の演技力によって殺人鬼のエドに妙に共感させられてしまう危険な側面もある。
史実とドラマの1番の違いはアデラインの存在。アデラインは実在しない。
狂気的な趣味のエドに寄り添う女性としてやや不自然に描かれるが、アデラインのパートに関しては全てがフィクション。まあ、彼女はエディの脳内が生み出したものという解釈もできるが。
あとは、エドがFBIの捜査に協力したという事実もない。「のちの羊たちの沈黙にも影響を与えた?」と思わせた最終回の出来事も虚構。
それでも金物店の店主・バーニスを納屋で解体したり、女性の皮膚でボディスーツや家具を作っていたのは事実だというから恐ろしすぎる。何故に人間の体でランプをつくったりしたのだろう。
Netflixのモンスターシリーズは賛否両論あるが、こんな人物がいたのかも…という中毒性がある。こんなドラマ発表していいの?とも考えてしまうが、シーズン4があったらまた見てしまうだろう。
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