2024年にはグロテスクな描写をさらに追加した真生版も公開されたアニメ映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』。
ストーリーのネタバレあり解説と、鬼太郎の左目が潰れた理由、戦争との関係や物語の伏線回収について考察していきます。
映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』あらすじ
70年前。鬼太郎が誕生する直前に起こったある呪われた村での大事件を描く。
第二次世界大戦を終えて帰還した水木は東京の銀行に勤めていた。
水木は取引先の龍賀一族の当主・時貞(ときさだ)の死を受けて、人里離れた山奥にある哭倉村(なぐらむら)へ。
龍賀製薬の社長で婿養子の克典(かつのり)が次期当主になると見込んで太いパイプを作っておこうと思ったのだ。
しかし時貞の遺言が読み上げられ、当主は長男の時麿(ときまろ)に。
その翌日から龍賀一族の関係者たちが次々と殺されていく。
そして村にやってきたのはゲゲ郎(鬼太郎の父、ゲゲ郎と呼びはじめたのは水木)だった。
一族の関係者は殺人事件はゲゲ郎の仕業だと考え、彼を監禁する。
水木はゲゲ郎や克典の娘・沙代から話を聞きながら、龍賀一族が抱える最悪の秘密と謎に迫っていく…。
ネタバレ考察:鬼太郎の左目が潰れた理由が明らかに?
内容はかなり凄惨で、グロテスクなシーンもたくさん!完全に大人向けホラーアニメです。
鬼太郎はほとんど出ず、鬼太郎の父・ゲゲ郎と水木がメイン!
小さい頃にゲゲゲの鬼太郎をアニメで楽しんだ人たち(私も含め)が歓喜する素晴らしいクオリティでした。
サスペンス・ミステリーとしても秀逸ですし、鬼太郎の父と母の深い愛に超感動のすごい作品!
鬼太郎の誕生前の話ですが、物語の密度が濃いので鬼太郎に思い入れがない人が見ても楽しめる作りも巧い。
非常に重厚かつ凄惨なストーリーに脱帽でした。鬼太郎の父と母にこんなにも残酷な愛の物語があったとは。涙なしには語れない物語です。
壮大な物語が、鬼太郎と水木が出会う「墓場鬼太郎」の冒頭に行き着くとは…。
全体的に犬神家の一族っぽい流れでしたけど、可憐な娘・沙代が妖怪に取り憑かれて一族を殺していたオチや、先代・時貞が孫の体を乗っ取って蘇る流れはサスペンスホラーとしても秀逸。
- 山奥の村を牛耳る不気味な一族
- 池の立ち入り禁止の離れ島にある巨大な穴ぐら
- 地下に監禁されて血を抜かれる人々
- 離れ島の穴ぐらに続く巨大な地下トンネル
などなど、設定も舞台もホラー的なワクワク感が満載!ビジュアル的にも飽きません!
水木しげるイズムを継承した不気味な雰囲気もあいまって、画面に引き込まれました。
次のページでは、鬼太郎の左目が潰れた理由、伏線回収、第二次世界大戦との関係について徹底考察&解説↓↓
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