『DOPE アナザー・ヴェノム』ネタバレラスト結末解説と感想,麻薬取締部特捜課

3.5

『DOPE 麻薬取締部特捜課 アナザー・ヴェノム』

髙橋海人と中村倫也のW主演でドラマ放送中の『DOPE 麻薬取締部特捜課』。

ドラマの原作小説の第2弾『DOPE 麻薬取締部特捜課 アナザー・ヴェノム』(2025年7月25日発売/KADOKAWA)を読んでみた。

なかなかコンセプチュアルな構成で、ジウの正体や目的に繋がるヒントが隠されていた。

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小説『DOPE アナザー・ヴェノム』あらすじ・内容

第1作『DOPE 麻薬取締部特捜課』(2022年8月24日/KADOKAWA)の前日譚、もしくは後日譚かと思ったら、才木が特捜課に入って数週間後の事件を描いている。

つまり『アナザー・ヴェノム』は原作小説1作目の間(あいだ)の出来事を描いた物語

あらすじ:浄禊会(じょうけいかい)という宗教の教祖を名乗る幽陀恒星がネット動画に現れる。幽陀は一切の正体を隠しており、見た目も性別も不明。彼は大麻やDOPEなどのドラッグを使用した犯罪を一掃すると宣言した。

幽陀恒星の動画で「この人物を呪い殺す」と名指しされた麻薬の売人や組織のボスがその通りに殺されていく。

才木と陣内、特捜課のメンバーがその事件を調査するという物語。

綿貫の過去、柴原とニコラスの潜入捜査も描かれる。

『DOPE アナザー・ヴェノム』ネタバレ・結末解説

才木&陣内パート

才木と陣内はドラッグの売人・石橋獅斗が殺されているのを目撃。石橋は幽陀恒星が呪い殺すと指名した人物だ。

ドラッグの買い手になりすました男が銃で石橋を殺したようだ。ただ、石橋に連絡を送っていたのも、買い手に連絡を送っていたのも同じアカウントの人物だと判明。

石橋は過去に大麻をキメながら車を運転して事故を起こし、対向車に乗っていた家族3人を死なせていた。

才木と陣内は石橋が起こした事故の遺族・川原雅生こそが幽陀恒星ではないかと疑うが、川原は毒によって自殺した。

柴原&ニコラス パート

柴原とニコラスはTXN(トキシン)という組織に潜入。ボスの目黒仁から「販売用のドラッグを偽物と入れ替えた人物を探せ」と言われ、その人物が組織内部のヒガだと突き止める。しかし、実はヒガは公安のスパイだった。

柴原たちは監禁されたヒガを助けようとするが、ヒガは檻の中で死んでいた。

さらに組織のメンバーはボスの目黒仁ふくめてパーティー中に全員が毒によって死亡する。目黒の女・ミカの死体だけが現場になかった。

目黒仁も幽陀恒星のターゲットだった。

綿貫光パート

綿貫は女子大生がホテルのスイートルームで薬の過剰摂取により死亡している現場を見て違和感を抱く。

綿貫は警察官の池内花から「女子中高生が薬を飲まされてレ○プされる事件が多発しているのに上は動いてくれないから捜査に協力してほしい」と言われる。

綿貫は自衛官時代に上官に襲われそうになり、そのときに超腕力が発現した過去があった。

綿貫と池内は実行犯と指示役・今井という2人を捕まえる。身柄は池内に引き渡した。しかし、以後、池内と連絡が取れななり、実行犯と今井は死体で見つかった。

ラスト結末

特捜課は、浄禊会と幽陀恒星の目的が刑務所にいる麻薬がらみの犯罪者の殺害だと知る。

さらに浄禊会は麻薬流通の現場に信者を潜入させ、ドラッグの使用歴がある人間だけが死ぬ薬・ヴェノムを麻薬の代わりに混入してそれを公表。人々が麻薬から遠ざける大義があった

特捜課は刑務所で浄禊会のメンバーだった池内花と対峙。池内花は体内で毒を生成できるドーパーだった。綿貫と柴原が彼女を倒す。

才木は母がいるドラッグ更生施設に向かい、カウンセラーの吉沢清子(才木など身内が依存者で苦しむ人を助けている人物)と対峙。浄禊会の教祖・幽陀恒星の正体は吉沢だった

吉沢は、マトリだった娘と家族が麻薬犯罪組織の恨みをかって殺されたことで麻薬を恨んでおり、日本から麻薬犯罪をなくすために浄禊会を立ち上げたのだ。

川原雅生も浄禊会のメンバーだった。

池内花はドーパーに警官だった恋人を殺された過去があり、浄禊会のメンバーとなって吉沢に協力していたのだった。

吉沢は逮捕される。

『DOPE アナザー・ヴェノム』の考察と感想

浄禊会に武器やノウハウを提供していたのが白鴉のジウ。ジウには刑務所にいるあるドーパーを脱獄させる目的があり、そのために浄禊会を利用していた。

裏で糸を引いていたのはジウ…ジウがドーパーを脱獄させて白鴉の勢力を強固にしたいのか、それ以外の目的もあるのか。明確には語られていないが、望む者全員にDOPEを与えて日本を内戦状態にするなど、かなりヤバいことを考えていそう。

感想としては、柴原とニコラスが絡んだ組織にいたミカの正体が池内花だったなどサスペンス要素が面白かった。ぶっちゃけミカ=池内花というのは予想通りだけど、全体的にテンポ感が良い。

ストーリーを小説前作と並行した時系列にしたのも興味深かった。

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この記事を書いた人

映画やドラマの考察歴5年。映画好き歴20年。映画鑑賞累計2000本前後。ドラマは数百本。Webライター歴8年。いくつかのメディアでの執筆歴あり。映画やドラマの本質を追求するような解説や考察が書けるように日々精進しています。パーソナルな感想に普遍的な何かが少しでも宿っていれば幸いです。

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