アマプラでドラマ『人間標本』を鑑賞!
芸術的かつ難解なヒューマンミステリーで、世界観をどっぷり堪能できた。
1話から最終回5話のあらすじをネタバレありでまとめたのでストーリー復習用にどうぞ!

『人間標本』キャスト登場人物の相関図

『人間標本』最終回まで全話ネタバレあらすじ解説
1話ネタバレ
長野県の蝶ヶ丘という山で、6人の美少年の遺体が発見される。全員が体の各部分を切断され、蝶をモチーフにされた芸術作品・人間標本としてガラスケースの中に入れられていた。
死んで人間標本にされていたのは、榊至(いたる/市川染五郎)、深沢蒼(あお/松本怜生)、黒岩大(くろいわだい/秋谷郁甫)、白瀬透(しらせとおる/荒木飛羽)、赤羽輝(あかばねひかる/山中柔太朗)、石岡翔(いしおかしょう/黒崎煌代)の6名だ。
©︎Amazon Prime Video
そんなおり、榊史朗(さかきしろう/西島秀俊)が「人間標本は私の作品です」と言って警察に出頭する。
取り調べで鳴海刑事(淵上泰史)は「6人のうち1人はあなたの息子(至)だ」と言って凄む。
史朗は人間標本を作った経緯を告白していく。
44年前、6歳の史朗は画家の父・一朗(村上淳)と母・こずえ(河合青葉)と蝶ヶ丘の戸建てに引っ越してきた。史朗は自然豊かなその場所で多種多様な蝶の美しさに触れる。父・一朗は史朗に蝶の標本の作り方を教えた。
史朗は、人間より多くの色が見える蝶の色覚で見えるであろう花の絵を描く。そして、それに蝶の標本をつけた作品「蝶の王国」を作った。
そんなある日、一朗の芸術大学の同期で末期の病の一之瀬佐和子(市川実和子)と夫、そして娘の留美がやってくる。佐和子は一朗に依頼していた自分の肖像画を見て感動する。
史朗は同い年の留美と自然の中で遊び、彼女が4原色の色覚(何万人に1人)を持っていて、普通の人より多くの色彩を見ることができると気づいた。史朗は、留美が蝶のように多くの色を見ることができるのだと考えて羨望した。
留美が「蝶の王国」を欲しがったので史朗はプレゼントした。
現在:史朗は蝶の研究者となり、留美は有名な画家となっていた。留美はニューヨークに住んでいたが、たまに連絡を取り合う仲だ。2人とも若くして伴侶を失っていた。
留美は史朗がかつて住んでいた蝶ヶ丘の家を別荘として買い取った。そしてそこに6人の才能あふれる芸術家を招いて合宿を開き、1人を自分の後継者にする計画を立てる。
留美は史朗に電話し、史朗の息子・至も参加してほしいと言う。
史朗と至は深沢蒼、黒岩大、白瀬透、赤羽輝、石岡翔と合流して蝶ヶ丘へ。そこには留美と、彼女の娘の杏奈(伊東蒼)もいた。
留美は杏奈をモデルにして自画像を描くのが課題だと言った。
2話ネタバレ
史朗が取り調べで告白を続ける:史朗は留美と再会し、彼女から「6歳の頃に蝶の王国を見て芸術家を志したこと。その人の視点はその人しか持てない特別なギフトだ…」と言われる。
史朗には、6人の少年たちに美しい蝶の羽が生えているのが見えるようになっていた。そして、自分こそが留美の後継者だと思うようになった。
そんな中、留美は病気で倒れて合宿は中止。母親と同じ病気のようだ。留美はアメリカへ帰国した。6人は解散する。
史朗は少年たちそれぞれと連絡を取り合って個別に会った。
深沢蒼は有名な芸術学校に通う生徒で青色が大好き。史朗の目には彼にレテノールモルフォ(蝶の名前)が見えていた。
石岡翔は不良少年で芸術の教育も受けていないが、ストリートアートにはみなぎるパワーがあった。彼にはヒューイットソンミイロタテハのビジョンが見えていた。
赤羽輝は独創的なダンスを踊る青年。彼にはアカネシロチョウが見えていた。
白瀬透は色覚異常で2原色しか見えない。母親が目の前で自殺した過去がある。彼にはモンシロチョウが見えていた。
黒岩大は社会風刺画だけの新聞B&Wを出版して人気を博していた。彼にはオオゴマダラが見えた。
3話ネタバレ
史朗は鳴海刑事に「息子の至は標本にするつもりではなかった」と話す。
至の標本にはオオベニモンアゲハとクロアゲハの2つをモチーフにした。
2年前に史朗は至を台湾へ連れて行き、そこで至はワタナベアゲハを取った。ワタナベアゲハは毒を持つオオベニモンアゲハに擬態することで知られる。
史朗は5人を標本にしたあと、最高傑作を作りたいと考えて至にも手をかけた。それに、至は殺人鬼の父を持つことに耐えられないだろうと思った…と語る。
至視点の物語(至の手記):人間標本は実は至が計画・実行したものだった。
至は合宿で他の5人の才能と独創的な表現があることに圧倒された。そんなとき、5人の背中に蝶の羽が見えるようになり、最高の芸術を作りたいと思った。至は、留美がアメリカへ帰ったあと、5人を蝶ヶ丘の家に呼び出して殺害し、人間標本を作った。
4話ネタバレ
至の手記の続き:至は合宿の後で5人に個別に会う。
深沢蒼は才能豊かだが、裏ではホームレスの家を燃やすサイコパスだった。
黒岩大は裏では女性に暴力を働くクズだた。
白瀬透は死にたがっているようだった。
赤羽輝は自殺したロックスターの父親に自分自身を重ねていた。
石岡翔はドラッグによる幻覚から芸術を生み出していた。
至は5人を殺して標本にした。
史朗の回想:史朗は至のパソコンを見て彼が5人を殺したことに気づいて絶望。さらに蝶ヶ丘の家の近くの川辺で5人の標本を発見する。アトリエにあったノートによると、至は杏奈も殺して標本にするつもりらしかった。
史朗は蝶ヶ丘の家で錯乱し「至に人間標本を作らせてしまったのは私、至を至のまま人間標本にする」という思考に突き当たった。史朗はやってきた至を殺害した…。
それから3年後:死刑を求刑された史朗のもとへ杏奈(留美の娘)が面会にやって来る。彼女はオオベニモンアゲハをモチーフにした服を着ていた。
杏奈は3年前の人間標本が世に出た直後に母は亡くなったと語る。
杏奈は、5人を人間標本にしたのは至ではなく自分だと話す。母の後継者になりたかったからだ。
最終回5話ネタバレ:真犯人が判明!
杏奈の語り:杏奈には母・留美の4原色の目は遺伝しなかった。そこで、母に芸術家として認めてもらうために人間標本を思いつき、5人を呼び出した。しかし、巻き込むつもりがなかった至も来てしまった。杏奈は6人に睡眠薬を飲ませる。
目が覚めた至は杏奈が5人の遺体を切断しているのを目撃し、最初は止めようとしたが、標本制作に協力してくれたという。
史朗は「君(杏奈)には人間標本を作るための絵や設備の準備ができるはずがない」と言い、人間標本計画を立てていた黒幕が留美だと言い当てた。
杏奈は観念して語り出す。病気で倒れた留美は「最後の願いとして杏奈に人間標本計画を実行してほしい」と言った。芸術家として最後に挑まなければならない試練らしい。
さらに留美には4原色の景色が見えなくなっていたという。
杏奈は遺体を切断した衝撃で4原色の色覚に目覚めたと話す。
標本を作ってすぐにアメリカに帰国して留美を見舞い、標本を直接は史朗に見せていないと話すと、「役立たずの失敗作」と留美に罵倒された。
真実を知った史朗は杏奈に「人間に戻れ」と言う。面会は終わった。
面会のあと、史朗は至が自分に殺されることを知っていたと気づいて絶望する。
ドラマ『人間標本』終わり

2025年WEB配信ドラマ・ネタバレ解説記事↓



コメント