Netflix映画『エレクトリック・ステイト』(The Electric State)を鑑賞。
『ストレンジャーシングス』のミリー・ボビー・ブラウンと『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のクリス・プラットがテーマパークにいるようなロボットたちを引き連れて巨悪企業に立ち向かう王道ロボアドベンチャー!!
あらすじ、キャスト、ラスト結末ネタバレ、忖度なしの感想と評価をぶっちゃけます!
Netflix『エレクトリック・ステイト』あらすじ・作品情報
監督のルッソ兄弟と脚本のクリストファー・マルクス&スティーヴン・マクフィーリーは、マーベル作品の全盛期を支えた4人。
『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー 』『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』や『エンドゲーム』などを手がけた。
Netflix配信作品としてはライアン・ゴズリングとクリス・エヴァンス出演の『グレイマン』も制作。

あらすじ
ロボットが知能を持ち、人間と同じような権利を求める。ロボットの暴動は1990年代に人間との戦争に発展した。戦争は人型ドローンの登場で人間側が勝利する。ロボットたちは差別され、離れた居住区に押し込められた。
数年前に交通事故で両親と最愛の弟・クリストファーを亡くしたミシェル(ミリー・ボビー・ブラウン)。彼女のもとにアニメキャラ・コスモのデザインのロボがやってくる。そのロボは死亡したと思われていたクリストファーと意識が繋がってると説明する。クリストファーの体は別の場所で囚われているらしい。
ミシェルとクリストファー(ロボ)は、ロボたちの居住区から備品を盗んで売っているキーツ(クリス・プラット)と、彼の相棒ロボ・ハーマンと出会う。4人はクリストファーを助け出し、世界を牛耳るイーサン・スケイトのハイテク企業と対決する道を選ぶが。。。
登場人物・キャスト
ミシェル|cast ミリー・ボビー・ブラウン
キーツ|cast クリス・プラット
アマースト博士|cast キー・ホイ・クァン
イーサン・スケイト|cast スタンリー・トゥッチ
ブラッドベリー大佐|cast ジャンカルロ・エスポジート
クリストファー|cast ウッディ・ノーマン
ロボット↓
ミスター・ピーナッツ|声 ウディ・ハレルソン
ハーマン|声 アンソニー・マッキー
ポップフライ|声 ブライアン・コックス
ペニー・パル|声 ジェニー・スレイト
感想ネタバレなし
すごく夢のある雰囲気抜群のロボットアドベンチャー!
ストーリーは子供向けのながら、独特のレトロな世界観や設定のクオリティがずば抜けていて面白かった。王道だけど各シーンやディティールが素晴らしくてずっとワクワクドキドキしっぱなし。特にロボット同士のバトルは熱すぎてずっと見ていられるほど。
ミリー・ボビー・ブラウンとクリス・プラットの相性もいいし、クリストファーやハーマンなどロボットたちのキャラクターも最高。
NetflixのSFアドベンチャー映画の中ではトップクラスの出来栄えだと思う。親子で見たら絶対楽しいだろうなこれ。子供の頃に出会ってたら思い出の1作になりそうな
映画『エレクトリック・ステイト』ラスト結末ネタバレ
ミシェル(ミリー・ボビー・ブラウン)とクリストファーはクリストファー本体を助け出すために旅を開始。そしてキーツ(クリス・プラット)とロボのハーマンと出会い一緒に冒険することに。
ミシェルたちはロボットたちが追放された地で、ショッピングモールの廃墟に暮らしているミスター・ピーナッツ率いるロボの集団に遭遇。ミシェルたちはその近くでクリストファーについて秘密を知っているアマースト博士(キー・ホイ・クァン)を発見。
アーマストは数年前に交通事故にあって瀕死だったクリストファーの脳をネットワークに繋げたと話す。クリストファーは天才的な頭脳を持っていた。その脳によって人間がドローンに神経を繋ぐための仮想空間が構築されたという。
クリストファーの本体はヴィランのイーサン・スケイトの会社に囚われている状態だった。
ミシェルたちはロボ軍団を率いてイーサン・スケイトの会社を攻撃。ミシェルは仮想空間でクリストファーと再会し、人間世界のために自分の生命維持装置を停止してほしいと言われ、涙ながらに実行した。
キーツたちはイーサンのロボットドローン軍団に勝利。人間とロボットが共存できる世界が訪れた。
映画『エレクトリックステイト』終わり
映画『エレクトリック・ステイト』感想と考察:If世界のワクワク
良かった点
王道ロボットバトルの極みといえるクオリティだったと思う。
ディズニーランドができた1950年代からロボットが人間社会で働いてきたIfの世界線の1990年代が舞台。
人工知能を備える汎用ロボットが昔からあったら…テクノロジーの発展がもし前倒しされていたらという発想が面白い。
ビジュアル面においても、テクノロジーはすごいけど、ロボットやパソコンのデザインは90年代というチグハグ感がたまらない。
レトロなロボットが意思を持って交流しようとしてくる姿に感情移入してしまう。こんなロボたちと友達になりたいと心から思った。
主人公・ミシェルと弟・クリストファーの絆も泣ける。ロボのクリストファーが落ち込むミシェルに昔一緒に見たアニメの映像を見せるシーンが感動的だった。
ロボを破壊しまくってきたブラッドベリー大佐(ジャンカルロ・エスポジート)がロボットは人間と同じだと認めるなど、ベタな人間ドラマも良かった。
ハーマンが巨大化したあとはダメージを受けるごとにマトリョーシカのように小さくなっていき、最後は実は20cmモデルになって生き延びていたというのも面白かった。
ストレンジャーシングスの印象のもあってか、ミリー・ボビー・ブラウンは1990年代のレトロな世界観がよく似合っていた。
クリス・プラットもやっぱりコミカルな役がよく似合う。キャラ的には『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のピーター・クイルそのまんまな気もしたが、アホだけど人情味があるキャラクターに惹かれる。床屋のロボに同情して髪を切らせるのも粋だった!
ダメな点
テクノロジーとしては、ドローンと人間の神経をつなげるシステムになぜクリストファーの脳が必要なのか意味不明だった。
あとはクリストファーはヴィランが作ったネットワークから逃れることができるなら、自分で自分の生命維持装置を停止することもできたはずでは?とか、ツッコミ出すとキリがないではある。その辺のロボットを乗っとれば良かった気がする。
ただ、細かい部分にケチをつけたくなるような作品ではないしSFコメディなのでノイズにはならなかった。
海外の評価
海外ではロッテントマトズでの批評家評価はたったの15%、一般視聴者の支持率は76%と高めで評価が乖離している。
批評家ウケするような映画ではないが、今作のような良質な映画が評価されないのは少し勿体ない気もした。
確かにストーリーはツッコミどころ満載ではある。だけど別に頭でっかちのSFではなく、あくまで子供たちが夢に浸れるタイプの映画だった。批評家の批評なんかしたくないけど、夢がある作品として評価してくれても良いのでは?
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