注)『海上48hours』の微ネタバレありです。
『海上48hours』というサメ映画を鑑賞。
劇場は1/3くらいの微妙な客足。
自分も含めこの集団がある面「サメに食われている人間たちを見たい人たちの集まり」であることを自覚してニヤリとしてしまった。
ストーリーあらすじは春休みにビーチでガンガン音楽かけて、夜通し騒いで酒飲みまくって、ビール瓶を割って、挙げ句の果てに水上バイクを盗んで沖で事故ってサメに囲まれる自業自得な内容。
登場人物たちがおバカなのはいい。そのぶんサメに食われるカタルシスが増すのだから。
ただ、主人公のナットが泳いで岸に辿り着こうとする→ホホジロサメが迫ってくるが岩礁に挟まるのラストはコントのオチみたいで笑うしかなかった。
本作にかかわらず、ラストがしょぼいとがっかりしてしまう。
ふと、ストーリーへの期待と山登りへの期待は同じ構造だと思った。
山の頂上まで登ったからには登る前と同じ景色じゃなくて、壮大な景色の広がりを見たい。麓でも見れる木そのものだけでなく、木や岩の集合に圧倒されたい。
映画のストーリーについても同じことがいえる。最後に壮大な総括を見たい。
『海上48hours』はストーリー構築のセオリーを再確認させてくれた、ある意味意義深い作品だった。
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